ALLアプローチ協会

【五十肩】【肩関節拘縮】鎖骨・第一肋骨・小胸筋の解剖学的重要性

おはようございます。

いつも当協会の公式ブログをお読みいただき、

誠にありがとうございます。

ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。

本日も、

勉強熱心な理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師など

セラピストの皆さんに向けて、

明日からの臨床ですぐ使える治療のアイデアや

ヒントをお伝えしていきます。

 

今回は

【五十肩・肩関節拘縮】

鎖骨・第一肋骨・小胸筋の解剖学的重要性

につてお伝えいたします。

 

 

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最近片麻痺の方を担当していて

頭頸部・肩甲帯の短縮が強い方が多く、

頭部の正中保持が困難な場合に

小胸筋にアプローチをすると

僧帽筋上部の短縮や

胸椎の伸展可動域に改善がみられました。

 

頭頸部・胸椎・鎖骨周囲・肩甲骨の

可動性が向上することで前鋸筋の活動が得られ、

体幹の姿勢制御にも改善が得られてくるケースが多いです。

 

同時に重度の肩関節拘縮がある方、

上腕骨骨折や拘縮傾向の五十肩で

僧帽筋上部で上腕骨を挙上する

代償パターンの学習が進んでいるような

患者様では同じような問題点がみられる

ケースが多くあります。

 

単純に僧帽筋上部のストレッチをするだけでは

この問題点は改善されないケースが多いです。

 

ここで重要な解剖学的構造です。

下の(図1)をご覧ください。

鎖骨から鎖骨下筋→肋骨烏口靭帯

→小胸筋→鎖骨胸筋筋膜とつながる

筋膜のラインがあります。

 

【図1】

さらに下の図2をご覧ください

烏口肋骨靭帯(costocoracoid ligament)

と胸筋筋膜に包まれている小胸筋の

図が見て取れると思います。

【図2】

この胸筋筋膜は鎖骨からぶら下がるように

小胸筋を包んでいるように(図1)では

感じますが、(図2)ではその胸筋筋膜が

鎖骨の下を通ってさらに頚部の斜角筋や

乳突筋を包む頚部前面の膜までつながっている

ことが分かると思います。

 

胸筋筋膜が鎖骨や肋骨に張り付きながら

頚部まで広がっていく構造はとても興深いですね。

頚部・肩甲帯・胸椎すべてに影響を与えるこの構造は

鎖骨がキーになっていて、

鎖骨下筋・小胸筋のがグループで

鎖骨・第一肋骨・烏口突起の動きを制限することが

わかります。

【図3】

この鎖骨・第一肋骨・烏口突起という構造に

どのような重要な特徴があるか説明していきます。

 

【血管系】

鎖骨

鎖骨下動脈・鎖骨下静脈が通っていますね

この血管の重要性は今更ですが、

この血管の走行を改めて確認すると

鎖骨下静脈は

前斜角筋の前方から

鎖骨・鎖骨下筋の下

第一肋骨の上を通り、

小胸筋の後方を通り上腕へ向かい、

 

鎖骨下動脈は

前斜角筋の後方を通り、

鎖骨・鎖骨下筋の下

第一肋骨の上を通り、

小胸筋の後方を通り上腕へ向かいます。

 

先ほど【図2・3】で示した胸筋筋膜と

その筋膜に覆われる斜角筋・鎖骨下筋

小胸筋の影響をもろにうける血管だということが

よくわかりますね。

【図4】

【リンパ系】

鎖骨下はリンパ本管が鎖骨下静脈へ合流する

重要な部分です。

リンパ液の最終的な排出口になるので

鎖骨下の循環が悪いということは

体液循環や免疫機能に大きく影響するので

重要になります。

鎖骨・第一肋骨・胸筋筋膜の柔軟性・可動域を

評価・アプローチしていくことで

炎症の急性期の腫れや浮腫みも早期に

回復を促すことが可能となります。

 

特に重要なのが左の鎖骨下、

右上肢・肩甲帯以外のすべてのリンパが

左鎖骨下に最後は流れ着くようになっているため

左鎖骨下は全身循環への影響が特に大きいです。

左鎖骨下に関しては表面の皮膚の柔軟性

胸骨鎖関節の柔軟性、第一肋骨の可動性

(胸肋関節・肋椎関節)

斜角筋・鎖骨下筋・小胸筋の柔軟性すべてを

評価・アプローチすることが重要となります。

 

【神経系】

鎖骨下を通る神経系といったら

もちろん腕神経叢になりますが、

その中でもポイントがC5-7から始まり、

途中鎖骨下神経という枝を鎖骨下筋に分岐させながら

前胸筋筋を支配する長胸神経とうい神経です。

これも鎖骨・第一肋骨間を通り前鋸筋を支配します。

【図5】

小胸筋・鎖骨下筋が短縮しているケースでは

僧帽筋上部の短縮も合併し、

前鋸筋の収縮を得ることが困難になっているケースが

とても多いです。

 

三頭筋・前鋸筋の収縮が得られにくい肩関節周囲炎や

上腕骨骨折、片麻痺患者様って多くないですか?

骨折では固定期間が長いと小胸筋・大胸筋の短縮に加えて

僧帽筋上部の短縮、前鋸筋機能低下が合併するケースが

多くなりますが、この鎖骨下の可動性と胸筋筋膜の柔軟性は

重要なアプローチポイントとなりますので覚えておいてください。

 

【アプローチのポイント】

筋膜のつながりを使って緩める手技も多くありますが、

重度の短縮があるケースでは、

深部の小胸筋をグリップして、肋骨から引きはがすように

モビライゼーションすることも必要となります。

 

筋にアプローチすべきなのか、筋膜にアプローチすべきなのか

関節なのか、循環なのか目的を明確にアプローチを

使い分けられるようにしましょう。

 

本日は以上になります。

最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、

誠にありがとうございました!

それではまた!

今日も一日良い時間をお過ごしください。

 

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よろしくお願いいたします。

 

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ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道

 

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