ALLアプローチ協会

【内臓治療】心膜リリーステクニック セルフメンテナンス

 

皆さんこんにちは!

ALLアプローチ協会 テクニカルアドバイザー 渡会です。

本日も当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。

今日も、

理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんに向けて、

明日からの臨床ですぐ使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えしていきます。

 

今回は、

【内臓治療】心膜リリーステクニック セルフメンテナンス

というテーマでお話していきます。

 

「心膜」と言うと、

心臓を包んでいる結合組織性の膜。

そのまんまですね。

解剖学的には、

心外膜や心内膜など細かい分類はありますが、

今回の話では、

特に分けずに心膜一括りで話を進めていきます。

 

「心膜リリース」

と聞いてあまりピンとこない方が多いとは思いますが、

臨床上この心膜の調整は重要になってきます。

なぜなら、

心膜は筋膜の中の

「ディープ・フロント・ライン(以下DFL)

に含まれるからです。

 

胸腰椎椎体から3本に枝分かれする線(上前部、上中部、上後部)の中の、

「上中部」

に含まれます。

そのため、

斜角筋や横隔膜、腸腰筋といった、

身体の中心軸を通る筋であり、

首・腰・肩の痛み、血液循環、歩行や立ち上がりなどのパフォーマンスなど、

様々な症状や運動機能に関わる重要な筋膜ラインに含まれているのが、

心膜になります。

結構臨床上、

この心膜に硬さがあり、

DFL上に問題が起き、

様々な症状を引き起こしていることが多いです。

 

そんな意外と重要な

「心膜」

に対する、

様々な角度からのアプローチ方法をご紹介いたします。

 

⓵心臓治療

これは心臓自体を調整し、心膜の硬さを取っていく方法になります。

ただ心臓に周波数を合わせて行うよりは、心臓を包んでいる膜を緩めていくイメージで触っていくとより心膜に対してアプローチができます。

私は、心膜が広がっていくイメージで触ると緩みやすい感じがしますので、参考にしてみてください。

心臓の反射点をマッサージするといった方法も有効です。

セルフメンテナンスで指導するのも良いでしょう。

ちなみに反射点の場所は、

・左第2肋骨中央

・左母指球

となります。

ただあまり強く押したり、長い時間押し続けると好転反応で気持ち悪くなってしまう方もいらっしゃるので、予め説明するようにしてください。

 

⓶胸骨マッサージ

心膜は縦郭とくっついており、

縦郭は胸骨とくっついています。

そのため、

胸骨をマッサージすることで心膜の調整は可能です。

ただし方法ですが、

色々と研究を重ねた結果、

剣状突起から頸切痕(下から上)に向かって撫でるような形でマッサージをするのが最も効率的な方法だと思われます。

セルフメンテナンスとしても指導がしやすいのでぜひ試してみてください。

 

⓷「労宮」を使う

「労宮」とは、

「心包経」という名前の経絡上にある経穴(ツボ)を指します。

場所としては、

手のひらの第3、4指の間にあり、

指を曲げたときに爪先が当たる場所にあります。

「心包経」はその名の通り、心臓を包んでいる膜の経絡になりますので、

心膜に関わる経絡になります。

特に「労宮」は、

身体的・精神的疲労に関わるツボと言われており硬さが出来やすい部位です。

特に、肉体労働や人間関係や職場関係などのストレスが背景にあるような患者様にこの部分の硬さによって、心膜が硬くなり、様々な症状を引き起こしていることが多くあります。

調整法は、シンプルにマッサージをするのも良いですし、経絡の流れをエネルギー治療で良くしていく方法でも行えます。

マッサージするだけなら、セルフメンテナンスで指導がしやすいのでお勧めです。

 

<実際の臨床場面では>

頚椎すべり症の方で、

頸部右回旋時に右肩甲挙筋・僧帽筋上部繊維のあたりにNRS4の疼痛を訴える患者様がいました。

この方に、

・反射点のマッサージ

・胸骨マッサージ、

・労宮のマッサージ

をセルフメンテナンスを説明も含めて計5分程度行ってもらっただけで、

その場で疼痛がNRS1まで軽減したケースがありました。

残りは、頭蓋の調整を行い、ほぼ疼痛は改善しました。

 

他には、

腰部脊柱管狭窄症の方で、

背臥位になってしばらくすると足が痺れてくるといった症状の患者様がいました。

この方にも、

上記同様に座位でセルフメンテナンスを行ってもらいその後再度背臥位になってもらいましたが、

しばらくしても痺れは出なくなりました。

 

心臓単体だけで治療部位を捉えるのではなく、

心膜・心臓と区別して選択的に介入するだけでも治療効果に大きな差が生まれることが以上の結果からも言えることでしょう。

東洋医学で、

心臓と心膜が「心経」、「心包経」と区別されている事がこれで納得がいきます。

 

評価から、

DFL上に硬結や柔軟性低下がある方。

・心臓の硬さ、反射点に圧痛や硬さがある方。

・高血圧や血流障害(糖尿病)、血管系の障害などがある方。

・身体的、精神的疲労を日頃から抱えている方。

などといった特徴が一つでも当てはまるようでしたら、

心膜に対するアプローチが有効かもしれませんので、

是非試してみてください!

 

本日は以上になります。

最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。

それではまた!

渡会 賢太

追伸
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