触診術

おもしろ~い形してる!?大内転筋の機能解剖と触診方法

皆さん こんにちはALLアプローチ協会 触診大好きセラピスト ブル と申します。

本日は1~3年目の理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師など

新人セラピストの皆さんに向けて

 

「大内転筋の機能解剖と触診方法」

 

というテーマについてお伝えしたいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

youtubeからご覧になる方はこちらからどうぞ↓

 

大内転筋は内転筋群の中でも最も大きい筋です。

大腿内側筋間中隔を構成していたり、

内側広筋との関連も深く痛みやしびれパフォーマンス向上にも関わる重要な筋です。

 

今回は触診をしていくのに重要なイメージを高めるために、

「筋の走行」「周辺組織との位置関係」「作用の確認」「触診方法」

という流れですすめていきたいと思います。

 

それでははじめていきますね♪

 

【基礎知識】

大内転筋は筋性部と腱性部に分かれていて

起始と停止が異なりますので分けて紹介していきますね。

 

〇筋性部

起始:恥骨下枝

停止:大腿骨粗線内側唇

 

〇腱性部

起始:坐骨枝・坐骨結節

停止:内側上顆の上方の内転筋結節

 

支配神経:二重神経支配 閉鎖神経(L2~L4) 坐骨神経脛骨神経部(L4・L5)

栄養血管:閉鎖動脈・内側大腿回旋動脈・大腿深動脈(大内転筋を貫通)

作用:全体として作用すると股関節内転

   筋性部は股関節屈曲

   腱性部は股関節伸展

   ※股関節の肢位によって作用は変わる。

 

【大内転筋の走行はどうなっているの??】

大内転筋は筋性部と腱性部に分かれていてその起始と停止も異なるということは

その走行も異なりますよね。

 

筋性部は恥骨下枝から大腿骨粗線内側唇へ走行しています。

腱性部は坐骨・坐骨結節から内転筋結節へ走行します。

 

筋性部と腱性部の停止の間には内転筋裂孔とよばれている大腿動静脈の通り道があります。

 

【周辺組織との関係】

大内転筋の前方には長内転筋と薄筋が位置しています。

後方には半膜様筋が覆っています。

筋腹は太さは約6㎝程度と言われています。

 

坐骨神経との関係も面白いです。

大内転筋と大腿二頭筋の間にサンドイッチされるように坐骨神経が走行しています。

大内転筋のコンディションは坐骨神経にも影響を及ぼす可能性がありそうです。

 

【大内転筋腱性部と内側広筋との連結】

腱性部は内側広筋と連結しています。(広筋内転筋腱板を通して)

このことから大内転筋の活動は内側広筋の収縮効率に影響があると言われています。

 

特に

内側広筋の中でも膝蓋骨から内側膝蓋支帯へ向かう斜走繊維の一部

大内転筋腱から起始しているので、この部位は収縮効率にも強く影響しますし

硬結による滑走不全が生じやすいポイントにもなりますよ♪

 

【大内転筋のはたらき】

全体としては股関節内転に作用します。

筋性部では股関節屈曲に、腱性部では股関節伸展に作用します。

 

ちなみに内転筋群の近位付着部を表層から深層に分けて位置関係をみると

『表層』 恥骨筋→長内転筋→短内転筋→大内転筋(筋性部)→大内転筋(腱性部) 『深層』 

となっています。

 

大内転筋(筋性部)まではその筋繊維の走行から股関節屈曲に作用し、

腱性部からは股関節伸展に作用しています。

つまり、

大内転筋の腱性部は大腿内側で伸筋と屈筋を分ける境となっていることがわかります。

 

これらの作用を知っておくことは触診の際にポジションを変えながら

筋緊張を変化させてその位置を確認していくのに役立ちます♪

 

例えば股関節屈曲位にすることで大内転筋は伸張位になり、

他の内転筋群は弛緩した状態になります。

他内転筋群との緊張の差を出すことで区別しやくなります。

合わせて膝関節を屈曲することでハムストリングスとの区別もしやすいですね。

 

それでは触診方法についてです。

 

【触診方法について】

大内転筋筋性部はその他の内転筋との鑑別が難しいので、

ここでは腱性部の触診をお伝えしますね。

 

ランドマークは「内転筋結節」「坐骨結節」です。

触診の手順についてです

1. 大内転筋の腱を触察します。

  内転筋結節を触察し、ここに付着停止する大内転筋の腱を触察します。

    内側上顆を触った指を上下に優しく圧迫すると出っ張ったものに触れます。

    半膜様筋との区別が難しい場合は膝関節屈曲運動をしてもらいます。

 

2. 内転筋結節と坐骨結節を結ぶ線を想定します。

  この線は大内転筋の走行の指標になるため、

  大内転筋腱から筋腹を坐骨結節までたどり触察していきます。

 

〇触診のコツ

① 股関節屈曲位で腱性部は緊張が高まり、恥骨に起始をもつ内転筋群は弛緩するため、

  股関節屈曲位で行うと触察しやすいです。

② 他動的に股関節の内外転を繰り返し、外転によって緊張し内転によって弛緩する様子を

    確認しながら坐骨結節まで触診していきます。

③ 坐骨にはハムストリングスも付着しています。

    ハムストリングスの内側に位置するのが大内転筋の起始部になります。

 

いかがでしたでしょうか?筋が入り混じっていて少し難しかったでしょうか?

ぜひ家族や友達、同僚の方々と練習してみてくださいね。

大内転筋の機能解剖と触診方法について記事を書かせて頂きました。

少しでも臨床のヒントになればとてもうれしく思います。

 

本日は以上になります。

最後までブログを読んで頂き、本当にありがとうございました。

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