おはようございます。
オールアプローチ協会 鈴木 正道です。
本日みなさんにお伝えする内容は、内臓治療に関する臨床思考についてです。
みなさんは内臓治療をするとき、内臓を構造で捉えていますか?
それとも、身体のシステムとして捉えていますか?
それとも、内臓の運動としてとらえていますか?
解剖学的視点、生理学的視点、運動学的視点で内臓をとらえて内臓にアプローチされているかと思います。
その西洋医学的視点に、東洋医学的視点を加えて考えることで、より内臓治療の思考の幅を広げることができます。
シリーズとして肝臓に関して
①解剖学的視点(構造の特徴について)
②生理学的視点(システムの理解)
③運動学視点(内臓の運動について)
④東洋医学的視点の基礎(五行論の基礎)
⑤五行色体表の活用
⑥経絡アプローチの基礎(肝経について)
⑦肝臓に対する問診の実践
を順序立てて説明していきたいと思います。
僕自身、最初は内臓へのアプローチに対してはかなり抵抗感もありました。
今でも病院では患者様への説明は構造の話をメインに話していて、病気と認識されないような配慮をしています。
なぜ、内臓に対するアプローチが必要なのかを考えればみなさんが学ぶ理由は明確です。
解剖の観点で言えば、筋・骨格系との連結は明らかであり筋・筋膜系への影響は解剖学的にも解明されつつあります。
生理学の観点で言えば、内蔵システム全体として栄養は処理され、エネルギーに変換され、老廃物や毒素が排出されます。
この一連のシステムや循環が整っていない状態で運動機能は成立するでしょうか?内臓に関しては脳ー腸相関システムで脳への影響やホルモンの分泌にも影響します。
生理学が苦手なセラピストが多いと思いますが、筋骨格系や神経の生理学だけでなく栄養・エネルギー・代謝・循環に対する生理学を理解することは多くの
患者様の問題点に対する思考を広げてくれます。
運動学的観点では、肝臓自体が持っている自動力・可動力について説明します。
内臓や内臓周囲の構造を知り、内臓自体の動きを知ることで内臓治療をする際の思考やイメージが大きく変わると思います。
これらの医学の基本を知って、さらに東洋医学の観点を加えることでより多くの示唆を得られ、多角的なアプローチができるように学んでみましょう。
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