ALLアプローチ協会

プレミアムコース限定 第1回 内臓治療の総まとめ

 

皆さん こんにちは

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。

今から皆さんは内臓治療マスターしていろんな患者様に対してアプローチしていくと思います。

そんな皆様に私たちが日々送っている情報の濃いメルマガのなかで最も大事な部分だけを抽出して

記事に書かせて頂きました。

 

テクニックを見る前にこちらの記事を見て

勉強してからテクニックを練習して頂ければと思います。

 

【内臓の運動学的視点について】

本日は内臓の運動学的視点として、肝臓の移動力・可動力・自動力についてお話させていただきます。

臓器の運動で知るべきポイントとして、「移動力」・「可動力」・「自動力」という概念があります。

移動力:運動系が任意に運動活動を行った結果として起こる、器官の位置の他動的変化のことを言う。(体幹を側屈した結果に起こる肝臓の移動のこと)  

可動力:2つの器官同士、あるいは器官と体壁や筋骨格系のその他の構造との間に生じる運動。移動力や自働性が原因で生じる。自動性は横隔膜呼吸・心臓の作用・蠕動運動が含まれる。

自動力:個々の臓器がそれ自体で一定の運動を行っており、この動きのことを指します。周期が長く、振り幅が小さい。頭蓋仙骨リズムとは異なる振動数を持つが両者が関係ないとは言い切れないとされている。

※自動性≠自動力

〇肝臓の移動力で制限される動き

呼吸運動:横隔膜の動きを制限し、呼吸を浅くすることがある。横隔膜に連結される筋群にも影響あり。

体幹運動:体幹の側屈・屈伸・回旋運動すべてに影響  

上肢活動:右の肩関節の運動に影響

肝臓の可動力・自動力については動画にて説明させていただいております。

内臓の運動を知らなければどう制限されているかがイメージできないと思います。ここまで解剖・運動の話をしてきましたが結局は解剖・運動・生理が理解できて評価・治療のベースが整うということです。

私自身も学校の授業では内臓に関する運動学に関して、あまり取り上げられなかったため存在自体も知らない状態でした。

なんとなく反射点を触るだけの治療やなんとなく周囲をリリースするのではなく、多くのイメージを持てるようにすることで治療効果は大きく変化しますのでご活用ください!

 

【肝臓の生理学的特徴】

西洋学的視点における生理学的特徴です。
 
 
本日は肝臓の生理学的視点として、肝臓の機能について説明させていただきます。
 

 
 
 
 
 
肝臓役割を大きく分けると5つに分かれます。
 
①解毒
 
②エネルギー代謝
 
③貯蔵
 
④胆汁の生成
 
⑤循環
 
 
この役割を理解することで、生理学的に患者様の訴えを理解し、問診や思考に役立てることができます。
 
 
①解毒
 
アルコール分解(アルコール脱水素酵素・アセトアルデヒド脱水素酵素) 
 
アンモニアを尿素に変えて排出する。
 
薬物・添加物・化学物質(第一層解毒システム:シトクロムP450  第二層解毒システム:抱合反応)など体内に入った化学物質を酵素の働きで体外に排出できる状態にする。
  
 
②エネルギー代謝
糖質・脂質・炭水化物を代謝して、体の中で使えるエネルギーに変換する働き
 
 
③貯蔵・合成
 
グリコーゲン・タンパク質・脂肪を合成、貯蔵、分解し必要に応じてエネルギー源として送る(この代謝によって発生する熱は、体温の維持に役立つ)ビタミン貯蔵・合成
 
 
④胆汁の生成
 
胆汁成分=胆汁酸・ビリルビン・コレステロール、リン脂質、脂肪酸
 
胆汁は肝臓で老廃物から合成されますが、消化においては胆汁酸が脂肪を乳化することで膵液内のりパーゼの働きを促し、脂肪の吸収をサポートもします。
 
ビリルビンはヘモグロビンの老廃物(ヘム鉄+グロビンタンパク=ヘモグロビン)グロビンタンパクをビリルビンとして排出する。ビリルビン排出がうまくいっていないと黄疸が出る。
 
⑤循環
 
心臓を含め、肺・腎臓・肝臓が一連の流れとして循環を作っています。
 
心臓に入る血流の抵抗を前負荷・心臓から出ていく血流の抵抗を後負荷といいますが、心臓の働きが低下していると肝臓から心臓へ送る血液の流れが滞ることで肝臓自体の血流も低下していきます。
 
また心臓から血液を出していくのにも血管の抵抗が腎臓の水の排出機能や血圧調整機能が乱れていると心臓にとって後負荷となり、後負荷が慢性的に高まると結果的に前負荷を高めることになります。
 
 
肝臓の機能を知っていくと、人の体が回復していく上で必要不可欠な機能がつまっていることがわかります。
 
 
機能を理解することで、たとえ血液データで肝機能の数値に異常をきたしていなくても、顔色やむくみ、吹き出物や肝臓周囲の動きの質の低下など、肝臓へのアプローチを選択する上での示唆を多く得ることができますのでご活用ください。
 

 

【肝臓評価 反射点や見るべきポイント】

【肝臓の反射点】
①右母指の水かき 

②第2肋骨中央

③アキレス腱移行部

④右上腕内側部

⑤第6胸椎左右

【反射点の使い方】

・上記の①~⑤は、肝臓と関係している血流やリンパが関係している部位ともいわれています。(文献によって様々ですが)

・反射点を押しながら肝臓リリース時することで肝臓をさらに緩ませることができます!

・患者さん本人が反射点を押すだけでも肝臓のセルフメンテナンスにつながります!

・評価として使ってください。圧痛や硬さを見ましょう。

【他に評価すべき点】

・胸郭の硬さ:肝臓は後下方に変位しやすく肝臓の硬さが胸郭の硬さにつながります。治療の前に胸郭の硬さを評価してみましょう。

・大腰筋上部をチェック。肝臓は、大腰筋上部との関連性が非常に高いです。

・肋骨弓や鎖骨の位置もチェックしましょう。アライメントチェック。可動域もチェックしましょう。(肩関節や体幹)

・肝経の井穴の硬さをチェックしましょう。肝経は、DFL(ディープフロントライン)の筋膜に関係してます。

・前頭骨ともつながりあり。1次呼吸や前頭骨の硬さもチェックしてみましょう。


【膵臓の位置・機能について】

まずは、治療するために場所を知る必要があります。

膵臓の場所を知りましょう!

【膵臓ってどこにある】
膵臓は第1腰椎~第3腰椎の高さで脊柱の前にある
膵尾は、第11あるいは12肋骨の高さで脾臓に突き刺さるようにして終わります!

【膵臓には数多くの機能があります!】
■膵臓外分泌……消化で働きます!
・膵液が3大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)を消化・分解してくれる消化液。
・1日に1リットル~1,5ℓ出ていると言われております!

この膵液などの消化液が出ることで、食べたものを低分子化することができる。
低分子化することで腸で吸収することができる。

【消化について】
・炭水化物:アミラーゼ(唾液からも分泌)⇒でんぷん⇒ブドウ糖
・たんぱく質:トリプシン⇒ポリプぺチド⇒アミノ酸
・脂質:リパーゼ⇒トリグリセリド(中性脂肪)⇒脂肪酸

■膵臓内分泌……ホルモン系の働きに作用します!
・グルカゴン(α細胞から)やインシュリン(β細胞)というホルモンを出します!
・グルカゴン…血糖値を上げるホルモンです!
・インシュリンは、唯一血糖値を下げるホルモンと言われております!

やはり、膵臓には外分泌系や内分泌系など仕事が多いので
負担が大きいです。

他にも感情の臓器ともいわれているので、メンタルの影響も受けます!

膵臓には、再生能力も低いので食生活やストレスなどを気を付けてください!

