いつも当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございます!
ALLアプローチ協会 テクニカルトレーナー 渡会 賢太です。
本日も、
勉強熱心な理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんに向けて、
明日からの臨床ですぐ使える治療のアイデアやヒントをお伝えします。
今回は、
【腰痛治療】腰椎圧迫骨折の痛みを改善させる方法~後頭下筋~
というテーマでお話ししていきます。
またまた前回に引き続いて、
腰椎圧迫骨折の話をシリーズでお伝えしていきますが、
前回までは、
ハムストレングスと外旋六筋
が痛みの原因筋である可能性が高いということを、
具体的な理由も含めてお話していきました。
今回は、
「後頭下筋」
についてお伝えします。
この
「後頭下筋(群)」が、
腰痛の原因になっていることが非常に多いので、
是非診ていただきたい筋になります。
特に、
寝返り・起き上がり時
の腰痛の原因となっていることが多いので、
起居動作で痛みを訴える方は、
絶対に診ていただきたい筋ですね。
では、
なぜ、後頭下筋が腰椎圧迫骨折の痛みの原因となりやすいのか?
について、
詳しく解説していきますね。
【なぜ後頭下筋が腰椎圧迫骨折の痛みの原因となりやすいのか?】
① 脊柱の運動連鎖
腰椎圧迫骨折の患者さんの特徴として、
胸腰椎後弯が強い方が多く、
いわゆる
円背、猫背の方が多いかと思います。
胸腰椎の後弯が強くなると、
バランスを取ろうとして、
頚椎は前弯方向に大きく変形している方が多く見受けられます。
腰椎前弯に伴い、
頸部伸展方向に固定されることが多く、
後頭骨と上位頚椎を繋いでいる
「後頭下筋」
が過剰に働いてしまいます。
この後頭下筋は、
「固有感覚受容器」
がとても多く点在している筋であり、
この筋の過緊張に伴い、
脊柱全体の動きが固定されてしまうといった特徴があります。
そのため、
この後頭下筋の過緊張による影響で、
脊柱の回旋や側屈、前後屈の動きを求められる、
寝返り・起き上がりなどが制限されて、
腰痛に繋がっているケースが非常に多いです。
② ロベット・ブラザーの法則
これは、
カイロの世界で言われている法則ですが、
脊柱は、
C1⇒L5
C2⇒L4
C3⇒L3
といったように、
上位頚椎と下位頚椎それぞれ互いに、
姿勢を取り合っているという法則を、
「ロベット・ブラザーの法則」と言います。
※詳しくは以下のブログで紹介しています。興味がある方はどうぞ♪
↓↓
つまり、
骨折によって、
L4、L5などの腰椎のアライメントの崩れや不安定が生じると、
それに関連するC1、C2の頚椎が代償的に固定して、
これ以上腰椎が崩れないように姿勢制御反応が起きます。
その影響で、
C1、C2に付着し、固定に大きく関与する、
「後頭下筋」
に過緊張が起こります。
それが慢性的に続くことで筋の短縮や硬結あを生じて伸縮が行えなくなり、
頚椎の動きが制限され、
かえって腰椎に負担がかかり痛みを生じることがあります。
まーなんやかんやややこしくお話しましたが、
頚椎と腰椎は互いにバランスを取りあっているため、
頚椎の動きに制御に重要な役割を果たしている、
「後頭下筋」
は、腰椎圧迫骨折の腰痛の原因となりやすいということですね。
【結果を出すための後頭下筋の治療ポイント】
「後頭下筋」は、
後頭骨とC1、C2の間を走行する筋の総称で、
大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋に細かく分かれます。
表面には、
板状筋や脊柱起立筋で覆われているので、
さらにその奥に位置するので、
深いタッチが要求されます。
解剖の位置を3Dでしっかりと確認していただき、
硬結部位をしっかりと触診し、
調整していくことがとても重要になってきます。
【まとめ】
今回は、
「腰椎圧迫骨折の痛みを改善させる方法~後頭下筋~」
についてお伝えしました。
寝返り・起き上がりでの痛み、
円背が強く、頚椎前弯固定が強い方は、
必ずと言っていいほどこの筋が原因になっていることが多いので、
是非ともチェックしていただき問題があれば、
あなたの得意な治療法で調整していただくことで、
より多くの腰椎圧迫骨折の患者さんに、
貢献できる方思いますので、
ぜひ試してみてくださいね!
「後頭下筋」
の治療テクニックに関しては、
私たちの協会のセミナーでもお伝えしていますので、
知りたいという方は、
是非セミナーに遊びに来てくださいね♪
本日は以上になります。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございました!
ALLアプローチ協会 テクニカルトレーナー 渡会 賢太
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