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【内臓治療】セラピストが最低限知るべき膵臓の知識

 

みなさん、こんにちは。

 

関西支部の井上です。

 

本日も当協会の公式ブログをお読みいただきありがとうございます。

 

本日もセラピストや治療家の皆さんに臨床で使えるヒントやアイデアをお伝えしていきますね。

 

今回のテーマは「【内臓治療】セラピストが最低限知るべき膵臓の知識」です。

 

では、早速説明していきますね。

 

〈目次〉

概要・解剖

運動生理学

生理学

膵臓治療に関して

まとめ

 

概要・解剖

 

膵臓は長さ14〜18cm、重さ70〜80gで、外分泌と内分泌の両方の機能をもつ非常に重要な臓器です。

 

構造は、膵頭、膵尾、膵体、膵菅、(副膵菅)に分かれます。

膵臓は腹膜後器官、高さはL1〜L3の高さの中線上にあり、膵頭のほうが膵尾より低い位置にあります。

膵体の軸は、約30度の角度で左上に傾斜しています。

 

*膵菅

膵管とは、膵臓と総胆管をつなぎ、膵臓外分泌により消化を助ける膵液を分泌する管です。

また膵管は、ファーター膨大部の手前で総胆管につながり、大十二指腸乳頭の部位で十二指腸の二番目の部位の管の内側に両管ともつながっています。

 

神経支配はT5〜T9からでる効果神経系が大内臓神経を経由し腹腔神経叢に切り替わります。

 

 

運動生理学

 

可動力

膵臓は腹膜後壁に筋膜で強く固定されているので、個別で運動することはありません。

しかし、隣接する臓器や横隔膜の働きによって移動します。

 

自動力

膵臓が位置しているところに手を置くと(手根を腹部中央、手指を左肋骨に向けて置く)、息を吐くときに、手根部から手の先にかけて波が伝わる様子が分かると思います。

息を吸う時は逆方向に波が伝わります。

 

生理学

膵臓は内分泌と外分泌を持つ器官です。

 

内分泌

インスリン

インスリンはランゲルハンス島のβ細胞で合成(1日に約2mg)され、グルコースが体細胞の細胞壁を通過できるようにすることで、血糖値を下げます。

また、案外知られていませんが、アミノ酸を細胞に取り込む助ける働きもします。

さらに肝臓における様々な代謝を促進させる働きもあります。

グリコーゲンの合成とグリコーゲンの分解抑制。

脂質の合成と脂質の分解抑制。

タンパク質の分解抑制。

 

グルカゴン

グルカゴンはランゲルハンス島のα細胞で合成されます。

インスリンの逆の働きで、肝臓でのグリコーゲン分解と新糖生を促進することで血糖値をあげます。

 

ソマトスタチン

ソマトスタチンはγ細胞で合成されます。

インスリンとグルカゴンの放出するのを抑制し、腸の蠕動運動を低下させ、消化液の分泌も低下させることで、消化活動を低下させます。

また血糖値を一定に保つ働きもあります。

ちなみにソマトスタチンは脳の視床下部からも一部分泌されます。

 

 

*その他血糖値を上げるホルモンのご紹介

成長ホルモン

コルチゾール

カテコールアミン(ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン)

アルドステロン

甲状腺ホルモン

 

以上のように血糖値上げるホルモンはたくさんありますが、血糖値を下げるホルモンは「インスリン」しかありません。

現代社会はストレス社会で常に交感神経が優位に働き、かつ常に血糖値が上がりやすい状態です。

また飽食の時代でもあり、炭水化物や甘いものを必要以上に食べる人が多く、これもまた血糖値を上げてしまう要因です。

 

つまり、血糖値が上がり続ける生活なので、インスリンを出す膵臓にかなり負担がかかります。

そうすると、膵臓はインスリンばかり放出する働き行い、消化酵素を出さなくなります。

結果、消化不良による胃腸症状や腸内環境悪化によるアレルギー疾患やまたホルモンバランスの乱れによる体調不良が起きてしまいます。

 

ですから、私は患者さんに対して、甘いものを控える、食べ過ぎないようにするなどの食事指導は必ず行います。

 

特に頭痛、肩こり、首こり患者さんには必ず指導します。

 

外分泌

 

胃から運ばれた酸性の消化物を中性にする重炭酸イオンの分泌。

タンパク質分解に必要なトリプシノゲンの分泌

炭水化物を分解するアルファアミラーゼの分泌

脂肪を分解するリパーゼの分泌

 

膵臓治療に関して

膵臓は肝臓、十二指腸と機能的に連結しているため、膵臓だけ治療することは滅多にありません。

膵臓の膵菅は十二指腸(ファーター乳頭、オッディ括約筋)と総胆管とで形成される大十二指腸乳頭に合流するからです。

また膵臓、肝臓、十二指腸の機能的バランスが崩れると、胆汁が肝臓に逆流、胆汁が膵管を通過、もしくは、十二指腸で筋スパズム起き、その周囲の結合組織に影響を及ぼしたりします。

 

そしてこの中でも機能障害を起こしやすいのは肝臓です。

ですから、膵臓を治療する際はまず肝臓から治療し、そのあとに十二指腸、胃を治療していきます。

これらの臓器治療し、健全に働くようになると、実は膵臓を治療していることにもなります。

 

膵臓が機能低下による症状には以下のようなものがあります。

食後、上腹部の不調(悪心、膨満感、圧迫感)

食後のホットフラッシュ

疲労

内臓疲労による前傾姿勢→肩こり、首こり

便の変色

左肩甲骨上角付近の痛み

左仙腸関節付近の痛み

などです。

 

まとめ

 

以上より、膵臓は非常に重要な臓器ですが、機能的に働くので、単体で治療することはなく、内臓全体のバランスが良くなると、自動的に良くなる臓器です。

 

また、膵臓の機能低下は、左肩甲骨上角付近の痛み、左仙腸関節付近の痛み

不良姿勢も起こすので、筋肉、骨格で改善しない肩こり、首こりは内臓(肝臓、膵臓)を診ていく必要があります。

 

ですからこれ読んでいるあなたは明日すぐに膵臓を評価してみてくださいね。

 

では、本日はこれで以上になります。

 

 

 

本日も当協会の公式ブログをお読みいただきありがとうございます。

 

関西支部 井上

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