特に膵臓は胃の後ろにあり膵臓癌など分かりにくいこともあります。


【カーフサインについて】

【まず、カーフサインって何?】
カーフサインは、内臓の状態がふくらはぎの硬さとして現れる現象をいいます。

内臓が悪いことを知らせてくれるサインでもありますね。

ふくらはぎの硬さや圧痛で内臓の状態を評価できるのですが、

そのためにふくらはぎのどこが何の内臓の反射点なのか知らないといけないですね。

なので、カーフサイン版の内臓反射点を説明させて頂きますね。

【カーフサイン内臓反射点】

①副腎……腓腹筋中央部(中央部は広いですが、押して副腎が一番緩む場所を探すと良いですね。人によって少し違う場合があるので)

②腎臓……腓腹筋と内側ハムストの癒着点。分からない人は、腓腹筋内側頭の起始部を押せばOKです。
     ここは、硬くなっている人多いですよ。

③肺……腓骨筋上部(腓骨頭やや下)ここは、筋硬結起こしている人多いですからね。

④心臓……左アキレス腱移行部

⑤肝臓……右アキレス腱移行部

などなど……

ふくらはぎは、内臓全体の影響を受けますので硬い人は要注意です。

セルフメンテナンスで、ふくらはぎをマッサージしてもいいと思います。


【内臓治療のための肋骨と内臓の反射点】

【内臓治療ー肋骨の反射点】
ここに内臓の反射点には、いろいろあるのですが肋骨編を書かせて頂きます。

①右鎖骨中央部:右肺

②左鎖骨中央部:左肺

※ここまでは呼吸器系!

③左第2肋骨中央:心臓

④左第2肋骨外側:左腎臓

⑤右第2肋骨中央:肝臓

⑥右第2肋骨外側:右腎臓

第2肋骨は、循環器系!

⑦左第3肋骨内側:膵臓

⑧左第3肋骨中央部:胃

⑨左第3肋骨外側:S状結腸

⑩右第3肋骨内側:胆のう

⑪右第3肋骨中央部:回盲

⑫右第3肋骨外側:盲腸

第3肋骨は、消化器系!

⑬左右第4肋骨内側:右副腎 左副腎

⑭左右第4肋骨中央部;右卵巣 左卵巣

⑮左右第4肋骨外側:右子宮 左子宮

第4肋骨はホルモン系!

上記の反射点は、私が評価や治療で使っている反射点なんでぜひご参考になってください!

もしくは、セルフメンテナンスとして患者様にマッサージするよう指導してもOKです。

 

実は他にも紹介したい反射点があるのですが、それはチャップマンによる内臓器官反射点があります。

リハビリ時代に働いてた際に私が使っていた反射点は、上記の反射点ではありませんでした。

使っていたのは、チャップマンの内臓器官反射点とグットハートによる筋反射点でした。すぐやめてしまったんですが・・・

臨床で内臓治療として私が使っていたので、効果は実際にあったのでこちらに書かせて頂きます。

現在は、あまりこちらの反射点を使っていないのですが興味がある方は臨床で試してみてください!

下記に詳細を書かせて頂きます!

【チャップマンによる腹部器官の反射点 (前方反射点)】
(器官)     (反射点)
・幽門(横隔膜):胸骨全面。主に胸骨体の下方3分の1

・膵臓:第7肋軟骨と第8肋軟骨の間の軟骨に近い部分

・脾臓:左に肋骨弓の第7肋軟骨と第8肋軟骨が形成する角

・小腸:第8、9、10、11肋骨の肋間隙、両側

・虫垂(盲腸)右の第12肋骨の先端

・大腸:外側広筋に沿った外側面中央、両側

・直腸:大腿骨の小転子付近

・回盲弁:上前腸骨棘と小転子の間を結ぶ線上の中央付近

これがチャップマン腹部器官の反射点です。


【花粉症に対する内臓➕頭蓋➕食事指導】

花粉症に対する、内臓・頭蓋治療+食事指導の実施例についてお伝えさせていただきます。

花粉症=アレルギー反応

(花粉症に対して実施した内容)

・問診

・筋・筋膜系

・頭蓋骨

・血流

・内臓・経絡治療

・食事・水分摂取指導

を実施しました。

体づくりのベースであるインナーアプローチ(栄養指導)を自主訓練とし、

施術では頭蓋・内臓・筋・筋膜・循環・自律神経へのアプローチを実施しました。

【内臓治療】

アレルギーに関わる免疫器官として

・腸管

・脾臓

・胸腺

・副腎

・肝臓

・胃

・扁桃組織

・リンパ節

等があります。

【循環(血流・リンパ)に対して】

循環に対しては

・頭蓋調整による→蝶形骨・頬骨・上顎骨・前頭骨

血管血流の改善(鼻腔粘膜に血流を送る蝶口蓋動脈・前師骨動脈)

脳脊髄液の循環

・筋・筋膜調整による(前斜角筋・舌骨筋群)

血流の改善(内頚動脈の血流改善)

※内頚動脈周囲にある交感神経節・迷走神経の緊張も同時に緩和

・鎖骨・第一肋骨の調整による

鎖骨下静脈の循環促通によるリンパ液の循環を改善

内臓治療と同時並行に、循環系のアプローチも実施することで

2週間ほどで目・鼻症状に改善が得られることで呼吸状態も改善されてきました。


【肺を東洋医学の観点から考える】

肺は、さまざまある内臓の中で一番上にある臓器なので臓器の蓋として考えられています。

肺自体とても柔らかく、気温の変化にも弱いためすぐに負担がかかりやすい臓器です。

だからこそ、肺炎やら肺癌、呼吸器疾患なんてあっという間になってしまうんですね。

肺の不調になると、喉や鼻にすぐ症状が出てしまうのでぜひ覚えておいて下さい‼︎

 

あとは、これも覚えておいて欲しいのですが

肺と関係のある内臓は多いです‼︎

 

最も関係が深いのは、肺と大腸…

肺と大腸は、肺経を通じて表裏関係にありお互い影響し合っています‼︎

肺は、体液代謝を持ち 大腸は、水分吸収の面で病理的にも関連性があります。

なので、片方が機能低下すると片方も悪くなります。

例としては、肺の機能が落ちて体液代謝機能が落ちれば、大腸機能が落ちて水分コントロールが行えず便秘や下痢になったり…

大腸も同様で大腸に炎症などがあると、肺のメスシリンダーの役割が落ちてしまい呼吸が浅くなってしまったりするんです。

どちらも、しっかり治療することが重要です。患者様の肺と大腸は正常ですか…?

 

他にも、脾臓と腎臓に関係し合っているのですがまたの機会にお話しできればと思います。

 

【肺の機能をおさらい】

①呼吸器系の機能を持つ

②免疫機能の役割を持つ

③皮膚、鼻、気管支、喉をコントロール

④体液代謝機能を持つ

⑤発汗による体温調節機能を持つ

 

これらの機能があるから、こんな疾患や症状の際に肺治療を行いましょう↓

①免疫系疾患

・花粉症

・アトピー

・アレルギー

・リウマチ

・ガン

・肌荒れ

・風邪など

②呼吸器疾患

・風邪

・肺炎

・閉塞性、拘束性の疾患系など

・くしゃみ、鼻水、嗄声、喉のかゆみなども入れることにする

 

③精神疾患

・うつなど


【五行の相関図 内臓と感情について】
古来の中国で、内臓と感情の関係を5つに分類しているのが五行の相関図です。

怒り=肝臓

喜び=心臓

思い悩む=脾臓

悲しむ=肺

恐る=腎臓

この5つですね。タイプ別に考えることもできます。肝臓タイプ、心臓タイプなど…
生まれ持ってどの内臓にエネルギーがたまりやすいのか?興奮しやすいのかなど

 

【どう臨床に活かせばいいの?】

例えばですが、いつも仕事でイライラ怒っている人は肝臓に負担がかかりやすいです。

逆に食生活などで肝臓に負担がかかっていると、イライラしやすくなったりするわけです。

なので、イライラして肝臓に負担がかかって内臓治療しても「肝臓由来である症状のもどり」がある場合はイライラの原因を排除できるようにアプローチしたり…

感情と内臓の関係性を考えて心理面の生活習慣アプローチを臨床に取り入れて見ましょう。

 

