ALLアプローチ協会

【経絡・内臓治療】東洋医学における腎臓アプローチ

みなさん、こんにちは。ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。

本日も当協会の公式ブログをお読みいただきありがとうございます。

本日もセラピストや治療家の皆さんに臨床で使えるヒントやアイデアをお伝えしていきますね。

 

今回のテーマは『東洋医学における腎と六腑』です。

 

以前から続いている東洋医学シリーズです。

 

<目次>

東洋医学における腎

腎精とは?

腎臓の経絡治療

六腑とは?

 

東洋医学における腎

 

五行

五臓

五腑

小腸

大腸

膀胱

五根

唇(口)

耳(二陰)

五主

血脈

肌肉

五志

 

 

 

東洋医学における腎は生命力の根源となる臓器で、成長・発育・生殖に関わります。

 

西洋医学における腎臓は、排尿、不要物の濾過、成分の吸収を担う臓器ですが、東洋医学では、もっと深く生命に関わるとされています。

 

腎は、成長・発育・生殖に関する働きを生涯担う非常に重要な臓器とされています。

幼年期〜青年期にかけての成長・発育・生殖に関わり、また腎が衰えると、肉体も衰え、髪の毛や歯は抜けてしまいます。

これらは腎に勢いが増したり、衰えたりした結果とされています。

 

この他には、性機能や排卵、月経などの周期的変化をつかさどっています。

 

さらに腎にはもうひとつ重要な機能があります。

それは津液の代謝です。

 

以前ご紹介しましたが、津液について簡単に説明しておくと、

『津液は、津(陽性の水分、清んで粘り気がなく、主として、体表を潤し、体温調節に関与し、汗や尿となって体外へ排泄される)と液(陰性の水分、粘り気があり、体内をゆっくりと流れるもので、骨や髄を潤す。体表部では目、鼻、口などの粘膜や皮膚に潤いを与える)で構成される体内の水分の総称である。源は飲食物で、に入って、水様のものが分離されて作られる。』

(ウィキペディア参照)

 

つまり、腎は身体全体の水分の元にもなっています。

 

 

では、次は非常に重要な腎精について説明してきます。

 

腎精

 

腎精とは、先天の精と後天の精が体内で結びつき、腎で蓄えられて、気・血・津液を代謝するものです。

 

この腎精は、とくに骨を健康に保つ役割があり、また骨の中にある髄を生み出すのも腎精です。

この髄と言うのは、脊髄、大脳、末梢神経を含んでいます。

 

ここまで、東洋医学における腎について説明してきましたが、非常に重要な臓器であることは分かっていただけたと思います。

 

次は腎の不調についてです。

腎の不調

 

腎の不調は生殖機能、排泄機能や骨、目、耳に異常が出ます。

 

まず腎は腎陰と腎陽に分かれます。

腎陰とは、体全体の水分のもとです。

腎陽とは、体全体の熱源のもとです。

これらの陰陽がうまくバランスを取り合って、腎は正常に働きます。

しかし、腎に不調が生じ、この陰陽のバランスが崩れ、腎陰、腎陽がどちらかが不足することがあります。

このことをそれぞれ腎陰虚、腎陽虚と呼びます。

 

腎陰虚

津液不足による全身症状が特徴。

症状としては、めまい、耳鳴り、頭痛、動悸、不眠など自立神経症状に加えて、腰のだるさ、乾燥や熱感、口渇、目のかすみなどがあります。

 

腎陽虚

熱不足による全身症状が特徴。

腎陰虚と同様にめまい、耳なり、腰のだるさに加えて、顔が青白い、冷え性、むくみ、元気が出ない、食欲低下などです。

 

腎陰、腎陽ともに、寝不足、過度なストレス、食生活の乱れ、過度な性交渉などによって消耗されます。

つまり、ほとんど現代人は腎虚状態です。

 

 

腎の経絡治療

 

腎の経絡

足の裏から内くるぶしの後ろを通り、下腿部、大腿部の内後側を上がって腹中に入り、膀胱や腎臓を巡って横隔膜や肺と関係して舌の根本まで流れる経絡です。

めまい、耳鳴り、腰痛、背部痛、下肢の痛みなどに効果的です。

 

原穴は太谿(タイケイ)というツボです。

太谿は、内くるぶしとアキレス腱との間の凹みにあります

先ほどもお伝えしましたが、現代人のほとんどが腎虚ですので、このポイントがふにゃふにゃな状態、もしくは張りがなく、むくんでいる状態になっているはずです。

 

そして調整方法は、簡単で、(井穴『セイケツ』)をグリグリと少し痛い程度にマッサージします。

 

腎経でいうと「母指球と小指球を結ぶ中央から2横指かかと側に下がった一番凹んでいるポイント」です。

 

この部分を痛気持ちいいぐらいでマッサージしてください。

 

経絡の走行をイメージして、さらに気を通すイメージで行うと効果は上がります。

 

もう一つの調整方法は原穴を使う方法です。

腎の原穴である太谿のポイントに市販のお灸でもいいので、使ってみてください。

ほんのり温かい感じがしてくれば、調整は完了です。

 

 

ここまでが腎の紹介です。

以前の記事も含めて、五臓の紹介がおわりましたので、

 

さて、次は六腑についてご紹介していきます。

 

六腑とは?

 

六腑とは、胆・小腸・胃・大腸・膀胱のことを言います。

五臓は気・血・津液をなど生体に必要なものを作り出す器官であり、六腑は『五臓が気・血・津液などを作るための材料や、五臓の生成物を作る空洞器官』です。

簡単に言うと、五臓をフォローしながら、かつ協力しながら働いている器官ですね。

 

もちろんこの六腑も西洋医学とは異なる働きをします。

 

では、もう少し詳しく各臓器の働きを説明してきます。

 

五臓と六腑は表裏関係(対をなす)

 

肝と表裏関係にあり、胆汁の貯蔵、排泄の調整を行う。

また、計画、思考は肝、その決断は胆が行う。

 

小腸

心と表裏関係にあり、小腸の消化吸収機能を心が司っている。

心に不調が出れば、小腸にも不調が出ます。

 

脾と表裏関係にあり、胃で消化された飲食物から脾がエネルギーを抽出し、全身に運搬、配布します。

 

大腸

肺と表裏関係にあり、ともに津液の代謝に関係しています。

肺の不調は大腸に不調につながり、下痢や便秘など引き起こします。

 

膀胱

腎と表裏関係にあり、膀胱に溜められた尿は腎の働きによって体外に排出されます。

 

以上が六腑の説明でした。

 

まとめ

 

東洋医学では、常に各臓器が他の臓器とネットワークで、繋がっています

どこかに不調、歪みが出れば、全身に影響を与え、それは痛みだけなく、心や精神的な問題にも影響を与えます。

東洋医学では臓器が感情を司っていますからね。

 

ですから、患者さんに対応する時は、単純に痛みを取るだけでなく、相手の感情面をフォローすることはとても重要です。

 

ことわざに「病は気から」という言葉があるくらいです。

 

常に肉体と精神は表裏一体の関係にあるということを理解してもらえたらと思います。

 

 

本日はこれで以上になります。

 

次回は、感情面や心の不調から来る痛みについてご紹介していこうと思います。

 

では、本日も当協会も公式ブログをお読みいただきありがとうございます。

 

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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