触診術

ここで再確認!内側広筋の解剖学×触診×トリガーポイント

皆さん こんにちはALLアプローチ協会 触診大好きセラピスト ブル と申します。

本日は1~3年目の理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師など

新人セラピストの皆さんに向けて

 

「内側広筋の解剖学×触診×トリガーポイント」

 

というテーマについてお伝えしたいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

youtubeでご覧になる方はこちらからどうぞ

内側広筋は大内転筋や他の内転筋群・神経や血管との関わりも深く、

膝痛やしびれにも関連してきます。

 

そこで、今回もイメージを持って触診をして頂くために、

① 内側広筋の走行と作用

② 大腿四頭筋との位置関係

③ 内転筋群との位置関係

④ 触診方法

⑤ トリガーポイントについて

5ステップでお伝えしていきたいと思います。

 

【基礎知識】

内側広筋は共同腱の内側につながっていく内側広筋

膝蓋骨内側や内側膝蓋支帯につながっていく内側広筋斜走繊維に分かれます。

筋の走行や機能もかわってきますので、

それぞれについて確認していきますね。

※共同腱:大腿遠位にある大腿四頭筋腱のことで、膝蓋骨近位端(膝蓋骨底)を底辺とした二等辺三角形をした腱のことです。

 

〇内側広筋

起始:大腿骨粗線内側唇

停止:共同腱へ移行後、膝蓋骨を介して脛骨粗面

支配神経:大腿神経(L2・L3)

 

〇内側広筋斜走繊維(筋全体の断面積の30%)

起始:広筋内転筋腱板を介して大内転筋腱

   ※広筋内転筋腱板:内側広筋と大内転筋腱をつなぐ膜様の腱

停止:膝蓋骨内側縁および内側膝蓋支帯

支配神経:大腿神経(L2・L3)

 

【内側広筋の走行と作用】

〇内側広筋

大腿骨の後面にある大腿骨内側唇に起始をもっていて、

共同腱へ合流し、膝蓋骨を介して膝蓋靭帯となり脛骨粗面へ停止しています。

膝関節伸展に作用します。

 

〇内側広筋斜走繊維

大内転筋腱に起始を持っていて

膝蓋骨内側縁と内側膝蓋支帯につながっています。

 

内側広筋斜走繊維は膝蓋骨を内方へ引っ張る作用と、下腿の内旋に作用しています。

内側広筋斜走繊維は大腿四頭筋のなかで

唯一膝蓋骨への外側引っ張りとのバランスをとっているとも言われています。

つまり膝蓋骨を安定させるのに重要な意義をもっているということですね♪

 

また、大内転筋との関係も重要です。

内側広筋斜走繊維は大内転筋に起始を持っているので、

大内転筋のコンディションが斜走部起始の安定性につながり、

収縮効率を高めるという関係があります。

膝関節疾患や内側広筋の萎縮などに立ち向かうには必須の知識になってきますね♪

 

【内側広筋と大腿四頭筋との位置関係】

大腿直筋の深層に内側広筋と外側広筋があり、

その内外側広筋の間から中間広筋の筋腹の一部が観察できます。

これは内側広筋と外側広筋は中間広筋の一部を覆っているということです。

 

表層→深層の順でみてみると

大腿直筋→内側広筋・外側広筋→中間広筋となっています。

 

これらの位置関係は触診をしていく上で重要な知識ですので、

しっかりイメージできるようにしておきたいですね♪

 

【股関節内転筋群との位置関係】

内側広筋は内転筋群(大内転筋・短内転筋・長内転筋・恥骨筋)と筋連結があります。

この接している部分は触ると溝になっています。

ここが内側広筋の後縁になるところです。

 

この溝は大腿内側筋間中隔ハンター管を構成していますので、

硬結による滑走不全がおこりやすい場所です。

大腿動静脈や伏在神経も走行していますので

膝痛や下腿内側のしびれ、下肢の冷えや、パフォーマンスなど

様々な影響を及ぼす可能性のある場所です。

 

次に触診方法についてお伝えしますね♪

 

【触診方法】

肢位:背臥位

ランドマーク:大腿骨の内側顆

※大腿骨の内側顆:大腿骨の遠位端の内側部の隆起

 

触診の手順について

1. 内側広筋と股関節内転筋群との間の溝を触察する。

  大腿部内側面の上下・前後中央に指を押し込むと溝を触察できます。

  この溝を大腿部の近位約1/4の部位~大腿骨内側顆までたどりながら触察します。

2. 内側広筋の筋腹を触察します。

  1で触察した溝が内側広筋の後縁の位置に相当します。

  これより前方で膝蓋骨内側縁の中央部より頭方で

  大腿直筋より内側にあるのが内側広筋です。

  内側広筋を大腿骨に向かって圧迫して触察していきます。

 

触診のコツ
① 膝関節伸展をしてもらい収縮を確認しながら行うと筋腹をとらえやすいです。

② 遠位部(斜走繊維)は膝蓋骨内側縁の中央部まで付着しています。

※内側広筋と内転筋群の間の溝には大腿神経や大腿動脈などが走行しているので相手の状況を観察しながら行ってください。

 

いかがでしたでしょうか?うまく触れましたか?

家族や友達、同僚の方々と練習してみてくださいね♪

 

では最後に内側広筋のトリガーポイントについてお伝えしたいと思います。

 

【内側広筋のトリガーポイントについて】

〇関連痛・症状

第一のトリガーポイントは停止部付近にあり、

その関連痛は膝の前内側面に放散します。

第二のトリガーポイントは大腿中央付近の内側広筋にあり、

その関連痛は大腿の前内側面に放散します。

 

内側広筋のトリガーポイントは筋出力を低下させるため、

膝折れ等を起こすこともあると言われています。

 

〇原因

膝の深い屈伸運動や、ランニングは内側広筋に負担をかけて

トリガーポイントを発生させることがあります。

 

〇セルフケア

両手の母指や、肘をトリガーポイントに当てて押圧していきます。

自分で簡単にできますのでぜひ♪

ちなみに私は登山が趣味の患者様から

「登山中に膝に力が入らなくなってくることがあって困っている。膝がガクガクしてくる。」

との相談を受けたことがありました。

 

その方には内側広筋のトリガーポイントと大腿内側筋間中隔の

セルフでできるリリース方法をお伝えしました。

その後の登山では膝がガクガクして力が入らなくなっていたのが

かなり軽減したと嬉しい報告を受けたことがあります。

すこしでも臨床のヒントになれば幸いです♪

本日は内側広筋の解剖学×触診×トリガーポイントについて記事を書かせて頂きました。

 

本日は以上になります。

最後までブログを読んで頂き、本当にありがとうございました。

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