【タイプを1つ1つ解説‼︎】
生まれた時からタイプがあるので、少し知っておくといいと思います。
性格分析にもなりますからね笑
どの内臓が活発になりやすいかで、感情の表現が違ってきます。

■肝臓タイプ

・非常に怒りっぽいが故に判断しやすい

・肝臓のエネルギーを上手に使えているときは、思考や行動にキレが出てくる

・頭も良く仕事もテキパキできるタイプ、正義感や責任感が強い

出やすい症状としては?
・目、爪、筋肉に現れやすい
・PMS,生理痛、不妊などが多い
・不定愁訴
・顔の黒ずみなど

 

■心臓タイプ

・明るい

・よく笑う

・ムードメーカー

・行き過ぎた行動を取りやすい

・スピード感を持って行動できる

・ゆっくり着実にというのは性に合わない

・不安定だと躁鬱状態になってしまう

出やすい症状として↓

・背中に現れやすい

・のぼせる、動悸

・不安定、胸騒ぎ

・浮腫み

 

■脾臓タイプ

・食べることが好き エネルギーを消耗しやすい

・記憶力や思考力に優れ、情報処理能力も高く仕事ができる人が多い

・過食、糖質中毒になりやすい

・思考力を高めるためには、食生活をしっかりすること

出やすい症状として↓

・消化器系が弱く疲れやすい

・顔や肌に症状が現れやすい

・シワやたるみが出やすい

■肺タイプ

・弱者に優しい傾向がある

・共感能力が非常に高い

・感傷的になりやすい

・クールな反面、情が熱い

出やすい症状↓
・皮膚や鼻、呼吸器系に出やすい

・アレルギー系

■腎臓タイプ

・石橋を叩いて渡るタイプ

・生存の欲求が高い

・現実的、意志力が高く情に流されない

・分析力、適応力がある

出やすい症状↓

・腰痛

・老化、排尿、耳鳴り、めまいなど


【便秘と大腸アプローチについて】

便秘症状を訴える患者様や腸の症状が身体に影響を与えている患者様に対して

どう対処していくか

便秘のメカニズムと

対応方法を

まとめさせていただきます。

【正常な便のメカニズム】

口から入った食べ物は、口腔内で主に糖質が、

胃ではたんぱく質、十二指腸では脂質が分解され、

小腸で消化・吸収されます。

消化された食べ物は様々な酵素と混ぜられ、

液状になりながら大腸に入り、

徐々に水分が吸収され便塊化し、

肛門へ送られます。

 

この一連の消化・吸収・便形成から排泄までの流れは

自律神経によってコントロールされていて、

 

胃の中に食べ物が入ることで脳から知れが出され消化が進み、

便が直腸に達すると今度は大脳に排泄の指令が送られることで

便意をもよおします。

 

この一連の流れのどこかで問題が起こり、

便を対外へ出すことが困難となることで便秘が生じます。

 

【便秘の種類】

①機能性便秘

〈原因〉運動不足 長期臥床 不規則な食事 摂食不足

繊維摂取不足 過剰な暖房 厚着など

〈種類〉

1:弛緩性便秘

何らかの原因によって、蠕動運動が弱くなり、結腸より先に便を送り出せなくなることで起こる便秘。

2:痙攣性便秘 

何らかの原因によって、蠕動運動が強くなり過ぎて腸痙攣を起こし、便がスムーズに送られなくなることで起こる便秘。

3:直腸性便秘

便が直腸にたどり着いているにも関わらず、何らかの原因で便意が起こらず、直腸で便が停滞する便秘。

 

②薬剤性便秘

〈原因〉

下痢止め 麻薬 抗コリン剤 抗ガン剤 利尿薬 鎮痛剤

制酸剤 抗パーキンソン薬 向精神薬

 

③器質性便秘

〈原因〉

腸疾患(ガン・炎症) 腹腔内腫瘤  腹膜炎など

 

④症候性便秘

〈原因〉

加齢 全身衰弱

神経疾患(CVA パーキンソン病 脊髄疾患 精神疾患)

糖尿病 甲状腺機能低下 電解質異常 脱水 肝硬変など

 

このように、便秘の種類は4つに分かれ、

そのうち機能性便秘は体内に便が滞る原因によって

3つに分類することできます。

この3種類の便秘を引き起こす主な原因について説明いたします。

 

【3つの機能性便秘の原因】

【ストレスが原因】

対人関係のストレス、心が休まる時間がない人、

また、不規則な生活を送っている人などは

便秘になりやすい傾向にあると言われています。

これは、腸の動きをコントロールしている自律神経の働きが、

精神的・肉体的なストレスを感じることによって乱れるためです。

ストレスによって自律神経が乱れ、

蠕動運動が強くなりすぎることで起こる

「痙攣性便秘」を引き起こす原因となります。

小さくて硬い、コロコロとした便が出るのが特徴です。

また、便秘と下痢を繰り返す、

食後に下腹部痛を感じやすいといった傾向もあるようです。

 

〈ストレスが原因の場合の便秘解消法〉

原因がストレスなので、まずはストレスをためない生活を心がけることが重要です。

・疲れている時はきちんと休養をとる。

・適度な運動(ストレス解消効果 自律神経を整える効果 腸管機能改善)

→実際大腸を動かすような便秘体操は効果が出やすい方が多い。

 

【食べ物が原因で起こる便秘の症状】

・偏った食生活による、食物繊維(水溶性 不溶性)摂取不足

・動物性たんぱく質の過剰摂取や脂質の過剰摂取による腸内環境の悪化

・加齢や過度なダイエットによる食事摂取不足

→弛緩性便秘になりやすい

 

〈改善策〉

・キノコ類の摂取や、米に麦を入れるなどして食物繊維摂取を促す。

・消化に良いものを食べる(食物酵素が豊富な生の野菜や刺身など)

・「まごわやさしい」(豆類 ゴマ類 わかめ類 野菜 魚 シイタケ(キノコ類)イモ類を意識しましょう)

 

【水分補給】

・体内の水分が不足すると便が硬くなり、排便の回数が減る。

(強くいきんでもなかなか便が出ない

「弛緩性便秘」を引き起こす原因になることがある)

〈解消方法〉

・人の体で一日に出ていく水分は尿がやく1100ml~1600ml、

皮膚からの蒸発600ml、呼吸から400ml、

一日合計約2.5ℓ。一日食事で800ml水分摂取が可能で、

プラス一日のエネルギー代謝で得られる水分が300mlなので、

一日1.5ℓは水分摂取をしていきたい。

・特に朝起きてすぐの水分は便を柔らかくするためにも重要。

 

【女性特有の便秘】

男性に比べると女性の方が便秘になりやすい傾向にあり、

日本人女性の過半数は、何らかの便秘の症状があると言われています。

女性が男性よりも便秘になりやすい理由として。

①身体的な理由

女性は男性に比べると腹筋などの筋力が弱く、

体内から便を送り出す力が弱い

 

②精神的な理由

女性は男性よりも“人前でトイレに行くのが恥ずかしい”

と感じる人が多いと言われ、

トイレを我慢してしまうという人が多い。

トイレを我慢してしまうことで起こる「

直腸性便秘」になる人が多い。

他にも、“旅行や友達の家に行くと便が出ない”など、

環境の変化などによる精神的ストレスの影響も

女性は受けやすいと言われている。

 

③ダイエット

女性は男性よりも“痩せたい願望”が強い人が多いと言われ、

ダイエットによる無理な食事制限で排便の回数が減ってしまうことも

女性が便秘になりやすい理由の一つ。

 

