ALLアプローチ協会

交通事故の患者様で痛みの原因となりやすい意外な筋とは?

皆さんこんにちは♪

ALLアプローチ協会 テクニカルアドバイザー 渡会です。

本日も当協会の公式ブログをお読みいただき誠にありがとうございます。

 

本日は、

「交通事故の患者様で痛みの原因となりやすい意外な筋とは?」

というテーマでお伝えします。

患者様の中には、

歩行中・自転車運転中の交通事故や車を運転中の追突事故で、

骨折や脳損傷はないものの、

首の痛み、腰痛、両手足のシビレなどを訴える患者様を担当したことのある理学療法士・作業療法士・柔道整復師の方がいらっしゃるかと思います。

また、

既往に交通事故、それに似たような大きな衝撃(格闘技・柔道などをしていた、子供のころに高いところから転落した)などの経験を持っている方も含めて、

ぜひ、診ていただきたい筋がありますのでシェアしたいと思います。

 

それは、

「頸長筋」

です。

 

頸長筋は、

C3C6の横突起前結節から起始し、後頭骨の基底部に停止する筋で、

椎体の前面に張り付くように走行している筋です。

頸長筋は、動的な前銃靭帯のような役割を果たし、頸部の垂直方向の安定性に重要な筋とされています。

 

交通事故など大きな衝撃を身体に受けた経験を持った方は、

この頸長筋が腰痛・首痛などの諸症状の主要な原因であることが多いです。

それはなぜか?

 

ヒントは、

「加速損傷」

という頭部外傷の一種の病態にあります。

「加速損傷」というのは、外からの力が加わって脳が回転することにより起こる脳損傷のことを指します。

大脳は頭蓋骨の中で架橋静脈とよばれる血管や脳神経などにつながり、脳脊髄液が充満した頭蓋腔内に浮かんでいます。

「加速損傷」は、交通事故などの大きな衝撃が外から加わり頭蓋骨内の脳が回転した勢いで血管などが遮断されて脳内で出血が起こるものです。

そして、

回転加速した際に脳実質がそのまま留まろうとして、逆方向に回転するために起こるといった特徴があります。

これは脳(頭蓋骨)に限らず、仙腸関節(骨盤)にも同じような現象が起きると言われています。

つまりは、骨・腸骨がそのままとどまろうとして逆方向に回転するといった現象が起き、

ほとんどは、仙腸関節がロックしてしまうようなことが起きると言われています。

仙腸関節が動かないとなると、

代償的に、頚椎や腰椎などの脊柱でバランスを取ろうとして、

変形やすべり症などを引き起こすケースがあるようです。

ちなみに、脳にこの加速損傷が起きれば、急性硬膜下血腫などを引き起こすようです。

 

なので、

頚椎周囲の筋・筋膜は代償的に大きな負荷かがかかりやすく、

頚椎の安定に最も関与している頸長筋に負担がかかっている可能性が高いということになります。

特に、

ストレートネックにより頭部が前方に偏移している方や頭部が側方偏移してている方はこの頸長筋に硬結があるケースが多いです。

では、頸長筋の調整方法を紹介いたします! 

<触診方法>

甲状軟骨と胸鎖乳突筋筋腹の間隙から前額面上垂直方向に指を入れていただくと頸長筋の起始部が触診ができます。さらに、内側に指を入れていくと頸長筋の筋腹が触診できます。

<調整方法>

頸長筋はDFL(ディープフロント・ライン)の筋膜のつながりがあり、

腸腰筋と深いつながりを持っています。

なので、

腸腰筋を操作しながら頸長筋を緩めることが出来ます。

※頸長筋は気道に隣接している部分になりますので、苦しくないかを確認しながら慎重に指を入れていってください。

☆臨床㊙知識☆

・頸長筋は、反対側の腸腰筋で緩みやすい傾向にあります。

・大腰筋で緩みやすい方と腸骨筋で緩みやすい方がいるので、反応しやすい部位をしっかりと捉えることが調整のコツです☆

 

※動画で、触診方法・調整方法を実技で公開しています。 

【まとめ】

今担当されている患者様で、

交通事故や転落事故、激しいスポーツ(格闘技や柔道など)の経験がある方で、

これといった骨折や脳損傷がない方は、

仙腸関節のロックによる頚椎・腰椎のアライメント不良の可能性を考えていただくと介入の糸口が開けると思います。

特に、臨床上原因となる筋が、

「頸長筋」

になりますので、

是非とも評価をしていただき硬結がある場合は介入していただくと、

痛みが改善するといった良い結果が出ると思いますので、

参考にしていただけたらと思います。

 

本日は以上になります。

最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき誠にありがとうございました。

ALLアプローチ協会 テクニカルアドバイザー 渡会 賢太

【関連記事はこちら↓】

①頚椎の重要性【筋膜・ジンクパターン・内治療の関連】

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