内臓治療

【経絡・内臓治療】東洋医学における肝臓と心臓

みなさん、こんにちは。関西支部の井上です。

本日も当協会の公式ブログをお読みいただきありがとうございます。

本日もセラピストや治療家の皆さんに臨床で使えるヒントやアイデアをお伝えしていきますね。

今回のテーマは『東洋医学における脾の働きと経絡治療』です。

前々回から続いている東洋医学シリーズです。

前回は『東洋医学における健康の概念や肝の働き』をお伝えしました。

今回お伝えする内容も同様で前々回の記事(東洋医学の基礎概念)を読まないと少し分かりにくいかもしれないので、是非読んでおいてくださいね。

<目次>

  • 東洋医学における心

  • 経絡を使った肝・心の調整方法

東洋医学における心

心のお話をする前に、まずは前回の簡単なおさらいから。。。

  • 自然界、人間は木・火・土・金・水の5つの要素から成り立っている。

  • そしてこの五行説に基づいて、生体機能を肝・心・脾・肺・腎という5つの内臓(五臓)に分類する考えを「臓腑説」と言う。

  • 木=肝、火=心、土=脾、金=肺、水=腎、人体でお互いバランスを保っている。

五行

五臓

五腑

小腸

大腸

膀胱

五根

唇(口)

耳(二陰)

五主

血脈

肌肉

五志

今回もこの図を使用していきます。

では、心のお話に戻ります。

心は『自然界における太陽のような存在、生命の司令塔のような存在』です。

自然界において、太陽はあらゆる生物のとってのエネルギーとなり、太陽が無くなってしまうと、全ての生命活動が停止してしまいます。

五臓における心も同様で、生体における最大のエネルギー源、心の活動が停止してしまうと、全ての臓腑に活動が停止してしまいます。

西洋医学では心臓はポンプ機能で全身に血液を送る役割ですが、東洋医学では、生体全体の司令塔という考えから、精神活動や思考活動、記憶、言語機能や中枢神経機能の役割も含まれます。

そのため、心の働きに異常が生じると、記憶障害、言語障害、睡眠障害など起こってしまいます。

ちなみに肝にも、心と関わる働きがありますが、肝は感情面での役割が大きいです。

心に不調が起こると・・・

心の代表的な不調は心気虚、心陽虚、心血虚、心陰虚に分けられます。

心気…血を全身に巡らせるのに使う気のこと。

心陽…血を全身に巡らせることによって身体を温める作用。

心血…精神活動を行うに必要な栄養分となる血のこと。

心陰…精神が過剰に興奮するのを抑える作用。

心気虚

心気が不足し血液循環が悪くなる状態です。

症状としては、疲れやすく、青白い顔なり、また動機、息切れなどです。

心陽虚

心陽が不足し全身の熱源や活動源が低下している状態です。

症状としては、四肢の冷え、胸の痛み、顔のむくみ、多汗症などです。

   

心血虚

心血が不足し精神活動の機能低下している状態です。

症状としては、動悸、不眠、物忘れ、過剰な不安感、めまいなどです。

 

心陰虚

心陰が不足し、心の働きが過剰に高ぶった状態です。

症状としては、動悸、不安感、不眠、喉が乾くなどです。

心の不調を改善するためには、明るく過ごし、否定的や絶望的な考えは持たないことです。

また、十分な休息や睡眠が必要となってきます。

また心に不調は自律神経の乱れに繋がることから、自律神経系の症状の方には、心の調整をしてあげてください。

 

経絡を使った肝・心の調整方法

 

まず経絡とは?

経絡とは、体内を巡ることで、生命活動を支えている気や血の通り道です。

全身に網目の様に張り巡らされています。

経絡の走行は「内外を貫いて、上下を通す」といわれます。

この内外とは内臓と体表いう意味で、上下とは頭から手足の末端という意味です。

このようにして体の隅から隅までを繋いでいるのが経絡です。

そして「気血」が経絡を通り全身へ運ばれることで、体は隅々まで栄養されます。

しかし、臓腑や経絡上に問題が生じると、その経絡上に痛みや、症状が生じます。

肝の経絡

肝経は、足の親指(爪の生え際側部)から第二指の間を上がり、脛骨の上を通って大腿部の内側から腹中に入り、肝臓を巡り、更に上がって、横隔膜から喉を通って目の中から頭頂部(百会)まで流れる経絡です。

原穴は太衝というツボです。太衝は、足背、親指と第二指中足骨間の一番付け根の部分です。

*原穴は気が多く集まるところで、五臓六腑の病気に応じて反応が出るとこでもあります。

心の経絡

心経は、心臓から出て、脇の下のから手の小指(爪の生え際橈側部 )に流れる経絡です。心臓の働きに関係しています。

原穴は神門というツボです。神門は、手関節内側で、尺側手根屈筋腱の橈側部 です。

 

経絡の調整方法

調整方法は、簡単で、(井穴『セイケツ』)をグリグリと少し痛い程度にマッサージします。

井穴とは、指先にある経絡の始まりか、もしくは終わりの部分です。

肝経でいうと「足の親指(爪の生え際橈側部)」心経でいうと「手の小指(爪の生え際橈側部)」です。

この部分がマッサージをして痛くなくなったら調整は終了です。

経絡の走行をイメージして、さらに気を通すイメージで行うと効果は上がります。

もう一つの調整方法は原穴を使う方法です。

原穴の部分が凹んでおり、ふにゃふにゃしている様であれば、関係している臓器が弱っているとみなし、その部分をさする程度の刺激で大丈夫です。

しかし、原穴の部分が、張っていて、硬くなっている様であれば、関係している臓器働きすぎと考え、その部分を押圧します。

これで調整は完了です。

ビフォーアフターとしては、肝経では、股間屈曲や体幹伸展などがわかりやすいと思います。

また心経では、手首、肘、肩の可動域で見ると良いでしょう。

ですから、臓腑の不調により起きている症状や、また経絡上に出ている痛みが出ている場合は、経絡の調整も行ってみてくださいね。

では、本日はこれで以上になります。

 

次回は、東洋医学における脾、肺やその調整方法についてご紹介してきます。

本日も当協会の公式ブログをお読みいただきありがとうございます。

関西支部 井上

 

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