④女性ホルモンの影響

排卵後から生理前まで分泌される黄体ホルモンには、

妊娠に備えて、水分や塩分を体内に溜め込もうとする働きがあります。

 また、受精卵をとどめておくために、

子宮の収縮を抑える働きがあり、

これが、大腸にも影響を及ぼし、腸の動きを抑制します。 

その結果、便が腸内にとどまりやすくなり、

便に含まれる水分が減って硬くなり、便秘になってしまいます。 

生理が始まると、黄体ホルモンの分泌が減り、

子宮を収縮させるプロスタグランジンが分泌されます。

このプロスタグランジンの分泌により、

大腸の蠕動運動も活発になるため、便秘も解消されます。

 

〈生理前の便秘の解消法〉

・基本的には規則正しい生活を心がけ、

食物繊維の多い食事や水分を積極的に摂取することが効果的。

・生理前でホルモンバランスに変化が起こると、

体が冷えて血行不良になり体調を崩し、便秘につながる。

軽めの運動や暖かい水分で体温を上げることも必要。

 

【まとめ】

このように便秘と言っても様々な理由があり、

簡単に内臓治療だけを行っても、

背景にある生活習慣や疾患、薬の影響もあるため

医師との連携が必要になることも多い。

医師に相談するとすぐに薬が処方されるので、

原因がわかればどう改善していくかは

医師・患者との意思の確認が必要と思われます。

 

セラピストが丁寧に問診をすることで薬を使わずとも

改善できる便秘は多くあるので

是非参考にしてみてください。


 

【便秘と大腸アプローチ 大腸の奇形や変形のパターン】

【便秘の種類】

①機能性便秘

〈原因〉運動不足 長期臥床 不規則な食事 摂食不足

繊維摂取不足 過剰な暖房 厚着など

〈種類〉

1:弛緩性便秘

蠕動運動が弱くなり、

結腸より先に便を送り出せなくなることで起こる便秘。

2:痙攣性便秘 

蠕動運動が強くなり過ぎて腸痙攣を起こし、

便がスムーズに送られなくなる便秘。

3:直腸性便秘

便が直腸にたどり着いているにも関わらず、

便意が起こらず、直腸で便が停滞する便秘。

 

②薬剤性便秘

〈原因〉

下痢止め 麻薬 抗コリン剤 抗ガン剤 利尿薬 鎮痛剤

制酸剤 抗パーキンソン薬 向精神薬

 

③器質性便秘

〈原因〉

腸疾患(ガン・炎症) 腹腔内腫瘤  腹膜炎など

 

④症候性便秘

〈原因〉

加齢 全身衰弱

神経疾患(CVA パーキンソン病 脊髄疾患 精神疾患)

糖尿病 甲状腺機能低下 電解質異常 脱水 肝硬変など

 

上記の便秘の種類の中で

内臓治療として介入できる部分は

・大腸のアライメントの修正

・大腸の位置の修正

・他の臓器と大腸の関係性

・回盲弁のリリース

・大腸の過緊張のリリース

・骨盤底筋のリリース

・腹腔内圧の調整

・消化液分泌支援

 

インナーアプローチとして介入できる部分

・大腸自体の伸縮性・緊張・固さの改善

・腸内環境の改善

・便の性状の改善

・自律神経系の調整(大腸から脳への刺激伝導系)

・大腸炎症の予防

・腸粘膜の保護(血質の改善)

 

【大腸における奇形・変形の種類】

・下垂

・大腸炎

・S状結腸の膨満

・狭窄

・痙攣

・捻転(S状結腸)

・憩室

・虫垂の位置や大腸の発達・形成不全

 

【大腸に対するアプローチ】

【可動域評価】:体幹の側屈・回旋・肩関節の屈曲・外転可動域 頸椎の回旋

【内臓触診】:回盲弁→上行結腸→右結腸曲→横行結腸→左結腸曲

 

→下降結腸→S状結腸の順に内臓の緊張具合や圧痛、張りを触診

してきます。

【反射点評価】

回盲弁:

右母指球の近位部、第三肋骨外側(右)

C3~C5の頸椎(支配神経)

 

S状結腸:

左母趾球近位部

第3肋骨外側(左)

 

それぞれ圧痛や硬結の有無を評価

 

経絡評価:

大腸経↔肺経(陰陽)

合谷の圧痛や大腸の井穴の痛みや爪の状態のチェック

 

【大腸アプローチ】

大腸アプローチとしてまず前提として

強い炎症や、癌、出血がないこと、

重篤な内臓疾患がないことを確認するためにも消化器内科の受診も

患者様と話し合う必要があります。

今まで便秘の種類や奇形や変形の話をしてきたのはすべて、リスクを

知っていただくためにお伝えしています。

 

たとえ整体院でも、接骨院でも

消化器の画像診断による検討も必要です。

 

全て薬で解決という流れになるのであれば患者の意志を

確認しながら病院・医師と折り合いをつけていきましょう。

 

〈回盲弁・虫垂の位置に関して〉

大腸は胚子気における腸管の回転により、

自分の体における反時計回りで

回転しながら右の腸骨内側に収まってくるが、

発達における回転が不十分だと

虫垂の位置が必ずマックバーニー点

(臍とASISを結ぶ線の腸骨から1/3)や

ランツ点(左右のASIAを結んで右腸骨から1/3)に

来るとは限らないので注意。

 

〈回盲弁の治療に関しては〉

右腸骨内側で臍とASISを結ぶ線上で回盲弁を触診し、

硬結や圧痛が強いようであれば、優しく圧を加え、

調和しながらリリースすることで

小腸・大腸への運搬機能を高める。

必要に応じて反射点を使ってリリースや、

大腸経を使ってリリース

腸骨筋(腸骨筋と大腸の関係性)や

筋膜張筋、中殿筋後部(インフレア・アウトフレアの調整)

の調整をすることで

回盲弁周囲の緊張状態をアプローチしていきます。

 

〈上行・下降結腸に関して〉

上行結腸は背側に位置し、

後腹壁とトルツ筋膜を介して癒着していますが、

内側への偏倚によって腰部の緊張が高まっていることがあります。

上行結腸を腹壁へ優しく押し当てることで緊張を緩和し、

循環を改善していきましょう。

 

〈結腸曲と横行結腸に関して〉

横行結腸は正常範囲でも下垂する可動域が大きく、

上行結腸・下降結腸と違い、

腹壁への癒着も弱いため、下垂が重度になると

子宮の位置まで下垂して

卵巣の圧迫し、

卵管の通りを悪くすることもあるため注意が必要です。

腹部に妙な位置に塊を感じるときは

下垂した横行結腸に便が溜まっていることで感じる

腹部の固さもあります。

 

この下垂した横行結腸は左右の結腸曲に伸長ストレスを作り、

周辺臓器の腎臓や脾臓、肝臓への影響が出てくるので注意が必要。

 

下がった横行結腸を胃・膵臓に近づけるように徒手的に圧を加えると

鳩尾周囲の緊張が緩む場合は横行結腸の下垂があるかもしれません。

 

重度な場合は下垂した横行結腸がとぐろを巻いているケースもあるので

消化器内科で診察、画像診断も必要となります。

 

〈S状結腸・直腸に関して〉

S状結腸には便をためることで自律神経を介して脳に排便の指令を

出させる役割があるが、S状結腸の循環不全や腸骨筋・大腰筋の固さによって

便の排泄能力が低下するため硬結が強い場合は骨盤のアライメント周囲の

筋の柔軟性を整えてからS状結腸のリリースをしていく必要がある。

S状結腸から直腸にかけて膀胱や子宮・仙骨のアライメント、骨盤底筋の

柔軟性が排便へ影響するので腸だけに問題を求めないことも重要。

 

【まとめ】

大腸に発達に関する回転方向や、奇形や変形の種類

大腸自体の機能に、隣接臓器・連結筋の影響。

大腸は伸縮性もあり、その走行は立体感が強く

イメージできていないとアプローチが困難です。

自分にアプローチできるものと、できないものは区別しながら

患者様の悩みや症状の原因を考えていきましょう。

本日も最後までメルマガをご覧いただきありがとうございました。

今日も一日良い時間をお過ごしください。


【十二指腸 解剖学的特徴について】

内臓アプローチをするようになってから

患者様の内科的既往や

手術歴を確認することが増え、

そんな手術できるの!?

