皆さんこんにちは!
ALLアプローチ協会 テクニカルアドバイザー 渡会賢太です。
本日も当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。
今日も、
勉強熱心な理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんに向けて、
明日からの臨床ですぐ使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えします。
今回は、
「坐骨神経痛介入の新しい知見とは?反対側の仙腸関節に着目!」
というテーマでお話していきます。
「坐骨神経痛」とは、
何らかの原因で坐骨神経が圧迫を受けて、臀部や大腿後面などに痛みや痺れを生じるもので、症状が深刻になると徐々に下まで伸びてきて、下腿や足趾まで痛みや痺れが生じることがあります。
リハビリでは坐骨神経痛で処方が出ることはないので、直接診ることはありませんが、
脊柱管狭窄症・腰椎すべり症の方で合併症として坐骨神経痛があったり、お医者さんに以前言われたことがありますとおっしゃる患者様は多いかと思います。
接骨院や整体院で働かれている方は、よく診るケースだと思います。
この坐骨神経痛は、
王道で言うと、
「梨状筋を坐骨神経が貫いており、梨状筋の硬結により坐骨神経が絞扼され症状を引き起こす。」
というのが一般的な解釈だと思われます。
でも実際に梨状筋のマッサージやストレッチを行って改善するケースは多いでしょうか?
私は正直言って、
「あまり症状が改善しない。」
「かえって症状が悪化する。」
といったことの方が多く、患者様に結果を出すことが出来なかった苦い経験があります。
皆さんも同じような経験はありませんか?
そこで、
私が臨床で試行錯誤をした結果、
坐骨神経痛で結果を出すための考え方・アプローチ方法を見つけることが出来たので、
皆さんにシェアさせていただきます。
【反対側の仙腸関節を診ろ!】
ブログのタイトルにも載せましたが、
結論から言うと、
「反対側の仙腸関節」
を調整する事が、坐骨神経痛で結果を出すポイントになります。
坐骨神経痛は一般的に言われるように、
「梨状筋の硬結による神経絞扼」
が原因であるとシンプルに考えてもらって良いです。
もちろん、実際には坐骨神経の絞扼以外が原因で似たような症状を引き起こしているケースもありますが、
今回は、梨状筋による神経絞扼が原因として考えてください。
ではなぜ梨状筋をマッサージもしくはストレッチをするだけでは、
症状が改善しない、逆に悪化する。
といった結果を招くのか?
それは、
「梨状筋がどのような状態で硬くなっているのか?」
「梨状筋がなぜ硬くなっている必要があるのか?」
に焦点を合わせると結果が出ない理由、そして結果を出すための方法が見えてきます。
そのポイントになるのが、
「反対側の仙腸関節」
になります。
反対側の仙腸関節の崩れ、
具体的に言うと、
「腸骨が外側・後方に偏移し、仙骨が左回旋・後傾している状態」
になっているケースが多いです。
そうなると、
同側の梨状筋は、仙骨に付着する筋のため、
「伸張される。」
といったことになります。
正確には、
「これ以上反対側の仙腸関節が崩れないように、同側の梨状筋が防御性収縮を起こしている。伸張反射で常に収縮を起こしている。」
といったことが起きています。
なので、
反対側の仙腸関節の崩れによって、同側の梨状筋は伸張位で硬くなってしまう!
ということです。
これで、ただ梨状筋をマッサージやストレッチをするだけでは結果が出ないことが分かったと思います。
梨状筋はブレーキの役割で硬さを作っており、しかも伸張位で硬くなっているわけです。
これを無理やりマッサージで解したら、せっかくのブレーキが外れてしまいますし、
伸びて硬くなっている筋をさらにストレッチで伸ばしたら…。
当然結果が出ない、逆に悪化するといった結果を引き起こすのは目に見えていますよね。
したがって、
「反対側の仙腸関節」
が同側の坐骨神経痛の根本原因となっているケースが多いので、
是非チェックしてみてください。
ただし、
調整のポイントがあります。
仙骨は左回旋・後傾、腸骨は外側・後方に崩れているパターンが多いので、
仙骨右回旋・前傾方向、腸骨は仙骨に寄せていくように、内側・前方方向に誘導していくことで、
効率的に調整することが出来ますので、
是非参考にしてみてください。
詳しい実技はセミナーでもお伝えしますので、ぜひ遊びに来てください♪
本日は以上になります。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。
それではまた!
ALLアプローチ協会 テクニカルアドバイザー 渡会 賢太
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