おはようございます(^^)
ALLアプローチ協会 ブル と申します
本日は1~3年目の理学療法士、作業療法士、柔道整復師、整体師など
新人セラピストの先生方に向けて
【肩こり・五十肩・上腕外側部の痛み】30秒でOK!経穴セルフケア
というテーマでお伝えしたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
施術をして症状が改善しても、
次回来院時には症状がもどっているという事はありますよね・・・
その方の自然治癒力を促進維持するためにも
セルフメンテナンス指導は重要です!
今回は30秒で出来る経穴を使ったセルフケア方法
をお伝えしたいと思います(^^)
ぜひ患者さんへのご指導に使って頂ければと思います♪
目次 1 上腕外側部の痛み・肩挙上制限の原因 2 解決策として肩貞を紹介 3 肩貞セルフケア方法 |
という順番で進めていきたいと思います。
【上腕外側部の痛み・挙上制限の原因】
正直、原因と考えられるものは患者様によって様々ですよね。
そこを踏まえた上で、
原因として考えられるものの1つをお伝えしますね!
結論から言いますと
腋窩後方の筋が硬くなることで症状が起こる事は多いと思います。
筋の過緊張による痛みはもちろんですが、
腋窩後方の筋が硬くなった結果、
そこを走行している腋窩神経を圧迫・絞扼して
痛みやしびれが生じている事があります。
※腋窩神経は上腕外側部の知覚を支配。
三角筋と小円筋を支配。
この腋窩神経を圧迫・絞扼するメインの筋を挙げるとすると
小円筋
大円筋
上腕三頭筋長頭
です。
上記の筋と上腕骨で構成される
クアドリラテラルスペース=QLSと呼ばれる場所を
腋窩神経が通過しており、
ここが絞扼圧迫の好発部位と言われています。
ですので、これらの筋にアプローチすることが重要になってきます。
このQLSを構成する小円筋のトリガーポイントは
上腕外側周囲に関連痛を送ります。
また、小円筋は他の多くの筋に比べて筋腹の割合が大きく、
筋スパズムが生じやすいという特徴があります。
そのため、
肩の痛みや挙上時の制限因子になりやすい筋とも言えます。
小円筋の解剖学・触診についての動画とブログはこちらか↓ ブログ:https://bit.ly/2XG80vb |
筋を硬くさせる生活習慣もその原因になります。
パソコンやスマホを使用する時って
背中が丸まっている事が多いですよね💦
このような姿勢では肩甲骨が外側に変位し
さらに肩関節は内旋位で長時間過ごすことになります。
そうすると
腋窩後方の筋は働きにくい状態へと変化していきます。
その結果、
トリガーポイントが形成されたり、
先に挙げた3つの筋とともに腋窩神経圧迫・絞扼による
痛みやしびれが生じることも多いです。
ではどのようにケアしていけばいいのか、
ということなんですが、
今回は小腸経の経穴である肩貞を紹介させて頂きますね(^^)
【小腸経の経穴 肩貞】
肩貞の場所は
肩下垂位で背中側からみて腋窩のしわから親指1本分上方にあります。
五十肩や肩こり、首こり、側頭部痛や耳鳴りなどにも用いられるツボですね。
この肩貞の場所には
小円筋・上腕三頭筋長頭・大円筋・三角筋後部繊維があるため
これらの筋へ同時にアプローチができるメリットがあります。
経穴はトリガーポイントとも一致している事が多いので
結果的に
トリガーポイントの観点からのアプローチにもなっていたりします。
さらに肩貞は小腸系の経穴です。
小腸経を意識して介入することって結構多いです。
小腸経はアナトミートレインでいうところの
ディープバックアームライン(DBAL)と類似しています。
DBALは小円筋をはじめローテーターカフを含むラインですので
肩関節の安定性に寄与しています。
また、菱形筋・肩甲挙筋ともつながりがあるため
頸や体幹との関連が深く、首や肩の症状へも影響します。
私は理学療法士なのですが、
リハビリで患者様へのリーチ動作を行う際には
この小腸経とDBALを意識しながら行っています。
そうすることで体幹の安定を伴った上肢の運動を促すことができますし、
アウターマッスルの過活動が生じにくいんです♪
少し話がそれてしまいましたが💦
肩貞をアプローチする時は、
イメージ次第で小腸経・DBAL・トリガーポイントなどの治療効果が期待
出来ますね♪
ー解決法ー
ここでの解決方法は
小円筋をはじめ、大円筋・上腕三頭筋長頭
以上3つの筋を柔らかく働きやすい状態にすることで
神経や血管の圧迫を改善させることです。
【セルフケア方法】
① 肩貞の場所を確認します
場所は肩下垂位。背中側からみて腋窩のしわから親指1本分上方です。
② 肩貞に中指を当て、他4指も腋窩後壁に当てて母指ではさみます。
③ 肩貞や腋窩後壁を4指と母指で挟んで押圧しながら肩をゆっくりと回します。
※痛気持ちいい程度で押圧して運動を行ってください。
この時深呼吸しながら行うと効果が高まります。
時間は片方30秒程度でOKです。
―ワンポイントアドバイスー
現代の生活様式、デスクワークなどは特にそうですが、
前方の筋が優位に働きやすい状態になっている事が多いです。
このような場合は
前方の筋のリリースをしてから実施した方が良いケースが多いと感じています。
ですので今回は背中側の筋へのセルフケアですが、
実際には大胸筋や小胸筋など前方の筋をリリースした後で行うと
効果が高まるケースが多いと思いますよ♪
終わったらもう一度、
肩挙上可動域を確認したり、
肩や首回りの違和感や動きやすさなどを確認してみて下さいね。
軽さを感じたり、すっきり感があるかと思います。
ぜひ試してみて下さいね♪
本日は以上になります。
最後までブログをお読み頂き、本当にありがとうございましたm(__)m
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