と耳を疑うような手術もあります。

 

実際どう切除し、どう縫合しているかなど

細かい術式まで聞くすべはありませんが、

患者様が大筋は理解されているケースは

多くありますので

詳しく聞くことでヒントになるケースもあります。

 

その中でも

膵頭十二指腸切除術

説明をみると

こんな手術可能なのかと

驚愕します。

こういった手術の方法を知ることも

内臓アプローチをする上での

リスク管理としてとても重要となります。

 

 

病院勤務をされているセラピストは

なるべく細かく医師から質問できるものは

質問しておくと後々大切な情報となります。

 

ちなみに、急性期で働いている方や、

外来で術後の廃用患者様を担当される方は

この十二指腸・膵頭切除術後の患者様は

内臓アプローチは禁忌なので必ず確認をするように

してください。

膵液の漏れや胆汁の漏れによるリスクがあるので

自己判断しないようにしましょう。

 

さて、十二指腸の働きについて簡単に説明します。

 

【十二指腸の働き】

十二指腸の十二指腸という名称は、

指を横にして12本並べたくらいの

長さであることからきています。

実際の長さは25〜30cmです。

十二指腸に続くのが空腸、回腸で、

この3つを合わせて小腸といいます。

 

十二指腸には

胆汁や膵液の分泌を調節する働きがあり、

胆汁や膵液はアルカリ性で、

胃から送られてきた酸性の粥状液

をすばやく中和します。

 

胆汁は、脂肪を消化、吸収しやすい形にし、

脂溶性のビタミンの吸収を助ける働きを持っています。

 

膵液は、3大栄養素の消化酵素をすべて含んでいます。

こうして内容物が中和されると、

すぐに空腸へ送り出されます。

 

十二指腸でうまく胃酸の中和がうまくいっていないと

空腸・回腸が胃酸によるダメージで

炎症を起こしやすくなるので注意が必要です。

 

消化の過程で

胃では酸性

十二指腸で中性

空腸・回腸以降ではアルカリ性となり、

 

それぞれのPhで働く

消化酵素があるため

酸性・中性・アルカリ性を

調整する消化液の分泌は重要となる。

 

十二指腸では

胆汁と膵液の分泌が十二指腸移行の

消化吸収に大きく影響を与えるため

内臓のケアが重要となる。

 

【十二指腸の解剖的特徴】

〈発生学〉

十二指腸は発生学的に

前腸と中腸から発生し、

十二指腸は初めは腹腔内にあるが

右側に捻じれながら後腹壁に癒着した結果

後腹膜器官となる。

 

血液の供給は十二指腸上部は腹腔動脈

下部は上腸間膜動脈から受ける。

 

十二指腸と後腹壁との間には、

背側腸間膜が存在し

胃の捻じれに伴って十二指腸ワナが

右側に移動すると、

背側腸間膜は後腹壁の腹膜と癒着する。

 

十二指腸の背側腸間膜の平滑筋および

線維性結合組織の一部は、

十二指腸を固定する

十二指腸提筋(トライツ靭帯)となる。

 

 

〈構造〉

十二指腸は構造上

後腹膜器官であり、膵臓と一緒で

かなり深部で触知される。

 

構造上十二指腸は

上部・下降部・水平部に分けらえる。

その中でも重要なのが

下降部にある

大十二指腸乳頭

小十二指腸乳頭です。

 

 

この乳頭部から

胆管・膵管を通して消化液が分泌される。

それぞれ総胆管括約筋、膵管括約筋

胆膵管膨大部括約筋があり、

自律神経・ホルモンによって制御されている。

 

これら分泌腺の括約筋や十二指腸自体が

食べすぎや、腸の循環低下によって

固くなっていると十二指腸を中心として

体幹の可動域制限を起こしたり、

後腹膜を介して腰痛を起こすケースもある。

 

また十二指腸に関しては関連痛が

鳩尾周囲だけでなく右肩にも出現するため、

右肩の制限にも影響してくるので覚えておく必要がある。

 

過去右肩の痛みを訴える患者様で

最初に示した十二指腸切除術をされている患者がいて、

鳩尾周囲の可動性や深部内臓の緊張を緩和することで

痛みが改善しる患者様もいらっしゃいました。

 

【十二指腸アプローチの適応症状】

腰痛、右肩痛

食欲不振や脂質の消化困難

腸の炎症や腹膜の炎症

十二指腸乳頭の硬結など

 

十二指腸にアプローチすることで消化機能や

排泄機能に改善が得られるケースや

体幹の制限が改善して腰・肩の症状が改善する

ケースもありますので

問診や触診、疼痛の検査から

アプローチの必要性を評価していきましょう。


【胸腔と縦隔・胸膜を理解して、胸腔内臓器にアプローチ】

胸腔内は心臓や動脈・静脈

肺、リンパなど循環系に関与する臓器が

詰まっています。

 

また自律神経の神経管・神経節も

多く存在し、胸郭の循環や可動域は

腹腔の内臓にも影響を及ぼします。

 

胸腔内は肋骨・胸骨に囲まれた

空間になっているため

直接的なアプローチが困難ですが

膜のつながりや筋膜のつながり、

循環を通してアプローチが

可能となります。

 

今回その中でも

縦隔と胸骨に対してのアプローチを

お伝えいたします。

 

胸骨は胸腔内外から多くの筋や

膜の付着があり

呼吸・循環・可動性のキーポイントに

なっています。

 

最近アプローチしていて

胸骨から左右にのびる大胸筋が

骨盤の大殿筋の逆バージョンのように

思えてきました。

これはアプローチしていて

という感じです。

 

大胸筋の胸骨付着部は

左右の大胸筋を結ぶように胸骨上で繊維が

クロスする。

 

この構造は

仙骨後面で大殿筋の繊維が腸骨を超えて

仙骨上まで伸びて繊維が連結するような

イメージと重なります。

 

胸骨上は

東洋医学的には任脈の経絡が通り、

壇中というツボが有名で

 

チャクラでは第四チャクラ

(→ハートチャクラとも呼ばれ)

の開くポイントになります。

 

どちらもメンタルに関する場所とされています。

 

実際筋膜では胸骨上には筋膜の中心点があり

筋硬結を作りやすく、

特にメンタル面で不安を抱えている人に

圧痛・硬結が多いです。

 

実際メンタル面で落ち込んでいたり

不安を抱えていると

この部分を開いた姿勢をとっている人は

ほとんどいませんね。

 

認知症などで、

常に状況を把握できずに不安を抱えている

高齢な女性ではこの部分で手を組んで

不安そうに話しをする方が多い印象です。

 

 

胸腔内からみた胸骨には

胸横筋や胸内筋膜が付着し、

さらに内側には壁側胸膜が癒着するとともに

前縦隔が付着しています。

 

ここで縦隔の構成要素をお伝えします。

縦隔は解剖学上、上下の縦隔に分けられており、

下縦隔がさらに前・中・後の縦隔に

区分けされている。

 

【縦隔の構成要素】

〈上縦隔〉

大動脈弓

腕頭動脈・静脈

左総頚動脈と左鎖骨下動脈の始部

上大静脈(上部)

胸腺(高齢者では胸骨後脂肪組織)

迷走神経

左反回神経

心臓神経

横隔神経

起動・食道・胸管

 

〈下縦隔〉

・前縦隔

リンパ管とリンパ節

微小血管

 

・中縦隔

心臓と心膜

上行大動脈

上大静脈の終末部と奇静脈

肺動脈幹とその枝

肺静脈

心膜横隔動脈静脈と横隔神経

 

