皆さんこんにちは!
本日も当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。
今日も、
勉強熱心な理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんに向けて、
明日からの臨床ですぐ使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えしていきます。
今回は、
「肩挙上最終域の痛みに関係の深い筋膜・内臓・頭蓋骨とは?」
というテーマでお話していきます。
肩関節周囲炎や鍵盤損傷、上腕骨骨折などで、
肩関節の運動時痛や可動域制限を起こすことがありますが、
最後の10°~20°程度の肩挙上最終域の痛みがなかなか取り切れない!
という患者様は多いと思います。
私は、2年間外来部門のリハビリを担当し、
よく最終域の疼痛がなかなか取り切れずに治療が難渋していた事が多かったです。
整形のクリニックや接骨院、整体院で働いている方であれば、
よく遭遇するケースかなと思います。
そこで、
今回は肩挙上時の痛みに深い関係がある、
「筋・筋膜」
「内臓」
「頭蓋骨」
についてシェアさせていただきます。
まず筋・筋膜ですが、
「僧帽筋下部繊維」
という筋を診ていただきたいです。
僧帽筋下部繊維は、
T4~T12の棘突起、棘上靭帯に起始し、
肩甲棘三角(下部)で停止します。
作用は、肩甲骨を下制・内転、上方回旋させる筋になります。
肩挙上の最終域では、
肩甲骨が上方回旋に作用します。
なので、この筋が求心性に収縮が働くことで、
肩挙上最終域の動きを助けることになります。
そのため、
僧帽筋下部繊維が肩挙上最終域の疼痛・可動域制限の原因となっていることが多いです。
また、
日常生活場面では、
荷物を持ち上げる際に僧帽筋上部繊維と三角筋と共に作用する筋のため、
運搬業・配送業など重い荷物を運ぶ仕事をされている方などは、この筋が原因で肩挙上最終域の疼痛・可動域制限の原因となっていることが多いです。
スポーツでは、
柔道やレスリングなど引っ張るような動作があるスポーツでは原因となりやすいです。
そのため、肩の伸展可動域は肩挙上最終域の可動域に影響を及ぼすことがあります。
肩伸展時痛や可動域制限に関してもチェックしておくと良いですね。
また、
「広背筋」、「前鋸筋」
も疼痛・可動域制限の原因となっていることが多いです。
特に、前鋸筋と広背筋が重な部分(肩甲骨外側縁下角側と肋骨の間)に硬結が出来やすいため、
ここを調整すると改善するケースが多いので、
ぜひチャレンジしてみてください!
次に内臓ですが、
「大腸」
が関わっていることが多いです。
特に右肩の場合は、
「回盲弁」、「上行結腸曲」
左肩の場合は、
「S状結腸」、「下行結腸曲」
が原因ともなっていることが多いです。
まれにイレギュラーパターンとして、
反対側が原因の方がいます。
(例:右肩最終域の疼痛が下行結腸棘・S状結腸の調整で改善)
そこは胸椎のねじれや体幹回旋・側屈による姿勢アライメントの崩れがある場合は、
反対側の大腸が原因となっている傾向にあります。
また、
「小腸」
も原因となっていることがあります。
最終域では下腹部や側腹部が伸びる必要があり、
小腸の硬さを取ることで改善するケースは多々あります。
是非、「大腸」、「小腸」をチェックしてみてください。
特に、朝5時~7時に肩の痛みで起きてしまうような方は、大腸が原因だっていう可能性もありますので、問診してみてください。
また、「肝臓」や「脾臓」が初期介入の頃に肩の痛みの原因で場合も、
圧迫を受けていたことで、大腸の動きが硬くなっていることで特に女性では多い気がします。
ぜひ臨床で活用してみてください。
最後に頭蓋骨ですが、
「前頭骨」
が関わっていることが多いです。
ここが原因である方の動作に特徴がありまして、
肩挙上最終域で、頸部側屈・軽度右回旋での代償が入るような方は、
この前頭骨を調整することで改善する可能性が高いです。
また、
肩挙上最終域で、前頭骨と蝶形骨の境目(こめかみ周囲)が詰まっているかどうかも判断できます。
前頭骨なので、肝臓が肩の疼痛・可動域制限の原因である場合はチェックしておく必要はあると思います。
以上まとめると、
筋膜:僧帽筋下部繊維、広背筋と前鋸筋の重点
内臓:大腸(回盲、上行結腸曲、下行結腸曲、S状結腸)、小腸
頭蓋骨:前頭骨
が肩挙上最終域の疼痛と関係が深い部分になりますので、
是非参考にしていただけたらと思います。
本日は以上になります。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございました!
それではまた♪
渡会 賢太
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