理学療法士-作業療法士-セミナー

内臓治療

腎臓の解剖学的イメージと膜について

おはようございます

Allアプローチ協会 鈴木 正道です。

本日も当協会のメルマガをご覧いただきありがとうございます。

 

最近内臓に関してメルマガを書いていて

たくさんの発見があります。

いつも自分がイメージしている内臓よりも

より多くの内臓のつながりを知ることで

より多くのアプローチ方法を考え付くのですが、

 

意外とその方法は後々本に書いてあることを知ることも多いです。

安心するのですが、少しがっかり感もあります

 

いつもメルマガを書くときに調べる本や資料は結構何冊も

読み比べて、

一番わかりやすい図や、文章から理解して

臨床で結果が伴う知識をみなさんにお伝えさせていただいています。

 

今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師の方々へ

腎臓の構造的特徴とアプローチ方法の提案について

お伝えさせていただきます。

 

みなさん様々なブログや、勉強会で

大腰筋のアプローチと腎臓のつながりについて

一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

解剖学的特徴を知ることでよりアプローチの幅が広がるので

説明させていただきます。

 

 

【腎筋膜】

腎筋膜とは、ゲロタ筋膜(英: Gerota’s fascia、ジェロタ筋膜、ゲロータ筋膜)とも呼ばれ、脊椎動物の体内にある密性結合組織の膜状の構造物でとされています。

筋膜といっても、筋組織を包んでいるのではなく、

腎、腎周囲脂肪組織(脂肪被膜)、副腎を被っています。

腎筋膜 はrenal fascia で検索しても様々な情報がでてきます。

 

腎筋膜は前葉と後葉にわかれ、

前葉と後葉が後外側で合流し、外側円錐筋膜となり

外側円錐筋膜は壁側腹膜へ合流する。

壁側腹膜は腹膜前脂肪相を介して横筋筋膜と接する。

 

 

腎筋膜は、腎臓を覆う脂肪被膜を覆っています。

解剖すると腎臓は腎筋膜の中で脂肪に埋もれた状態になっており、

外部からの様々な衝撃から守られています。

 

この腎臓を包んでいる腎筋膜後葉が

大腰筋と接しているため腎臓と大腰筋の関係性が

注目されるようになったんですね。

 

 

実際胴体を輪切りにした図では

腎筋膜後葉が大腰筋と接し、

腰方形筋から横筋筋膜が起始しているように見えます。

 

 

【腎臓の構造的病変】

臥位から立位をとると腎臓は若干下降し、

また呼吸運動に伴って,吸気では下降,呼気では上昇する。

この下降が正常の範囲をこえて著しいものを遊走腎または腎下垂といいます。

腎臓の周囲を包んでクッションの役割をしている脂肪組織が少ないためとされており、

特にやせ型の女性に多く、

内臓下垂の部分現象ともみられる。

腰痛や不定の胃腸症状がおもな症状で,腎出血の原因となることもあり、

無症状のことも少くないです。

 

 

腎臓は健康な状態でも,立位においては横たわった状態よりも4〜5cm下がるが,

10cm以上下がる状態を腎下垂という。

腎下垂と共に前後左右に動いてしまうものを遊走腎という。

立ち仕事などで徐々に腰部に痛みがでることがある場合、

腎下垂による症状を疑うことも必要。

検査では臥位と立位における腎臓の位置を

造影剤を使って下垂具合を検討する。

 

昔は腎臓を貼り付ける外科手術を行ったが

現在ではあまり行われていないそうです。

 

コルセットの着用で症状が改善することもあり、

運動療法では腹圧を高め、横筋筋膜とともに

腎筋膜の安定を促すことが求められる。

 

急激に痩せたり、出産後の女性などは注意が必要です。

 

 

【腎臓からのアプローチの提案】

腎臓の位置の問題として、

腎は下垂すると血管系の問題や構造的な問題が起きやすくなるため、

下垂を改善させる必要があります。

腎臓は左右で位置や密接する臓器が異なりますが、

右は肝臓の重さの影響を受けて下垂しやすいため、

肝臓のポンプ・リフト手技や、

横隔膜のリリースなどで位置の異常は改善が見込めます。

実際下垂している腎臓だけを持ち上げても、周囲の内臓アライメントが

改善していなければ効果は半減してしまいます。

 

腎臓と大腰筋の間の滑走を考えると、

下垂している腎臓を抑えた状態で

大腰筋の収縮を促すことで腎臓・大腰筋間での

滑走性を得ることができます。

 

腎臓下垂による血流不全が改善することで

腎臓自体の固さや循環不全も改善することができ、

全身の体液循環や、血圧調整などのトラブルにも

対応することができます。

 

私が以前見ていた患者様で、

慢性腎不全でステイロイドを使用した治療で、

両側の大腿骨頭壊死になってしまった患者様がいましたが、

 

股関節の直接アプローチよりも

腎臓の循環を促した方が、股関節の荷重時痛が改善する方がいたので

腎臓と股関節の影響も明確に確認することができる症例でした。

 

 

腎臓は、腎筋膜前葉がトルツ筋膜を介して

大腸とも連結を持っているため

大腸の固さや位置の以上にも影響を受けるので、

上下の関係だけでなく、

前方からの圧迫や伸長ストレスにもケアが必要となります。

 

なぜ腎臓に負荷がかかるのか、

内臓全体の位置関係と、コアスタビリティーについて

解決することが腎臓のアプローチでは必要となります。

 

 

脂肪被膜が減少した場合の遊走腎は医師の正確な診断も

必要となるため、必要に応じて検査の提案も必要かと思います。

 

 

【まとめ】

そもそも私は内臓の勉強をするまで

腎筋膜という存在を知りませんでした。

より具体的に知ることで触り方も治療のイメージも

変わってきたのでみなさんにも知っていただくきっかけに

なれば幸いです。

 

腎筋膜の具体的なイラストやイメージについては

権利関係もありますので、セミナーでお声かけいただければ

図はお見せできるよう準備をしておきます。

<関連記事・動画>
症状のもどりに打ち勝つ指導・徒手アプローチ↓
https://bit.ly/2TKNYgy

膵臓セルフメンテナンス↓

 

FB・ツイッターでシェアして頂けると幸いです。

本日も最後までありがとうございました。

今日も一日良い時間をお過ごしください。

鈴木 正道

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