・後縦隔

食道と迷走神経

胸大動脈とその枝

胸管

奇静脈と半奇静脈

交感神経幹と大小内臓神経

 

 

 

この縦隔、私は縦隔って名前だけで

横隔膜みたいな一枚の膜があると

勘違いしていましたが、

 

解剖の教科書上はブロックで分かれています。

 

発達の過程では、

たしかに胸腔に対して

真ん中から心・肺が胸腔を二つに割って

発生してくるので

縦に隔てて出てきた組織になります。

 

私がいつも治療するときに

大切にする縦隔のイメージは

胸骨から脊柱まで

つながる列車のような組織のつながりです。

一つ目は

胸骨→胸横筋→脂肪層→心臓(心膜)→脊柱

胸骨と心臓、心臓と脊椎をつなぐ靭帯性の組織が

つながっているのでその組織をゆらすイメージで

胸腔内にアプローチをしていきます。

 

二つ目は

壁側胸膜→臓側胸膜→壁側胸膜

胸膜の中でも臓側の胸膜は縦隔を矢状面上で

縦に区切っているので、

両側の臓側胸膜もイメージしてアプローチしています。

右は胸骨後面まで臓側胸膜が広がっていますが、

左は胸肋関節もしくは胸横筋までしか

臓側胸膜が付着してこないので

左右のイメージは使い分けています。

 

三つ目は

横隔膜を介した胸郭下部の連続性です。

とても柔軟性の必要部分になり、

とても多くのつながりがある膜になります。

 

横隔膜は実際解剖で見ると、

筋と言うよりほんと膜な組織ですが、

その膜に肝臓がぶら下がり、

胃が貫いてぶら下がり、

横隔膜の上には心臓が靭帯性に連結し、

壁側胸膜横隔部が癒着し、

肺の重さも乗っかっているので

正直あの膜の動きだけで

あれだけの臓器を上下に動かせている気がしないので、

内臓の自動力・可動力は

横隔膜の動きにとって重要だと考えて

内臓にアプローチしています。

 

他にも肋骨一本一本のアライメントも

胸骨と脊柱をつなぐラインと考えて

アプローチしてくと

壁側胸膜全体のアライメントや癒着に

対応していくことができます。

 

実際内臓だけに着目すると

胸腔内の内臓はアプローチしにくい

イメージですが、

連結・膜を介して

アプローチしていくと

イメージもしやすくなっていきます。


【アレルギーに対する内臓治療の思考方法】

 

アレルギーといっても花粉症からアトピー、喘息など様々

すべては体の中に入ってくる細菌や毒素、

アレルギー物質に対する体の反応です。

 

元々人の体は抗原抗体反応という反応を持っていて

抗原に対して免疫細胞が攻撃をして体を守っています。

 

免疫細胞は元々体の外から来る抗原を攻撃して

体を守っていますが、

腸内細菌のクロストリジウムが作り出す

メッセージ物質が腸でTレグを作り出す作用を持ち、

腸で作られたTレグを全身に届け、

全身で暴走しているアレルギー細胞を抑制し

自分の体まで攻撃してしまう暴走免疫細胞を

コントロールしてくれます。

 

元々T細胞は胸腺で教育を受けて

全身に免疫細胞を広げていますが、

腸にもT細胞から抑制性Tレグを作る

作用があるこが示唆されているようです。

これは腸内細菌が

腸内で自分を攻撃されることがないよう

自分を守るために獲得した能力と考えられています。

 

多発性硬化症の人を調べると

腸にクロストリジウムが少なく、

免疫細胞の暴走を抑えるTレグを作り出す

作用が弱いことがわかってきているようです。

暴走した免疫細胞は時として

脳の神経細胞まで攻撃してしまうため

神経難病系にも関与していることが示唆されています。

 

自己免疫の暴走を抑えるには

腸と胸腺が大切だということが分かりますが、

では大腸・小腸にアプローチをすれば

免疫機能が向上するのか?

と言えばそうではありません。

 

単純に大腸・小腸にアプローチするだけで

腸の蠕動運動や循環がよくなり

排泄機能や吸収能力・免疫機能が

高まるわけではありません。

 

 

ポイントは

①腸の活動を最大限に引き出す内臓の考え方

 

②免疫機能を高めるための内臓の考え方

 

③免疫細胞・ホルモンを活動させるための循環の考え方

 

です。

 

【腸の活動を最大限に引き出す内臓の考え方】

腸の機能を引き出すには

・蠕動運動を引き出すための腸の循環・可動性の獲得

・腸を保護するためのPh調整

・腸内細菌を善玉菌優勢にするインナーアプローチ

が必要です。

 

〈腸の循環・可動性の獲得〉

腸の可動性を獲得するには

小腸・大腸の可動性にアプローチする必要があります。

 

小腸に関しては

腸管膜・腸管膜根の柔軟性・循環を意識しながら

小腸全体を上下左右 回旋の柔軟性を引き出していく

必要があります。

腸管膜根は十二指腸空腸曲から回盲まで斜めに

存在する腸管膜の根っこのようなもので、 

後腹壁に張り付くように存在し、

十二指腸空腸曲はL1からトライツ靭帯を介して

ぶら下がっているため腰椎の可動性とも関係性が強い。

 

腸管膜は血管神経・リンパ管・リンパ節を含み

腸の栄養や働き、可動性に大きく影響します。

 

 

大腸に関して

大腸は左右の結腸曲と隣接している

臓器とのつながりをイメージしてアプローチすると

反応が得られやすいです。

右結腸曲は

肝臓・腎臓・若干十二指腸

左結腸曲は

胃・脾臓

 

横行結腸に関しては膵臓との連結を

イメージしてアプローチすると

同時に緊張が緩んできたりします。

 

上行・下降結腸はトルツ筋膜を介して

後腹壁へ癒着し、体幹側屈の制限に

なるので長軸方向への伸長性も引き出せるよう

イメージしながらアプローチすると

可動性や循環が改善していきます。

 

〈腸を保護するPh調整〉

腸にとって未消化のたんぱく質・糖質・脂質は

腸内環境を悪化させる原因になり、

腸粘膜が荒れた状態だと

未消化の3大栄養素が

血液に漏れ出ることで

血質を低下させます。

 

そのため胃ではきちんと

胃酸で消化できるよう

胃の循環・可動性が必要です。

 

胃から出て十二指腸で

胃酸を中和するために

胆汁・膵液の分泌(アルカリ性)

を促進する必要があります。

 

胆汁、膵液は十二指腸の

十二指腸乳頭から分泌されるため

膵臓・胆嚢に加え十二指腸乳頭の

緊張もリリースしていくことで

腸内をアルカリ性に保つことが

できるようになります。

 

口腔から胃で糖質

胃ではたんぱく質

十二指腸で脂質を

きちんと消化して

腸に負担をかけないで

腸内環境を適正に

保てるようにしていきましょう。

 

長くなりましたので続きは

【アレルギーアプローチ】

アレルギーに対応する内臓アプローチ

免疫機能を高める内臓の考え方で

お伝えさせていただきます。


【アレルギーに対応する内臓アプローチ免疫機能を高める内臓5つ】

前回、免疫にはT細胞とTレグがあり、

攻撃性のT細胞を抑制するTレグが現症すると

T細胞の暴走により過剰な免疫反応が

アレルギーという形で出現する話を

させて頂きました。

 

また暴走したT細胞は

アレルギーという形ではなく

免疫疾患に関与したり、神経系難病にも

関係性が示唆されており

 

免疫系にアプローチすることで

今まで対応困難であった疾患にも

貢献することができます。

 

 

ポイントは3つ

①腸の活動を最大限に引き出す内臓の考え方

 

②免疫機能を高めるための内臓の考え方

 

③免疫細胞・ホルモンを活動させるための循環の考え方

 

前回は①に関して腸の活動を最大限に引き出す考え方を

お伝えさせていただきましたので、

 

