おはようございます。
オールアプローチ協会 鈴木 正道です。
今日は東洋医学における「肝」に対する問診について説明いたします。
肝臓に関して、西洋医学・東洋医学の視点から肝臓に対する知識やアプローチ方法をみなさんにお話しさせていただいてきました。
知識を持ち、方法を整理できていれば、自然と問診事項が整理できてくると思います。
西洋における問診では症状が出ている生理学的背景を問診することが必要となります。
しかし、西洋医学における問診では「心と体と行動」における因果関係が深掘り出来ないケースが多々あります。
問診内容も人を診るのではなく、どこか症状を診る問いかけが多くなってしまいがちです。
東洋医学的観点から問診をするケースをご紹介いたします。
※復習として、五行色体表の図を貼らせていただきます。
この表から出せる簡単な問診事項は
【 肝 】
怒りやすい やる気が出ない 目がかすむ
目が乾く めまいがある 筋肉痛がある 爪が柔らかく薄い
すっぱいものが好き
怒りやすい・やる気が出ない等は患者様と話をしているとなんとなくわかったり、会話の中で出てくることが多いです。
目に関するトラブルも肝の不調として出やすいです。足が痛い、目が疲れている、肩こり等の訴えに対して、肝に対する問題を連想できるようになりましょう。
食べ物の好みも把握しておくと、特徴が出やすい方が多いので聞いてみてください。
五行の関係性から肝だけでなく、肝に関係する属性以外の訴えも拾っておくことで、後でまとめてみた時に相生や相克の関係性が影響していることに気づかされるケースも多いです。評価表の中に色体表の良く使う項目を乗せておくのも良いかと思います。
私はスクリーニングとして、体質的な不調を聞いた後に【五味】【五官】【五志】を探る質問や会話をするようにしています。
私は普段インソール作成や足部疾患を診ることが多く、医師からのオーダーで足部の疾患が出て、足の指に痛みや痺れを抱えている方には足の経絡の問診はするようにしています。
外反母趾・内反小趾では経絡・五行に当てはまる体質的なトラブルを抱えているケースが多いのにはいつも驚かされています。
西洋的視点で症状を理解し、東洋的視点で人を診て判断できるような問診をできるようにしていきましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。 良い一日をお過ごしください。
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