ALLアプローチ協会

【腰痛治療 パートⅢ】腰痛に対して、運動連鎖を理解して筋膜を治療する

おはようございます。

All アプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。

本日も当協会のメルマガをご覧いただきありがとうございます。

今日も、

理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師など

セラピストの皆さんに向けて、

明日からの臨床ですぐ使える治療テクニックや

介入のヒントをお伝えします。

 

今日は腰痛シリーズ第三回

下肢からの運動連鎖・筋膜のつながりで腰痛に対応する方法

寛骨インフレア・アウトフレア編をお伝えいたします。

 

 

腰痛症状をお持ちの患者様で

骨盤のアライメントを調整することは必須となります。

 

いままでなんとなく腹斜筋を促通すれば腰の痛みが取れていた、

いままでなんとなく筋膜張筋をリリースすれば腰の痛みが取れていた、

いままでなんとなくラテラルラインをリリースすれば腰の痛みがとれていた、

いままでなんとなく立方骨を挙上すれば痛みがとれていた、

 

といった状態で

 

緩めることができ、痛みが改善するものの

 

症状が戻ってしまう

 

リリースできるが、

アライメントを修正できるがそれだけでいいのだろうか?

 

といった悩みに、

なぜその筋・筋膜を調整する必要性があるのか、

運動連鎖を絡めてお伝えさせていただきます。

 

筋・筋膜は体の中で、一つの筋が

ばらばらに働くために存在するのではなく

 

一定のグループで

運動連鎖と筋連鎖によって働くようにシステム化されています。

 

そのグーループを歩行周期に当てはめていくと

 

・立脚初期・後期グループ

(イニシャルコンタクト:IC  ターミナルスタンス:Tst)

 

・荷重反応期・遊脚準備期グループ

(ローディングレスポンス:LR プレススウィング:Psw)

 

・立脚中期・遊脚中期グループ

(ミッドスタンス:Mst  ミッドスウィング:Msw)

 

の大きく三つに分けることができます。

 

この3つグループに対して、

 

運動連鎖を理解し、

 

どの周期でどの筋が伸長され

どの周期でどの筋が短縮するのかを

明確にすることができれば

自然とアプローチする筋・筋膜が明確になってきます。

 

今回は

・立脚中期・遊脚中期グループ

(ミッドスタンス:Mst  ミッドスウィング:Msw)   

について説明させていただきます。

 

【Mstの運動連鎖】

股関節・骨盤:

股関節はLRからMstへかけて

伸展外転内旋し、寛骨はアウトフレアする

 

この動きに必要な股関節の筋は

中殿筋前部・小殿筋が収縮

外側ハムストリングス・腸脛靭帯・外側広筋収縮

上下双子筋・内外閉鎖筋・大腿方形筋は伸長

 

膝関節・下腿:

膝関節はLRからMstへかけて伸展する

この動きを可能にする筋は

外側ハムストリングス・外側広筋が収縮することで

膝関節が伸展し、

同時に地面に固定された下腿に対して大腿を内旋する。

※OKCでは外側ハムストリングス・外側広筋は下腿を外旋させるが

CKCでは大腿を内旋させる。

 

足部:

ミットスタンスでTFLが短縮するため

腓骨は挙上し、足部に対して腓骨筋は伸長し(立方骨下制)、

後脛骨筋は短縮(舟状骨挙上)し

ショパール関節を内返しする。

このバランスで中足部が安定し、

内果直下周囲で安定してMstにおける荷重をコントロールできる。

 

 

【Mswの運動連鎖】

股関節・骨盤:

股関節はPswからMswへかけて

屈曲内転外旋し、

骨盤は挙上・前方回旋、寛骨はインフレアする

 

この動きに必要な股関節の筋は

中殿筋前部・小殿筋が伸長

外側ハムストリングス・腸脛靭帯・外側広筋伸長

 

膝関節・下腿:

膝関節はPswからMswへかけて屈曲

この動きを可能にする筋は

外側ハムストリングス・腸脛靭帯・外側広筋伸長

内側ハムストリングス、内側広筋、内転筋は収縮し、

OKCで下腿を内旋させる。

 

足部:

MswでTFLが伸長するため

腓骨は下制し、足部に対して腓骨筋は短縮し(立方骨挙上)、

後脛骨筋は伸長する(舟状骨下制)。

ショパール関節は外返しとなる。

 

【腰痛への応用】

左右の腹斜筋や腹横筋の伸縮を、

寛骨のインフレア・アウトフレアで調整している

Mst・Mswの周期の特徴

なぜ一側の内腹斜筋だけが収縮しにくいのか、

なぜ一側の立脚だけ体幹が安定しないのか、

いままで腹筋群を収縮させるために学習を促してきたが、

運動システムとして自然に働いてこない経験ありませんでしたか?

運動連鎖として関節可動域がきちんと保障されていれば

神経システムと同期して体幹の収縮も入りやすくなります。

 

今まで三回のシリーズで

骨盤の回旋・寛骨の前後傾・インフレア、アウトフレアに

関する運動連鎖を説明させていただきました。

 

この骨盤や足部のアライメントは姿勢の変化に加えて

脚長差にも関与してきます。

 

元々人は肝臓の重さがあり右の寛骨がやや前傾傾向にあり、

左は後傾傾向にあるとされています。

 

様々な先生が人の元々のアライメントについて

本を出されていますが、

見解が各々微妙に違うようです。

 

個人差もあると思いますので、

腰痛を抱えている人が、

どの方向に運動が偏っているか?

どの周期で骨盤がどちらに偏っているかを評価し、

過剰になっている動きと過少になっている動きを

調整していくことで腰痛は改善に向かいます。

 

伸長すべき筋・短縮させる筋が明確になると

運動連鎖を考慮したストレッチや

筋トレの自主トレを提案することも

考案しやすくなるので是非参考にしてください。

 

本日も最後までメルマガをご覧いただきありがとうございました。

今日も一日良い時間をお過ごしください。

 

鈴木 正道

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