ALLアプローチ協会

古傷、事故、外傷の既往が筋・筋膜・疼痛に与える影響

おはようございます。

All アプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。

本日も当協会のメルマガをご覧いただきありがとうございます。

今日も、

理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんに向けて、

明日からの臨床ですぐ使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えします。

今回は、

事故・外傷と感情、筋・筋膜・疼痛についてお伝えしたいと思います。

 

 

まず、少し私の話をさせていただきます。

私は回復期病院やデイケア・訪問リハ・入所リハを経験した後

外来整形クリニックに転職

いつかスポーツ選手や地域の運動・健康に携わる仕事をするために

とことん運動器疾患と向き合うために整形外来に来ました。

 

それまでにも痛みの患者様を担当する機会が多くありましたが、

整形クリニックで担当する患者は、会える頻度も少なく、

長年の痛みに苦しんでいる患者様も多くいます。

 

正直、整形外来を舐めていました。

 

今まで見ていた整形患者様は術後が多く、

問題を解決され、回復する前提でリハビリをしていましたが、

整形外来で担当する患者は

 

①外傷から骨折の患者様→保存であれば固定後の拘縮に苦労するが回復する。

②術後の患者様→入院での経験を活かせる分野。

③慢性疼痛の患者様→入院ではあまりいなかったタイプで

何らかの原因で痛みを発症

 

原因は

 

生活習慣

食事

仕事内容

家族関係

過去の怪我や事故

過去の手術

 

など様々な要因が関与していました。

 

この慢性疼痛の患者様や生活習慣などが原因で起こる疼痛は

整形外来ならではのケースが多く

とてもとてもとても最初は苦労させられました。

今でも苦労しますが、患者様の人生や生活、

生き方、価値観、想いと向き合っている感じがして

とても好きです。

 

最近多いと感じるのが

 

家族関係、過去の怪我や事故・手術の影響です。

今までの私の問診は

 

情報を聞く問診でした

 

いつから痛む?

どこが痛む?

何をすると痛む?

いつ痛む?

どんな仕事をしている?

今まで怪我をしたことは?

他に病気は?

何をする時が辛い?

どんな動作で痛む?

 

等です。

 

相手から情報を引き出す質問が多く、

患者様の世間話は話半分に、

体の状態を評価することに集中していました。

 

しかし、大切な情報は

相手が心を開いた時に出てきます。

 

その心を開かせるための重要なポイントは

自分が相手に心を開いて

相手の話に関心を持って

120%全力で話を聴くことです。

 

自分は患者様に健康になってもらいたいという

本気の軸を持っていないとできないかもしれません。

 

ここが不十分だと

患者様が抱いている

感情

想い

悩み

望み

本音

 

の部分には関われないことに最近気づかされました。

 

情報だけ聞いても駄目でした。

 

患者様の訴えを聴かなければ

 

患者様の問題とは向き合えません。

この部分ができてくると

ようやく感情面や問題を起こしている背景が

分かってくるので、この部分をどれだけ

短期間に関係性を作れるかが患者様の

問題を分かち合うために重要となります。

 

離婚や子供の未婚、夫婦間トラブル

子供・家族の障害、不倫、精神疾患など

簡単に話せるわけではないですね。

 

そうして様々な情報を得ることで、

最初に触る場所や、評価する場所、

も変わってきます。

 

ここで筋・筋膜の話になります。

 

いつも筋連結や筋膜のつながり、

アナトミートレインや経絡のつながりを使って

痛みにアプローチすると

なぜこんなところで痛みが改善するの?

と、驚くことが多くありますが

そのなぜこんなところで?

と思わされる部位も、

患者様の生活背景や感情が大きく関係している部分が多くあります。

 

生活習慣は主に筋・筋膜

感情は内臓・経絡に影響しているケースが多い印象があります。

どちらも表裏一体の関係性があるのでそこに

あまり深くこだわる必要はありあせんが、

頭の隅に置いておいてください。

 

そして、事故・後遺症も慢性疼痛に大きく影響します。

事故・後遺症は、本人にも自覚できない様々な感情が多く作用します。

事故のショック

事故後の被害者意識  恨み  後悔  悲しみ

後遺症の不安  悲しみ  拒絶  拒否

など様々な感情が経絡を通して筋・筋膜に影響を与えます。

 

感情と経絡に関しては過去にメルマガでお伝えしていますので今回は

割愛させていただきます。

そしてからだには経穴・原穴・トリガーポイント・筋膜中心など

名前は違えど、筋膜の中心となる部位が多く存在します。

この部分に外傷や手術によって機能障害があると

その経絡上、筋膜ライン上、トリガー領域に

疼痛を起こすことが多くあります。

 

最近私が担当したケースでは、

肩の夜間痛がなかなか改善できず苦しんでいたケースがありました。

筋膜の評価で昼間の痛みはだいたい改善できてもなぜか夜間痛だけが

残るので不思議でしたが、

全身の評価をして、下腿に張りと硬結があるため

調整をしているといつもストッキングで隠れている部位に

子供のころの事故の手術痕があることが発覚。

 

昔私が治療してもらっていたロルファーの方が言うには

筋膜を調整していると記憶がよみがえってくることが多くあり、

調整していると昔の事故や怪我を思い出すことがよくあるそうですが、

私も患者様を通して多く経験します。

 

やはり、その部位の硬結を経絡と筋膜中心の観点から調整していくと

その日から夜間痛は改善してしまいました。

痛みが出た原因が、幼少時の事故から来ていることに

筋膜きっかけで記憶がよみがえるケースもあります。

 

【まとめ】

術後や麻痺など、原因の明らかな状態では原因の考察は教科書通りに

みつかることが多いですが、

慢性疼痛などは、患者様と向き合うことで原因がわかることもあります。

また、事故・外傷の既往は筋膜のつながりにおいて大きく影響するため、

経穴や原穴・トリガーポイント・筋膜中心上の怪我はきちんと見つけておくことが

改善のきっかけとなるメジャー部位となることが多いので注意して観察して

いきましょう。

 

本日も最後までメルマガをご覧いただきありがとうございました。

今日も一日良い時間をお過ごしください。

鈴木 正道

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