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【内臓治療】なぜ肝臓を治療する必要があるか分かりますか?

 

みなさん、こんにちは。

関西支部の井上です。

 

本日も当協会の公式ブログをお読みいただきありがとうございます。

本日もセラピストや治療家の皆さんに臨床で使えるヒントやアイデアをお伝えしていきますね。

 

今回のテーマは「内臓治療に必要な肝臓の知識とその必要性」です。

みなさんはなぜ肝臓治療が必要か分かりますか?

今回は肝臓の解剖生理から、なぜ肝臓をみていく必要があるのか?

そして肝臓を治療するとどういう効果があるのか?までを順を追って説明していきます。

 

 

<目次>

  • 概要・解剖
  • 運動生理学
  • 生理学
  • 肝臓に負担をかける要因
  • 肝臓の負担が続くと?

概要・解剖

 

肝臓は、横隔膜に直結する「無漿膜野」以外は腹膜に覆われています。

重さは約1.5〜2.5kgで、血液は1分間に約1.5リットル流れます。

 

上端

前面:右第5肋間隙〜左第6肋間隙

左側:左鼠径靭帯中央を通る体の垂直線あたり

後面:T8〜T9

 

下端

前面:下部肋骨弓。そして左上に上がっていく。

後面:T11〜T12

 

横隔膜との繋がり

右三角間膜、左三角間膜、肝冠状間膜、肝鎌状間膜

 

そのほか、右結腸、右腎臓、小網を経由して総胆管と胃などが繋がります。

 

また、いつもセミナーでお伝えしていることですが、このように肝臓は様々な臓器と繋がっているため、内臓治療をする際は、最初に肝臓した方が効率的です。

 

 

運動生理学

 

肝臓は3平面で可動性を持ちます。

 

前額面

息を吸う気、横隔膜が肝臓の外側部、下内方が導きます。

つまり、肝臓は正面からみると、反時計回りに回転し、吐く時にまた戻ります。

 

しかし、現代人の多くは胸式呼吸になっており、横隔膜が使えていないので、肝臓に移動力が低下し、横隔膜と癒着してしまっているケースが多いです。

 

もしくは、呼気が浅いので、元の位置に戻らず、下垂しているケースもあります。

 

矢状面

肝臓の上端が前方に傾き、それと同時に下端が後方に移動します。

つまり、肝臓は頷いているような運動します。

 

これも、横隔膜や肺との癒着で移動力が低下してしまうと、肝臓の位置が頷いた状態のままで、元に戻っていないことが多々あります。

 

横断面

下大静脈を中心に、上から見ると肝臓は左回転、反時計周りをしています。

 

 

生理学

  • 脂質生成
  • グリコーゲンの合成、分解
  • グルコースの新生(乳酸塩やアミノ酸から)
  • アミノ酸からタンパク質合成(アルブミン、グロブリン、フィブリノーゲンなど)
  • タンパク質分解(エストロゲンなど)
  • アンモニアから尿素の産生
  • 薬物や毒素の分解と排泄
  • ビタミンに貯蔵(A、B12)
  • 胆汁の生産と排出
  • コレステロールの合成と調整。

 

など様々です。

余談ですが、肝臓の働きを機械で作ろうと思うとビル1個分立つぐらいらしいです。

それぐらい肝臓は人体において重要な臓器です。

 

肝臓に負担をかける要因

 

病理学的変化

肝炎、脂肪肝、伝染性単核球症など。

 

不摂生な食生活

アルコール、糖質過剰、添加物の過剰摂取、毒物の摂取、薬物

ホルモン剤など。

 

肝臓の負担が続くと?

 

肝臓はあらゆる負荷や負担がかかると、腫れるという反応を示します。

触れると肋骨弓下に張りのあるような抵抗を感じ、また圧に敏感になり、圧痛を生じることがあります。

この状態が慢性化すると、肝臓に関係しない症状も起こります。

例えば、炎症促進、口内炎、不眠、活力の低下、咽頭炎など。

 

また、肝臓の負担は連鎖反応により体性症状も出ます。

 

肝臓が腫れると、肝臓の血流障害が起こるため、血液が門脈に逆流することがあります。

逆流した血液は、下腸間膜静脈を逆流し、上・下直腸静脈に向かい、最終的には総腸骨静脈に入ります。

また総腸骨静脈には、上行横静脈や椎間静脈が流れ込みます。

 

つまり、肝臓の血流が妨げられると、これらの静脈までに影響を与えるので、それが神経根や脊髄、後縦靱帯を刺激することがあります。

それにより、背部痛や感覚異常、もしくは足までの放散痛がでることがあります。

また背部痛は起床時に生じやすく、それは約20分で改善します。

理由としては、呼吸以外のポンプメカニズムが動きだし、血流が流れ始めるからです。

 

このように肝臓の血流障害は胃腸管全てに影響を与えますので、胃腸間を調整する前は必ず肝臓を調整する必要があります。

 

さらに肝臓の腫れは、肝被膜を刺激しますので、それを支配している横隔神経が求心性の情報を脊髄に伝達します。

脊髄ではその情報を分節レベルで処理し、分節毎に遠心性の情報を伝達します。

その結果、その分節が支配する筋肉が反応し、過緊張を起こします。

具体的な筋肉名で挙げますと、

肩甲挙筋、斜角筋、鎖骨下筋、棘上筋、棘下筋、大円筋、小円筋、菱形筋、三角筋、上腕筋、上腕二頭筋です。

 

これらの筋肉が過緊張を起こすと、肩こり、首こりはもちろんのこと、インピメント症候群、三角筋下滑液包炎、ローテーターカフの損傷、上腕二頭筋の炎症が起こります。

また、斜角筋、鎖骨下筋の影響から循環障害が生じ、胸郭出口症候群や前腕や手関節まで症状が及ぶことがあります。

 

肝臓の交感神経はT7〜T10の分節から出ます。

さきほどの横隔神経と同じことが言えますが、求心性刺激を処理した分節が支配する筋肉が過緊張を引き起こします。

 

いつも同じ椎骨や肋骨がつまっていると訴えられる患者さんが来られた場合は、それらの分節の関連する内臓を評価する必要があります。

 

                                                     

では、本日はここまでです。

 

本日は肝臓について紹介しましたが、非常に重要な臓器であるとわかっていただけたと思います。

 

今後は肝臓の評価は必ず入れてみてくださいね。

 

では、本日も当協会の公式ブログをお読みいただきありがとうございます。

 

関西支部 井上

 

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