おはようございます。
オールアプローチ協会 鈴木 正道です。
シリーズとしてお伝えしている西洋・東洋の視点における肝臓治療の第ニ回は
西洋学的視点における生理学的特徴です。
本日は肝臓の生理学的視点として、肝臓の機能について説明させていただきます。
肝臓役割を大きく分けると5つに分かれます。
①解毒
②エネルギー代謝
③貯蔵
④胆汁の生成
⑤循環
この役割を理解することで、生理学的に患者様の訴えを理解し、問診や思考に役立てることができます。
①解毒
アルコール分解(アルコール脱水素酵素・アセトアルデヒド脱水素酵素)
アンモニアを尿素に変えて排出する。
薬物・添加物・化学物質(第一層解毒システム:シトクロムP450 第二層解毒システム:抱合反応)
など体内に入った化学物質を酵素の働きで体外に排出できる状態にする。
②エネルギー代謝
糖質・脂質・炭水化物を代謝して、体の中で使えるエネルギーに変換する働き
③貯蔵・合成
グリコーゲン・タンパク質・脂肪を合成、貯蔵、分解し必要に応じてエネルギー源として送る(この代謝によって発生する熱は、体
温の維持に役立つ)
ビタミン貯蔵・合成
④胆汁の生成
胆汁成分=胆汁酸・ビリルビン・コレステロール、リン脂質、脂肪酸
胆汁は肝臓で老廃物から合成されますが、消化においては胆汁酸が脂肪を乳化することで膵液内のりパーゼの働きを促し、脂肪の吸収
をサポートもします。
ビリルビンはヘモグロビンの老廃物(ヘム鉄+グロビンタンパク=ヘモグロビン)グロビンタンパクをビリルビンとして排出する。ビ
リルビン排出がうまくいっていないと黄疸が出る。
⑤循環
心臓を含め、肺・腎臓・肝臓が一連の流れとして循環を作っています。
心臓に入る血流の抵抗を前負荷・心臓から出ていく血流の抵抗を後負荷といいますが、心臓の働きが低下していると肝臓から心臓へ送
る血液の流れが滞ることで肝臓自体の血流も低下していきます。
また心臓から血液を出していくのにも血管の抵抗が腎臓の水の排出機能や血圧調整機能が乱れていると心臓にとって後負荷となり、後
負荷が慢性的に高まると結果的に前負荷を高めることになります。
肝臓の機能を知っていくと、人の体が回復していく上で必要不可欠な機能がつまっていることがわかります。
機能を理解することで、たとえ血液データで肝機能の数値に異常をきたしていなくても、顔色やむくみ、吹き出物や肝臓周囲の動きの質
の低下など、肝臓へのアプローチを選択する上での示唆を多く得ることができますのでご活用ください。
追伸
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