ALLアプローチ協会

【腰痛治療 パートⅠ】腰痛に対して、運動連鎖を理解して筋膜を治療する

おはようございます。

All アプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。

本日も当協会のメルマガをご覧いただきありがとうございます。

今日も、

理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんに向けて、

明日からの臨床ですぐ使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えします。

 

今日は運動連鎖と腰痛シリーズ第一回

 

下肢からの運動連鎖・筋膜のつながりで

腰痛に対応する方法 回旋編 をお伝えいたします。

 

 

 

腰痛症状をお持ちの患者様で

骨盤のアライメントを調整することは必須となります。

 

いままでなんとなくDFLをリリースすれば腰の痛みが取れていた、

いままでなんとなく殿筋をリリースすれば腰の痛みが取れていた、

いままでなんとなく大腰筋をリリースすれば腰の痛みがとれていた、

いままでなんとなくクロスポイントをリリースすれば痛みがとれていた、

といった状態で

緩めることができ、痛みが改善するものの

症状が戻ってしまう

 

リリースできるが筋膜だけでいいのだろうか?

 

といった悩みに、

 

なぜその筋・筋膜を調整する必要性があるのか、

運動連鎖を絡めてお伝えさせていただきます。

 

筋・筋膜は体の中で、一つの筋が

ばらばらに働くために存在するのではなく

一定のグループで連鎖的に働くようにシステム化されています。

そのグループを歩行周期に当てはめていくと

 

・立脚初期・後期グループ

(イニシャルコンタクト:IC  ターミナルスタンス:Tst)

 

・荷重反応期・遊脚準備期グループ

(ローディングレスポンス:LR プレススウィング:Psw)

 

・立脚中期・遊脚中期グループ

(ミッドスタンス:Mst  ミッドスウィング:Msw)

 

の大きく三つに分けることができます。

この3つグループに対して、

運動連鎖を理解し、

 

どの周期でどの筋が伸長され

どの周期でどの筋が短縮するのかを

明確にすることができれば

自然とアプローチする筋・筋膜が明確になってきます。

 

今回は

・立脚初期・後期グループ(以下IC・Tst)

(イニシャルコンタクト:IC  ターミナルスタンス:Tst)

について説明し、アプローチすべき筋についてお伝えします。

 

【ICの運動連鎖】

足関節:

距骨下関節 回外→距骨外転

距腿関節 底屈 内返し

 

この動きを実現するために必要な筋の作用

・長趾伸筋を伸長

・後脛骨筋を短縮

 

下腿・膝関節:

距骨下関節 回外、距腿関節底屈・内返しによって

下腿は大腿骨に対して外旋し、

大腿骨は下腿に対して相対的に内旋になるが

股関節はこの時期には外旋している

 

この動きを実現するために必要な筋の作用

・内側ハムストリングスの伸長

・外側ハムストリングスの短縮

 

股関節・骨盤:※左下肢でのICの運動連鎖として説明

左股関節は屈曲外転

・左大殿筋下部伸長

・左大内転筋伸長

・大腰筋短縮

 

仙骨は左大殿筋下部の伸長に伴って左回旋

・仙骨の左回旋は右の大殿筋下部の収縮よって起きるため

この時右の大殿筋下部は短縮となる(右Tst)

 

【Tstの運動連鎖】

足関節:

距骨下関節 回内→距骨内転

距腿関節 背屈 外返し

 

この動きを実現するために必要な筋の作用

・長趾伸筋を短縮

・後脛骨筋を伸長

 

下腿・膝関節:

距骨下関節 回内、距腿関節背屈・外返しによって

下腿は大腿骨に対して内旋し、

大腿骨は下腿に対して相対的に外旋になるが

股関節はこの時期には内旋している

 

この動きを実現するために必要な筋の作用

・内側ハムストリングスの短縮

・外側ハムストリングスの伸長

 

股関節・骨盤:※右下肢でのTst運動連鎖として説明

右股関節は伸展内転

・右大殿筋下部短縮

・左大内転筋短縮

・大腰筋伸長

 

仙骨は右大殿筋下部の短縮に伴って左回旋

・仙骨の左回旋は右の大殿筋下部の収縮よって起きるため

この時左の大殿筋下部は伸長となる(左IC)

 

【腰痛への応用】

この運動連鎖を腰痛に対して応用していくと、

仙骨の回旋を大殿筋下部の伸縮でコントロールしているIC・Tst

 

今まで大殿筋を短縮位にしてリリースしていた

ポジションを使った大殿筋のリリースも、

 

どっちの大殿筋下部が短縮していて、

(どちらがTst優位になっているか?)

どっちの大殿筋下部が伸長しているかが明確になれば

(どちらがIC優になっているか?)

 

どっちの回旋に偏っているかが明確になり、

 

リリースする側と収縮を学習させる側が明確になりますね。

 

そして、いままでDFLだからといってリリースしていた後脛骨筋や

内側ハムストリングス、筋肉のクロスポイントも

目的を持ってリリースすることが可能になります。

 

なぜ大殿筋をリリースしても腰痛が戻ってしまうのか?

→大殿筋の短縮・硬結をリリースして大殿筋を伸長させやすくしても

=ICを促通しても

 

それは下肢からの運動連鎖の中で

長趾伸筋の短縮や、内側ハムストリングスの短縮が

残っているからかもしれませんね。

 

また、反対側の大腰筋の伸長性が低下しているからかもしれませんね。

 

運動連鎖を考慮することで末梢の状態や

反対側の連鎖の状態を考慮して

筋・筋膜の調整やリリースができるように臨床を考えてみましょう。

 

本日も最後までメルマガをご覧いただきありがとうございました。

今日も一日良い時間をお過ごしください。

鈴木 正道

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