いつも当協会の公式ブログをお読みいただき、
本当にありがとうございます!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。
本日も、
勉強熱心な理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師など、
セラピストの皆さんに向けて、
明日からの臨床ですぐ使える
治療のアイデアやヒントをお伝えします。
今回は、
【なぜ、「咬筋」の治療が「頭痛」の改善に繋がるのか?】
というテーマでお話していきます。
咬筋は、
頬骨と下顎骨に付着する筋で、
収縮する事で、
下顎骨を上方に引き上げ、
文字通り、
咬む時に働く筋です。
そんな咬筋の短縮や筋硬結が、
頭痛に繋がるといったことが多く、
臨床でも、
実際にこの咬筋を調整することで、
頭痛が改善するケースが、
非常に多いです。
この記事を読む前から、
咬筋が頭痛に関与していることを、
知識や経験から知っている方もいるかもしれませんし、
知らなかったという方もいるかなと思います。
では、
「なぜ、咬筋が頭痛の原因となりやすいのか?」
解剖学をベースにした、
私の考えを、
皆さんにシェアさせていただきます。
【頭痛の中でも〇〇の痛みに関与】
頭痛と一括りで言っても、
こめかみに強く出る場合や、
側頭部、後頭部
様々な部位に同時に症状が出現するなど、
人によって、
症状の出方や出る部位は様々だと思います。
特に、
こめかみタイプの頭痛に、
咬筋が関与していることが多いです。
後頭部にも関与している場合もありますが、
こめかみの痛みが咬筋の治療で改善するケースが、
私の臨床経験上多いです。
こめかみと言うと一般用語ですが、
医学用語で言えば、
蝶形骨にあたります。
こめかみに痛みを訴える方の蝶形骨を触ってみると、
位置が歪んでいたり、
左右で片側だけ硬くなっていて、
動きが悪くなっている場合が多いです。
だからと言って、
蝶形骨の調整だけ行っても、
なかなか頭痛が改善しないといったことが、
臨床上多いです。
【咬筋と蝶形骨のつながり】
咬筋は、
アナトミー・トレインの書籍で記されている、
筋膜ラインで説明すると、
実は、
ディープ・フロント・ライン(DFL)
に含まれる筋になります。
DFLに含まれる筋は他には、
頸長筋や斜角筋など、
頚椎に付着る筋が含まれます。
「頸長筋なんかは、
頚椎の前面にビターーとくっついている筋です。
DFLは、
第1頚椎(C1・環椎)とも繋がっており、
C1の上部に蝶形骨が位置しています。
そのため、
蝶形骨と咬筋というのは、
「筋膜を介してつながりがある。」
ということになります。
こめかみの頭痛の方で、
蝶形骨に歪みや硬さがあったとしても、
蝶形骨の硬さだけの問題ではなく、
咬筋が原因で蝶形骨の歪みや硬さを作り、
頭痛に繋がっているというケースが、
よく診られます。
また、
「蝶形骨」は、
脳脊髄液の還流である、
1次呼吸や頭蓋仙骨リズムを正常に保つために、
「ギア」の役割を果たしている重要な骨のため、
この蝶形骨が歪んでいたり、動きが悪くなると、
頭蓋骨全体の動きに影響し、
頭痛を引き起こしやすいです。
なので、
蝶形骨の動きに深く関与する筋へのアプローチは、
頭痛の改善に繋がりやすいということを、
覚えていただけたらと思います。
【まとめ】
今回は、
【なぜ、「咬筋」の治療が「頭痛」の改善に繋がるのか?】
というテーマでお話しました。
頭痛の中でも、
「こめかみ」
の痛みに関与していることが多く、
「蝶形骨」
の歪みや動きの悪さを引き起こしている場合が多いです。
その蝶形骨と咬筋は、
「ディープ・フロント・ライン(DFL)」
筋膜を介してつながりがあるため、
咬筋が頭痛のか原因となりやすいということです。
頭痛なんて、
特別な治療技術や知識が無いと治せない。
そもそも、
リハビリでは頭痛で処方が出るわけでもないので、
私たちセラピストの管轄外と思われている方も、
あなたはそうではなくても、
あなたの周りのセラピストはそう思い込んでいる方が多いと思いますが、
筋骨格系だけのアプローチでも、
十分頭痛改善へと結果を出すことが出来ますので、
是非とも参考にしていただき、
より多くの頭痛で悩む患者様に、
貢献していただけたらと思います♪
本日は以上になります。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、
本当にありがとうございました!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也
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