ALLアプローチ協会スタッフの渡会賢太です。
いつも、当協会のメルマガをご覧になっていただきありがとうございます。
今回は、
内臓治療における「しわよせ」
というテーマでお話ししていきます。
「内臓治療」
すでに臨床で取り入れている方もいるかと思いますが、
まだ知らない方もいるかと思います。
簡単に説明しますと、
肝臓や心臓などの内臓が、
疲労により、
硬くなったり、重くなったり、位置がずれたり、
します。
それを徒手で調整をしていく治療法になります。
この内臓治療における
「しわよせ」
という臨床的思考法について実例をもとに解説していきます。
症例は、
右肩関節周囲炎(五十肩)
主訴として、
右肩痛
日によって痛みの程度に差があり、安静時や夜間痛、運動時の重量感など、
症状が不規則に現れるといった特徴があります。
このように、不定愁訴に近い症状が出る場合は内臓の影響が推測されます。
ちなみに右肩の場合は、
肝臓が関与していることが多いのですが、
この症例の方も、
内臓反射点・触診を利用した評価結果から、肝臓の影響が考えられました。
ただ、実際に肝臓を調整しましたが、
・軽減はするものの疼痛は残存。
・翌日に症状がもどってしまう。
などの結果でした。
ここで、「しわよせ」という視点で再度評価をし、治療を展開したところ、
・疼痛はその場でほぼ改善。
・翌日以降ももどりがなし。
といった結果を出すことができました。
この「しわよせ」というのは、
「内臓の位置関係」
という視点を持つことがとても重要です。
この症例の場合は、
「心臓」と「肝臓」の位置関係
が結果を出すことができたポイントになります。
皆さん、解剖の図をイメージしていただきたいのですが、
肝臓の左葉の上には心臓が位置しています。
つまり、
心臓が疲労し重くなり、位置が下がってくると、
肝臓は圧迫を受けるもしくは、圧迫を受けないように右下方に逃げていく必要があります。
これが、
内臓治療における「しわよせ」
ということです。
この症例の治療展開は、
①心臓を調整(上方にリフトしていくイメージ)
②肝臓の調整(左上方にリフトしていくイメージ)
といった順番で治療をしただけで、
・その場で右肩痛をほぼ改善。
・翌日以降ももどりがない。
といった結果を出すことができました。
この「しわよせ」、「位置関係」
という視点を持つことで、
今まで結果の出せなかった患者様にも、
変化を出すことができると思いますので、
是非、臨床に取り入れてみてください。
最後まで、メルマガをお読みいただきありがとうございました。
それではまた!
ALLアプローチ協会 渡会賢太
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