今回は①の中で伝えきれなかった

腸の機能を最大限引き出すインナーアプローチを

説明した後、

②免疫機能を高めるための内臓の考え方

③免疫細胞・ホルモンを活動させるための循環の考え方

につてお伝えいたします。

 

 

〈腸の機能を最大限引き出すインナーアプローチ〉

Tレグを作るためには

腸内細菌(クロストリジウム)が作り出す

短鎖脂肪酸(酪酸)が未熟なT細胞に働きかけ、

DNAのスイッチを切り替えることで

Tレグへの成長を促しいていると考えられています。

 

そのため、腸内で腸内細菌(善玉菌)の餌を与え、

菌が繁殖しやすい環境を整えることが必要となります。

 

餌とは食物繊維です。

食物繊維は水溶性・不溶性食物繊維に分かれますが、

日本人は水溶性食物繊維の摂取が不足しがちなので

意識して摂取することが必要になります。

 

腸内細菌が繁殖しやすい環境は、

体温36.5から37℃の間で、

深部体温が40℃ぐらいまでが筋が繁殖

しやすい状態となります。

 

また善玉菌が増えるためには

悪玉菌を増やさず、日和見菌を

善玉菌の味方につけることが重要となりますので、

動物性たんぱく質の過剰摂取や

脂質の過剰摂取には注意しましょう。

 

 

【免疫機能を高めるための内臓の考え方】

免疫に関与する臓器は5つ

・胸腺

T細胞の訓練学校みたいな物

T細胞のTはTh(胸椎)のこと

未熟なT細胞を攻撃性のT細胞と

抑制性のTレグに分化させる部分です。

胸腺は若いうちは機能が高いが

加齢に伴って退化して脂肪細胞に

置き換わってしまいます。

胸腺がいつまで残存しているかは

人によるようです。

 

・腸

腸にも免疫細胞を教育する

訓練学校みたいなものがあります。

腸の免疫細胞に敵と味方を教育し、

敵に対しては攻撃して

ウイルスや細菌の侵入をブロックする

機能を持っています。

腸管免疫は免疫機能全体の7割を占めると

言われています。

 

・肝臓

肝臓には解毒・生体防御作用があります。

胃から腸を通って最後の関門肝臓で

クッパ―細胞が血液中の異物を除去したり、

細菌を殺して体を守り働きがあります。

 

 

・脾臓

人体最大のリンパ器官

白脾髄でB細胞、Tリンパ球、形質細胞を

成熟させる。

 

・胃

胃酸の酸を使って細菌を殺す。

ほとんどの細菌は胃で死滅する。

たんぱく質の分解に重要。

 

 

これら5つの内臓免疫システムの調整を

していくことで

体内に入った異物・細菌を

適切に対処できる体にしていく必要があります。

 

 

【免疫細胞・ホルモンを活動させるための循環の考え方】

免疫細胞を運んでいるのは結局は体液です。

その体液の運搬機能が低下すると

局所的な皮膚炎などを起こしたり、

異物の排泄作用が低下して

アレルギーを起こします。

 

過去にリンパの流れや

脳脊髄液の流れに関してお伝えさせていただいていますので

今日は血液に関して説明すると、

 

血液の流れや栄養の運搬・排泄作用に関しては

赤血球の質と血管の柔軟性が必要となります。

 

 

赤血球の質は、実際脾臓や肝臓の造血機能も重要になりますが、

腸粘膜に穴が開く

リッキーガットが現代日本の食生活では増えてきて、

未消化の3大栄養素が血管内に侵入していくと

赤血球同士をくっつける糊の役割をはたしてしまうため、

血流が低下しやすくなるので、

腸の機能を高めることは血流に関しても必須となります。

 

血管に関しては、柔軟性の調整は

自律神経によって調整されている面もありますが、

血管を包んでいる筋膜の影響や

動脈硬化など様々な要因があります。

 

血管の触診や脈診を通して

局所的な血流低下を起こしている部位には

軟部組織対して介入していく必要もでてきます。

 

まとめ:

内臓機能・免疫機能・体液循環を促通することで

過剰な炎症免疫反応を予防し、

アレルギー、免疫疾患に対応していきましょう。


【内臓体性反射について】

内臓治療をする上で内臓体性反射を理解することが非常に重要です。

内臓の機能障害が様々な身体への悪影響を引き起こします。

内臓体性反射をいまいち分かっていない人はぜひこの記事を読んでいただければと思います。

少し難しい表記もありますのでゆっくり読んでくださいね。

 

【内臓体性反射について】

内臓体性反射とは、簡単に伝えさせて頂くと

内臓からの反射が体性組織が変化する事を指します。

体性組織は、骨格筋や皮膚、血管などです。

 

この現象(内臓体性反射)は、1985年にビールって人が(内臓の機能障害から生じる求心性刺激が原因で引き起こる現象だと)論じたそうです。

ビールってお酒じゃなくて人の名前ですよ(笑)

正式には、Myron Bealって方です。

 

もっと具体的に内臓体性反射について書くと↓

内臓の受容器から届いた求心性インパルスを受けて反射が起き、それが脊髄後角に伝わり、介在ニューロンとシナプスに結合する。

次に、その刺激が遠心性の交感神経と運動神経に伝わり、最終的に骨格筋、皮膚、血管などの体性組織が変化する。

内臓の遠心性ニューロンが異常な刺激を受けると、皮膚が知覚過敏になり、関連する血管運動や毛髪運動、発汗刺激性が変化する。

前角細胞が似たような刺激を受けると、筋肉が硬くなることで循環障害からの痛みが生じる。

 

内臓体性反射活動は、内臓が変化が症状として現れる前から活動されると言われている。

だから、血液検査で正常でも内臓が筋骨格に悪影響を引き起こしていることが多いんですよね。

 

では、内臓体性反射では最初に影響を受けてどんな症状から現れるのでしょうか?

ここを予後兆候として診断して欲しいですね。

 

内臓体性反射の影響を受けて最初に現れる症状は、血管運動反応(皮膚の温度の上昇)、発汗刺激性(皮膚の温度の上昇)、皮膚の質感の変化、

皮下の体液の増加、筋収縮の増加など・・・

テストとして、軽く皮膚に触れるテストで内臓体性反射の現象が起きているかテストも可能。

 

内臓における原因が改善されると、これらの症状は消失します。

しかし、内臓が改善されず慢性化すると、皮膚と皮下組織の皮厚や、局所の筋収縮が増加する。

深層筋が硬くなり、緊張し、過敏になる。そこから、腰痛などの症状に発展することが非常に多い。

 

動物実験や人間観察の研究により、内臓の機能障害が生じたときに反応が出る場所を特定することができました。

(内臓は、脊椎分節に影響を与える)

T1〜T5:心臓と肺

T5〜T10:食堂、胃、小腸、肝臓、胆嚢、脾臓、膵臓、副腎皮質

T10〜L2:大腸、虫垂、腎臓、尿管、副腎髄質、精巣、卵巣、暴行、前立腺、子宮

 

【まとめ】

以上が内臓体性反射についてでした。

どうでしょうか?内臓が体性組織に変化が出るというのは反射現象です。

内臓を治療しなければ、いくら筋骨格を治療して反射が慢性化して症状が悪化するだけというわけですね。

ぜひ、皆様も内臓体性反射を理解して内臓治療を行っていただければと思います。


【腹膜アプローチについて】

【腹膜の機能】

①衝撃を干渉する脂肪が存在するので、機械的に保護します。

②脈管機能

③免疫防御

この3つの機能を持っています。

前回も書かせて頂きましたが、炎症を抑えて他への波及を防いだりもしています。

マクロファージやリンパ球なども集まっているところでもありますね。

 

そして、腹膜には壁側腹膜と臓側腹膜があります。

特に臓側腹膜は、壁側腹膜の内側と腹部臓器の表面を強く覆っています。

ということは・・・

臓側腹膜の硬さが内臓全体の動きを阻害してしまうということですね。

 

【腹膜アプローチのメリット】

①腹膜アプローチ後は、内臓のリフトがしやすい

②アプローチした後は、内臓1つ1つの自動力(内蔵自体が持っている固有の動き)を引き出せる

③免疫系のアプローチにつながる

 

【腹膜アプローチ方法】

①腹膜アプローチ1つ目

●姿勢
背臥位、両膝伸展位が基本ですが腹直筋の筋トーンが高い場合は屈曲位いて行う。

●治療方法
・両手の指腹を腹部において、腹膜の正しい触診平面に達するまで後方に押していきます。
・片手は固定して、もう一つの指腹で伸長をかけていきます。最も抵抗感が高いベクトルに引っ張っていきます。

詳しくは、動画にて解説しております‼︎

 

②腹膜アプローチ方法2

●姿勢
患者様は背臥位

●治療方法
両手の指を組んで腹膜を掴んで慎重に前方に伸長していきます。
引っ張っていきながら脊柱にまで圧が到達したらOKです。

下記に動画で治療方法を解説しておりますのでぜひご覧ください↓


【内臓治療 脊柱反射点】

皆さんは、内臓治療に反射点を活用していますでしょうか?

