ALLアプローチ協会

【大腿骨頸部骨折】筋膜リリース なぜ足部と下腿を治療する必要があるのか?

いつも当協会の公式ブログ読みいただき、本当にありがとうございます。

ALLアプローチ協会 テクニカルトレーナー 渡会賢太です。

本日も、

勉強熱心な理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんにむけて、

明日からの臨床ですぐ使える治療のアイデアやヒントをお伝えします。

 

今回は、

【大腿骨頸部骨折】筋膜リリース なぜ足部と下腿を治療する必要があるのか?

というテーマでお話していきます。

 

「大腿骨頸部骨折」の患者様って、

リハビリセラピストであれば定番中の定番でよく診るケースだと思います。

臨床1年目の時、

最初に担当になった患者様が、

大腿骨頸部骨折の術後の方なんてセラピストも多いと思いますし、

養成校の臨床実習でも、

整形外科疾患の代表として、

担当することが多いですよね。

今まさに大腿骨頸部骨折を担当しているセラピストも多いでしょう。

接骨院や整体院で働かれている皆さんも、

高齢の方であれば、

既往に大腿骨頸部骨折をされて股関節の手術をしている方も、

思います。

今までのブログでも何度か、

大腿骨頸部骨折の方への治療のアイデアやヒントを紹介しています。

 

そんな大腿骨頸部骨折の患者様ですが、

元々脳梗塞とか内科疾患だらけで状態が悪い人でなければ、

簡単に改善へと導くことが出来るケースかなーと思います。

 

しかし、

私が回復期の現場で働いていて、

入院されている大腿骨頸部骨折の方を代行で入らせていただく機会があるのですが、

あまりにもリハビリに時間をかけすぎているように感じています。

一日3回以上もリハビリを40分~1時間も行っているけど、

活動レベルや自立度があがるまでに時間がかかりすぎているように思ってしまいます。

 

どうしても、

活動面に目が行き過ぎて、

機能面を安易に診ているため、

歩けるようになっても、

「痛みが残ったり」

「歩き始め岳不安定になったり」

「疲れやすくて長距離が歩けなかったり」

と、

中途半端な問題を残し、

あとは数傾向のような形で、

屋外歩行や自転車エルゴメーターなどの訓練を中心にプログラムしているようで、

いつももどかしさを感じています。

「もっと機能面を評価して治療すれば、耐久性も結果的に上がるのにな~。」

「わざわざ患者さんに場数を踏ませなくても、耐久性が上げられるのになー。」

って思います。

まーそうは言っても、私も臨床13年目の頃は、

ひたすら屋外歩行やエルゴを漕がせていたセラピストの一人ですけどね()4

 

ちょっと熱くなってしまいまい、前振りが長くなってしまいましたね。藁

 

というわけで、

「大腿骨頸部骨折」

結果の出せる考え方・アプローチについて

紹介していきます。

 

【基本から考える】

まず大腿骨頸部骨折の方が立ち上がりや歩行が出来なくなる主な要因として、

「中殿筋の機能不全」

がほとんどです。

なぜなら、

「手術で切っているから」

です。

後方アプローチの一般的な術式であれば、

当てはまることです。

ただし、

だからと言って、

中殿筋の筋トレやマッサージをすればいいってことではありません。

「なぜ、中殿筋が機能しないのか?」

に焦点を当てることがとても重要です。

 

以上の観点から診ると、

「足部・下腿」

が中殿筋の機能不全を引き起こしている要因になりやすいです。

 

【なぜ、足部と下腿の問題が影響するのか?】

大きく分けて2つあります。

一つは、

「筋膜の繋がり」

から説明が出来ます。

下腿にと足部に走行する

「腓骨筋」や「長趾伸筋」などは、

「中殿筋」と、

「ラテラル・ライン(LL)に含まれる筋であり、

筋膜のつながりがあります。

そのため、

腓骨筋などが短縮してしまうと、

中殿筋が伸張されて、

上手く中殿筋が機能しないということが考えられます。

2つ目は、

「運動連鎖」

から説明できます。

立ち上がりや歩行の中で、

足部の動きが出てこないと、

膝関節・股関節への運動連鎖が上手く生じず、

結果的に、

股関節周囲の筋が機能しないことに繋がります。

よって、

「中殿筋の機能不全」

に繋がってしまいます。

 

以上の理由から、

足部・下腿の問題が解決することで、

中殿筋の機能が八卦出来るようになり、

それが立ち狩り・歩行へと良い影響を与えていきます。

 

【なぜ、足部や下腿が悪くなってしまうのか?】

次に、

なぜ大腿骨頸部骨折術後の患者様は足部と下腿に問題が生じてしまうのか?

を考えていきます。

ポイントになるのが、

「急性期の過ごし方」

にあります。

これには大きく分けて3つ理由があります。

 

  代償して使いすぎている。

術後は当然、

中殿筋は修復過程の中で炎症を起こしています。

ただ、

術後翌日から全荷重OKの方がほとんどなので、

炎症があっても、

早期に立ち狩り練習や歩行練習を進めていくのが、

エビデンスに基づいたリハビリの流れになります。

なので、

炎症が起きている中殿筋の代わりに、

腓骨筋や前脛骨筋などで代償するのは、

まーあり得ますよね。

 

  細かい動きばかりをしている。

術後の患者様は、

いきなり長距離をフリーハンドで歩くような方って、

まーいないと思います。

しばらくは車いす生活で、

ベッド周りの移動やトイレ回りなど、

「狭い空間」の移動の頻度が多いと思います。

「狭い空間」の移動では、

足先の動きを使った方が効率がいいでしょね。

なので、

どうしても下腿や足部周りの筋を過剰に使ってしまう結果、

足部・下腿の筋緊張亢進により硬さを作りやすいんんですね。

 

  急性期のリハビリでほとんど足部や下腿にアプローチしない。

急性期のリハビリって、

一人にかける時間が120分か多くて40分くらいなので、

優先順位的に、

どうしても立ち上がり歩行などの訓練が主体になってきます。

せいぜい機能面をアプローチするにしても、

手術をした股関節周りを少し触る程度なのが、

一般的だと思います。

なので、

負担がかかっている割に、ほとんどアプローチをしないままでいるので、

問題となってしまうと考えられます。

 

【まとめ】

今回は、

「大腿骨頸部骨折の方への治療のアイデアやヒント」

について紹介しました。

ポイントは、

「なぜ、中殿筋が機能しないのか?」

に焦点を当てること。

そこから、

「足部と下腿」

に着目することで結果が出せること。

そして、

「なぜ、足部と下腿が問題になりやすいのか?」

をお話させていただきました。

 

このように、

臨床は常に、

「なぜ?」

を追求することで根本的な原因が見えてきます。

それが結果の出せるセラピストの考え方だと私は思っています。

是非参考にしていただき明日からの臨床に活かしていただけたらと思います!

 

本日は以上になります。

最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございました!

ALLアプローチ協会 テクニカルトレーナー 渡会 賢太

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