ALLアプローチ協会

【疾患別・自律神経】便秘に対するセルフメンテナンス

おはようございます。

All アプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。

本日も当協会のメルマガをご覧いただきありがとうございます。

今日も、

理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんに向けて、

明日からの臨床ですぐ使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えします。

 

今回は、便秘と大腸アプローチについてお伝えいたします。

 

便秘症状を訴える患者様や腸の症状が身体に影響を与えている患者様に対して

どう対処していくか

便秘のメカニズムと

対応方法を

まとめさせていただきます。

【正常な便のメカニズム】

口から入った食べ物は、口腔内で主に糖質が、

胃ではたんぱく質、十二指腸では脂質が分解され、

小腸で消化・吸収されます。

消化された食べ物は様々な酵素と混ぜられ、

液状になりながら大腸に入り、

徐々に水分が吸収され便塊化し、

肛門へ送られます。

 

この一連の消化・吸収・便形成から排泄までの流れは

自律神経によってコントロールされていて、

 

胃の中に食べ物が入ることで脳から知れが出され消化が進み、

便が直腸に達すると今度は大脳に排泄の指令が送られることで

便意をもよおします。

 

この一連の流れのどこかで問題が起こり、

便を対外へ出すことが困難となることで便秘が生じます。

 

【便秘の種類】

①機能性便秘

〈原因〉運動不足 長期臥床 不規則な食事 摂食不足

繊維摂取不足 過剰な暖房 厚着など

〈種類〉

1:弛緩性便秘

何らかの原因によって、蠕動運動が弱くなり、結腸より先に便を送り出せなくなることで起こる便秘。

2:痙攣性便秘 

何らかの原因によって、蠕動運動が強くなり過ぎて腸痙攣を起こし、便がスムーズに送られなくなることで起こる便秘。

3:直腸性便秘

便が直腸にたどり着いているにも関わらず、何らかの原因で便意が起こらず、直腸で便が停滞する便秘。

 

②薬剤性便秘

〈原因〉

下痢止め 麻薬 抗コリン剤 抗ガン剤 利尿薬 鎮痛剤

制酸剤 抗パーキンソン薬 向精神薬

 

③器質性便秘

〈原因〉

腸疾患(ガン・炎症) 腹腔内腫瘤  腹膜炎など

 

④症候性便秘

〈原因〉

加齢 全身衰弱

神経疾患(CVA パーキンソン病 脊髄疾患 精神疾患)

糖尿病 甲状腺機能低下 電解質異常 脱水 肝硬変など

 

このように、便秘の種類は4つに分かれ、

そのうち機能性便秘は体内に便が滞る原因によって

3つに分類することできます。

この3種類の便秘を引き起こす主な原因について説明いたします。

 

【3つの機能性便秘の原因】

【ストレスが原因】

対人関係のストレス、心が休まる時間がない人、

また、不規則な生活を送っている人などは

便秘になりやすい傾向にあると言われています。

これは、腸の動きをコントロールしている自律神経の働きが、

精神的・肉体的なストレスを感じることによって乱れるためです。

ストレスによって自律神経が乱れ、

蠕動運動が強くなりすぎることで起こる

「痙攣性便秘」を引き起こす原因となります。

小さくて硬い、コロコロとした便が出るのが特徴です。

また、便秘と下痢を繰り返す、

食後に下腹部痛を感じやすいといった傾向もあるようです。

 

〈ストレスが原因の場合の便秘解消法〉

原因がストレスなので、まずはストレスをためない生活を心がけることが重要です。

・疲れている時はきちんと休養をとる。

・適度な運動(ストレス解消効果 自律神経を整える効果 腸管機能改善)

→実際大腸を動かすような便秘体操は効果が出やすい方が多い。

 