反射点と言っても結構多くあるんですよね。

上肢・下肢・体幹などなど・・・・

基本的な使い方としては、最も変化の出やすい反射点を使います。

患者さんによって変わるんですけどね。

ぜひ、脊柱にある内臓の反射点を使って患者様の内臓治療を行ってみてください。

 

その中で今回は脊柱の反射点を紹介させて頂こうと思います。

 

【内臓脊柱反射点】

胸椎1:(左)心臓の下部 (右)心臓の上部

胸椎2:(左)左肺 

胸椎3:(右)右肺

胸椎3・4の間:(左)気管支

胸椎6:(左)肝臓左葉 (右)肝臓右葉

胸椎7:(左)胃 (右)十二指腸

胸椎8:(左)膵頭 (右)膵尾

胸椎8・9の間:(左)脾臓

胸椎9:(右)右副腎※脊柱からやや離れている

胸椎10:副腎(左)左副腎※脊柱からやや離れている

胸椎11:(左)小腸 (右)小腸

胸椎12:(左)胃※脊柱からやや離れている

腰椎1:(右)右腎臓※脊柱からやや離れている

腰椎1・2の間:(右)回盲 (左)回盲

腰椎2:盲腸

腰椎2・3の間:(左)下行結腸 (右)上行結腸

腰椎3・4の間:S状結腸

腰椎4・5の間:(左)左卵巣 (右)右卵巣

腰椎5・仙骨の間:精巣・前立腺

見にくいと思いますが、絵で描くとこんな感じですね↓

いかがでしょうか?

 

患者様が背臥位の場合

上記の反射点を使って内臓全体にアプローチする事だってできます。

こんなふうに考えると、脊柱起立筋のマッサージを無意識でしている人は内臓に良い影響を与えているという事ですね。

 

ですが、せっかくならどの場所が内臓の反射点なのかを頭に入れておいて

脊柱の調整と一緒にアプローチすることがオススメです。

 

脊柱の調整は、直接法と間接法で以前解説しましたね。

詳しくはこちらから↓


【高血圧に対応するアプローチ】

内臓治療

・心臓
心不全や心筋梗塞・狭心症などのリスクを防ぐためにも事前にここのアプローチは必須ですね。
貧血に対しての治療の場合は気をつけましょう。

・腎臓
腎臓には、そもそも血圧の調整をする役割があります。
レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系という言葉を覚えていますでしょうか?
昔のメルマガでほんの少し書きましたね。

(高血圧と関係する腎臓の3つの働きを解説します。)
①塩分と水分の調整
塩分=高血圧ってイメージは皆さんも持っているのではないでしょうか。
腎臓はもともと食事から摂取した塩分を水分と一緒に尿として体外に排出します。
ですが、腎臓の機能が下がると水分を体外に排泄できないために血液量が増えてしまい高血圧に繋がってしまいます。

②血圧を上げるホルモンを分泌します
腎臓から「レニン」という酵素を分泌することで、アンジオテンシンⅡを作り
アルドステロンの分泌から血液量の増加・血管の収縮で血圧上昇につながります。

腎臓の機能低下は、上記の血圧を調整する能力を低下してしまいます。

③抹消血管の抵抗を上げます
腎臓は無数の細い血管から作られています。ここで濾過されますからね。
しかし、腎臓の機能が下がると抹消血管が硬くなり血流の流れが悪くなることで血圧が上がってしまいます。

 

この腎機能が下がった状態が続くと、濾過機能も下がり腎不全になってしまうということですね。

 

・肝臓
肝臓は、高血圧に関係します。
ですが、肝臓機能低下→高血圧 という流れは少し違いますね。

高血圧→肝機能低下 という流れの方が多いですね。

肝臓が弱いだけでは、高血圧になるってわけでもないです。
ですが、内臓は機能(イネイトインテリジェンス)を補っています。
500個も機能があるって言われてますから、肝臓に負担がかかると
他の腎臓や心臓の循環に関与する内臓にも負担がかかりますから高血圧になるって考えもできますね。

高血圧の人は、ほぼほぼ肝臓に負担がかかっているので
肝臓治療をして上げましょう。

・副腎
先ほども書きましたが、高血圧の原因にアルドステロンがあるって
書きましたね。

アルドステロンは副腎から分泌されるホルモンで、腎臓におけるナトリウムの再吸収を促進さしたり
血圧上昇の調整などをします。


【門脈について】

門脈は、消化管、膵臓、脾臓の血液を肝臓に運んで消化管で吸収された栄養分や

解毒すべき成分を肝臓に渡す役割を持っている血管です。

この門脈は特殊な血管なんですよ。

 

普通は血管の流れは、

心臓→動脈→毛細血管→静脈→心臓という流れなんですが

 

特殊なパターンとして

心臓→動脈→毛細血管→門脈→毛細血管→静脈→心臓

 

門脈は2度毛細血管網を通ります。

 

肝臓は解毒するシステムを持っているから

30パーセントは動脈血が入ってきて、70パーセントは静脈血が入ってくるんですよね。

肝臓が悪い人は、70%の静脈血の解毒などもできないということになりますね。

 

ちなみに、門脈といっても

肝門脈や下垂体門脈、副腎系門脈などいくつかありますが

肝門脈に絞って話しますね。

 

肝門脈は、下記の4つの静脈からなっています。

①上腸間膜静脈

②下腸間膜静脈

③脾静脈

④左胃静脈

 

特に肝臓は、うっ血しやすい臓器でもありますから

静脈還流の問題もよく起こります。

だからこそ、肝臓アプローチをする際は

この門脈をポンプしてあげると

肝臓のうっ血が改善し解毒機能や

内臓のアライメント改善、肝臓への栄養補給などへの効果に繋がります。

 

【門脈圧が亢進してしまうと・・・?】

肝臓などの障害が起こると門脈圧亢進症になる可能性があります。

門脈圧亢進になると以下の問題が起こります。

①脾腫(脾臓に血液が溜まってしまう)

②食道静脈瘤(食道の静脈が拡張)

③腹水

④肝性脳症(アンモニアが脳に流れ込み意識障害が発生する)

 

【肝臓の機能血管と栄養血管】

今まで話してきた門脈は、機能血管です。

栄養血管は何かというと、固有肝動脈で門脈と比べると30パーセント程度の割合です。

固有肝動脈は、新鮮な酸素を運ぶ栄養血管として働いています。

 

【肝臓アプローチのポイントについて】

肝臓に対してアプローチする際は、血管を意識することで精度アップすることができます。

特に7割は機能血管の門脈なので、静脈が心臓に戻るのを意識しつつアプローチしましょう。

ポンプテクニックでは、固有肝動脈と門脈同時に圧をかけられるので

2つとも行いましょう。(総胆管の管と間違えないように注意が必要)

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