おはようございます(^^)
ALLアプローチ協会 触診大好きセラピスト ブル と申します。
本日は1~3年目の理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師など
新人セラピストの先生方・学生さんに向けて
「可能性は無限大!大転子・大腿骨頭の触診方法」
というテーマでお伝えしたいと思います。
もう知っている!という方は復習にご活用頂ければ幸いです♪
今回は大転子・大腿骨頭の触診ですね(^^)
ここは本当によく使います。
例えば患者さんに杖を処方する時、
杖の長さを決めるときにこの大転子の高さに合わせる事が多いですね。
また、骨折などによって下肢が短縮していることが予測される場合には
下肢長(転子果長)の測定にも使用されます。
でもそれだけじゃないんです!
多くの骨盤周囲筋が停止するのがこの大転子!
そういった意味では
触診やリリースポイントとしても大活躍のランドマークです♪
ですので、ここをきちんと触診できるかでアプローチの幅も広がってきます。
ぜひ一緒に学んでいきましょう♪
本日の目次
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【大転子ってどこにあるの?どんな筋が付着しているの?】
大転子は腸骨稜の下に位置している骨隆起です。
当たり前ですが、大腿骨を外旋すると大転子はお尻側に移動し、
大腿骨を内旋すると大転子は前方に移動します。
これを利用して
大転子が触れているかどうか確認していきますので覚えておいてくださいね♪
そして
大転子付近といえばもうコレ!という感じなのですが、
びっくりするのが、付着する筋の多さです!!
以下に記載していきますね(^^)
まず大まかに言うと殿筋群や股関節を外転外旋させる筋が付着しています。
・大転子の上縁付近に付着しているのが
(浅い→深い層)
中殿筋 小殿筋 梨状筋
・大転子の外側縁付近に付着しているのが
上双子筋 内閉鎖筋 下双子筋 大腿方形筋 外閉鎖筋
大転子付近にはこれだけの筋が密集しています。
股関節の安定に重要な外旋六筋・小殿筋
骨盤前後傾やアライメントに関係する中殿筋小殿筋
外転運動や下肢の支持性に重要な中殿筋
股関節の可動性や動きの質・腰痛との関連も深い
これらの筋たちが密集しているのがこの大転子なんです!
ちなみに付着はしていないのですが、
大殿筋の停止部や大腿筋膜張筋が近くを走行しているので
大転子が触診できて、さらにその周囲にアプローチすると
これら二つの筋にも影響を与える事ができますので
ぜひイメージできるようにしておきたいところです♪
【大腿骨頭の形状と位置について】
大腿骨頭の特徴をみていく上で
頚体角と前捻角を知っておくと触診の際に役立ちます。
頚体角とは大腿骨の骨幹と頸部で構成される角度です(前額面上)。
これが約130°と言われています。
前捻角は大腿骨の横軸と頸部の軸によってできる角度で(水平面上)、
約14°と言われています。
この頚体角を知っておくと、
大転子から骨頭の位置が大体把握できますので
ぜひともイメージできるようにしておいて下さいね♪
では次に、触診方法をお伝えしますね♪
【触診方法】
<大転子>
〇被検者の肢位:背臥位 腹臥位 端坐位 立位
〇触診方法:
腸骨稜辺りから足の方向にたどっていくと
一番最初にぶつかる骨の隆起が大転子になります。
この時に股関節を少し開く(軽度外転位)と大転子を触りやすくなります。
〇確認の方法
股関節を内外旋するとさらに骨の隆起を感じやすくなりますので、
試してみて下さい。
〇ステップアップ
大転子の位置が把握できたら、大転子の形状をたどってみます。
上縁・左右の縁と確認します。
特に上縁は殿筋群や梨状筋が密集して停止していますし、
外側の縁は外旋6筋のほとんどの筋が停止している場所になるので、
リリースポイントにもなります。
<大腿骨頭>
頸体角が約130°という情報を利用して
より簡単に位置の目星をつける方法を紹介してみます。
大転子を触察したら、
そこから130°程度の位置に親指を置くと
そこに骨頭が位置しているかと思います。
〇確認の方法
骨頭を触察した状態で、股関節を伸展していくと
(立位またはベッド上背臥位で足をベッドから降ろしていく)
骨頭が表層に出てきます。
反対に屈曲していくと骨頭が触りにくくなるのを確認してみて下さい。
〇ステップアップ
ここはスカルパ三角とよばれる場所で、
大腿動静脈や腸腰筋が位置しているので
位置関係を確認しておくといいと思います。
この部位の腸腰筋は鼠径部痛や隠れた腰痛の原因にもなる
リリースポイントですよ♪
スカルパ三角に関するブログと動画はこちらからどうぞ↓ |
以上が触診方法になります(^^)
家族や同僚、自分の身体を使って試してみて下さいね。
動画でご覧になる方はこちらから↓
本日は以上になります。
最後までお読み頂き、本当にありがとうございましたm(__)m
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