【食べ物が原因で起こる便秘の症状】

・偏った食生活による、食物繊維(水溶性 不溶性)摂取不足

・動物性たんぱく質の過剰摂取や脂質の過剰摂取による腸内環境の悪化

・加齢や過度なダイエットによる食事摂取不足

→弛緩性便秘になりやすい

 

〈改善策〉

・キノコ類の摂取や、米に麦を入れるなどして食物繊維摂取を促す。

・消化に良いものを食べる(食物酵素が豊富な生の野菜や刺身など)

・「まごわやさしい」(豆類 ゴマ類 わかめ類 野菜 魚 シイタケ(キノコ類)イモ類を意識しましょう)

 

【水分補給】

・体内の水分が不足すると便が硬くなり、排便の回数が減る。

(強くいきんでもなかなか便が出ない

「弛緩性便秘」を引き起こす原因になることがある)

〈解消方法〉

・人の体で一日に出ていく水分は尿がやく1100ml~1600ml、

皮膚からの蒸発600ml、呼吸から400ml、

一日合計約2.5ℓ。一日食事で800ml水分摂取が可能で、

プラス一日のエネルギー代謝で得られる水分が300mlなので、

一日1.5ℓは水分摂取をしていきたい。

・特に朝起きてすぐの水分は便を柔らかくするためにも重要。

 

【女性特有の便秘】

男性に比べると女性の方が便秘になりやすい傾向にあり、

日本人女性の過半数は、何らかの便秘の症状があると言われています。

女性が男性よりも便秘になりやすい理由として。

①身体的な理由

女性は男性に比べると腹筋などの筋力が弱く、

体内から便を送り出す力が弱い

 

②精神的な理由

女性は男性よりも“人前でトイレに行くのが恥ずかしい”

と感じる人が多いと言われ、

トイレを我慢してしまうという人が多い。

トイレを我慢してしまうことで起こる「

直腸性便秘」になる人が多い。

他にも、“旅行や友達の家に行くと便が出ない”など、

環境の変化などによる精神的ストレスの影響も

女性は受けやすいと言われている。

 

③ダイエット

女性は男性よりも“痩せたい願望”が強い人が多いと言われ、

ダイエットによる無理な食事制限で排便の回数が減ってしまうことも

女性が便秘になりやすい理由の一つ。

 

④女性ホルモンの影響

排卵後から生理前まで分泌される黄体ホルモンには、

妊娠に備えて、水分や塩分を体内に溜め込もうとする働きがあります。

 また、受精卵をとどめておくために、

子宮の収縮を抑える働きがあり、

これが、大腸にも影響を及ぼし、腸の動きを抑制します。 

その結果、便が腸内にとどまりやすくなり、

便に含まれる水分が減って硬くなり、便秘になってしまいます。 

生理が始まると、黄体ホルモンの分泌が減り、

子宮を収縮させるプロスタグランジンが分泌されます。

このプロスタグランジンの分泌により、

大腸の蠕動運動も活発になるため、便秘も解消されます。

 

〈生理前の便秘の解消法〉

・基本的には規則正しい生活を心がけ、

食物繊維の多い食事や水分を積極的に摂取することが効果的。

・生理前でホルモンバランスに変化が起こると、

体が冷えて血行不良になり体調を崩し、便秘につながる。

軽めの運動や暖かい水分で体温を上げることも必要。

 

【まとめ】

このように便秘と言っても様々な理由があり、

簡単に内臓治療だけを行っても、

背景にある生活習慣や疾患、薬の影響もあるため

医師との連携が必要になることも多い。

医師に相談するとすぐに薬が処方されるので、

原因がわかればどう改善していくかは

医師・患者との意思の確認が必要と思われます。

 

セラピストが丁寧に問診をすることで薬を使わずとも

改善できる便秘は多くあるので

是非参考にしてみてください。

 

次回は大腸の奇形や実際のアプローチについてお伝えいたします。

 

本日も最後までメルマガをご覧いただきありがとうございました。

今日も一日良い時間をお過ごしください。

 

鈴木 正道

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