健康・体質・栄養

子宮アプローチを自分で考えられるようになる【解剖学的特徴】

おはようございます。

All アプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。

本日も当協会のメルマガをご覧いただきありがとうございます。

 

今日も、

 

理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんに向けて、

明日からの臨床ですぐ使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えします。

 

今回は、

子宮の解剖学的特徴とアプローチの思考

についてお伝えしたいと思います。

 

子宮について

  • 膜・靭帯の解剖学的特徴
  • 血管の特徴
  • 位置の異常について
  • 筋筋膜的思考

 

膜・靭帯の解剖学的特徴

  • 【子宮の付着・固定】

骨盤底(肛門挙筋)

→肛門挙筋は恥骨から尾骨をつなぎ、子宮・膀胱を支える

ハンモックのような構造をしています。

恥骨・尾骨といった可動性のある部位に付着しているため

骨盤のアライメントに影響されやすいのが特徴です。

卵巣提索

固有卵巣索

子宮円索

子宮広間膜

仙骨子宮靭帯

直腸子宮靭帯

膀胱子宮靭帯

子宮円靭帯

基靭帯(子宮頚横靭帯)

 

解剖学的特徴として前方には膀胱、後方には直腸があり、

恥骨―膀胱―子宮―直腸―仙骨と

全て靭帯+膜で連結している。

底部は肛門挙筋を中心とした底筋群と骨盤隔膜が

ハンモック状に支えを作り、

 

上部は人によって小腸に線維性癒着を作っています。

 

 

  • 【血管系のつながり】

総腸骨動脈から分岐した内腸骨動脈が子宮膀胱に枝を出します。

この子宮・膀胱に出している内腸骨動脈ですが、

臍動脈とのつながりがあり、

出生後、臍動脈は閉鎖してなくなっているが、

臍静脈経路の遺残として肝円索があり、

肝鎌状間膜を経由して肝臓へ付着する。

臍から下方は臍動脈の遺残として

内側臍索が内腸骨動脈へ経路として残っている

子宮・膀胱はこの肝円索・内側臍索・内腸骨動脈のつながりから

肝臓・横隔膜の影響を受ける。

 

 

  • 【位置の異常】

前額面:

通常子宮は正中に位置し、子宮膣部は左右の坐骨棘を結んだ高さにある。

子宮がこの場所から左右に偏位することを左位・右位と呼び、

坐骨棘面より上下に位置することを上位・下位という。

通常、子宮の下降は骨盤底の構造(主に肛門挙筋)が弱くなって起こり

多回の経腟分娩後にみられる。

偏位した子宮が隣接する臓器を圧迫し、(膀胱・尿管)機能障害として

頻尿や尿漏れにつながることがある。

 

 

矢状面:

矢状面は傾き、屈曲によって表現される。

正常で子宮は子宮頚頚軸に対して子宮体が屈曲し、

子宮頚軸は膣軸に対して前傾している。

この屈曲、前傾角度は膀胱・直腸の状態によって

さらに前傾もしくは後傾する。

子宮の後傾・後屈は膣の長軸に対してより一直線に近くなるので

下降しやすくなるため異常とされる。

さらに後傾した子宮が妊娠中に拡大すると仙骨が邪魔して

子宮が拡大できず妊娠継続か危険になるため注意が必要。

 

 

  • 【筋・筋膜系の影響】

筋・筋膜系の子宮への影響の考え方の基本は、

恥骨結合のアライメント不良による、

靭帯の緩み・緊張、骨盤底筋の筋緊張の変化による

子宮へ影響をイメージすることです。

 

縦系の影響

腹直筋・大腿直筋の影響

腹直筋は直接恥骨結合に付着し、左右に付着があるため

恥骨結合のズレを作りやすい。

歩行周期でLRではLR側の腸骨が前傾することが特徴となる。

このとき、右の腹直筋下部は伸長され、大腿直筋は短縮する。

逆にPsw側では腸骨が最大に後傾することが特徴となり、

腹直筋下部は短縮し、大腿直近は伸長される。

異常歩行はほとんどがどちらかの動きが優位になり、

一側性に腸骨が前傾もしくは後傾が大きくなる。

この時の恥骨結合のズレが肛門挙筋の筋緊張に影響を与える。

 

回旋系の影響

仙骨の回旋の影響

歩行のICでは大殿筋下部が伸長し、Tstでは大殿筋下部が収縮することで

仙骨がTst側に回旋する。

臨床上Tstが困難な状態(股関節伸展・内転)が多いが、

一側のみの制限は仙骨の回旋おも制限し、

仙骨から付着している左右の仙骨子宮靭帯の緊張を一側性に緊張と緩みを作り

左右の偏位を生み出す原因となる。

 

腸骨のインフレア・アウトフレア

LRで腸骨を前傾させる筋に

大腿筋膜張筋・中殿筋小殿筋前部繊維があるが、

この筋のグループは、水平面で骨盤をアウトフレアさせる方向に

力がはたらく。

恥骨にもズレが生じるが、腸骨から子宮に付着する

基靭帯の緊張にも影響を与える。

 

 

他にも内転筋・ハムストリングスの一側性の短縮や

周辺臓器の影響を受けて子宮は循環を低下させたり、

位置の異常を引き起こす。

 

 

骨盤底にある臓器を最初からアプローチするよりも、

最初に腹腔神経節支配臓器(横隔膜隣接臓器)の位置を調整し、

呼吸筋(横隔膜)の動きを正常化してから骨盤底周囲臓器の調整をすると

より可動性や循環を改善しやすくなります。

 

 

位置や、自動力・可動力の改善は構造的に可能となりますが、

子宮自体の柔軟性やホルモンの感受性、ホルモンの質は

インナーアプローチが必要となります。

 

やはり子宮はホルモンの影響を強く受ける臓器であるため

脂質・たんぱく質摂取の改善や、女性ホルモン・自律神経の司令塔

視床下部・下垂体の循環、脳脊髄液の下垂体ホルモン運搬能力の改善が

必要となります。

 

これらの内容は過去のメルマガで説明させていただいておりますので

是非ご覧ください。

 

本日も最後までメルマガをご覧いただきありがとうございました。

 

今日も一日良い時間をお過ごしください。

鈴木 正道

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