ALLアプローチ協会

承認の在り方が、片麻痺患者様の歩行自立に導いた症例

つ会の公式ブログをお読みいただき、

本当にありがとうございます!

ALLアプローチ協会 テクニカルトレーナー 渡会 賢太です。

本日も、

勉強熱心な理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師など

セラピストの皆さんに向けて、

明日からの臨床ですぐ使える治療のアイデアやヒントを

お伝えします。

 

今回は、

「承認の在り方が、

片麻痺患者様の歩行自立に導いた症例」

というテーマでお話していきます。

 

「承認の在り方」

と聞いて、

「なにそれ?」

と思った方がほとんどだと思います。

今回は、

「患者様の診かた・関わり方」

にちょっとした工夫をして、

そこから、

運学的な知識や技術を基に、

治療に発展させたことで、

たった3040分の介入で、

歩行軽介助から自立レベルに導いたという、

見違えるほどの成果を出すことができました。

その実際の症例を通して

「どのような診かたや関わり方をしたのか?」

について解説していきます。

 

【症例消化】

70代 男性

アテローム性血栓性脳梗塞

右片麻痺。

 

歩行:4点杖+金属支柱付き短下肢装具 見守り~軽介助レベル

3動作揃え型歩行で、麻痺側(右側)の足が床に引っ掛かりやすく、

体幹が前に傾いてしまいがちで、

転倒リスクが高い状態。

 

この方は、

回復期病棟に入院している患者様で、

私は代行(代診)で入らせていただきました。

回復期病棟に入院できる期間には、

期限があるのは、

リハビリセラピストであれば、

ご存知かと思いますが、

この方は、

残り10日で期限が切れてしまうという状況で、

自宅では、

歩行で移動するという目標で、「

リハビリをしている方でした。

妻が日中は付き添えるといった好都合状況があるとはいえ、

かなり大柄な男性だったので、

支えきれないといった可能性もあるため、

なんとか、

歩行自立レベルまでに、

歩行の安定性を上げる必要がある。

そんな症例でした。

 

【悪い部分だけでなく良い点にも着目!】

患者様本人は、

ご自身が歩行でふらついてしまうことを、

認識はしていました。

しかし、

なぜふらつくのか?

と聞くと、

「右足(麻痺側の足)が上がらないから。」

と答えました。

他には?と聞きましたが、

「あとは分からない。」

と。

さらに、

「どのようにしたらふらつきなく

歩けるようになると思います?」

と聞くと、

「右足の力が付けばいいのかな?」

と疑問形の答えが返ってきました。

担当セラピストはいくつか、

歩きがふらつく理由を伝えているのかもしれませんが、

患者様本人は、

麻痺側の足が上がらないから。

とだけしか認識していない。

という事実が見えました。

 

そこで私は、

「歩行でふらつきなく歩けている時の特徴」

を伝えました。

この方は、

いつもふらついて歩いているわけではなく、

安定して足を振り出して歩いている場面がありました。

それは、

4点杖と左足に重心が載ってから右足を振り出せている時」

でした。

これが出来ている時は、

ほとんどふらつきなく歩けている。

ここに私は着目しました。

 

治療では、

左足でしっかりと支えられる足を作るために、

左足部~下腿のアライメント調整をしました。

その後、

この上手くいっているポイントを伝え、

歩行の中でもそこだけ意識を向けて練習をしました。

そして上手くいかなくても否定は一切せず、

上手くいったときは、

「いいですね!」

「今の最高ですね!」

承認の声掛けをしました。

 

これは、

脳科学にある、

「人は痛みを避け快楽を求める。」

という原理・原則を利用しています。

 

その結果、

40分後には、

ほとんどふらつくことなく、

歩行ができるレベルまでになりまいた。

リハビリ後、

患者様は笑顔で、

私に握手を求めてくれて、

「ありがとう!とても勉強になったよ!」

と言ってくださいました。

 

【それから10日後まで】

上記のアイデアを、

担当セラピストにもシェアをしました。

それから、

10日後には、

歩行は自立レベルまでになり、

その状態で自宅多淫を迎えることができました!

めでたし、めでたし()

 

【まとめ】

今回は、

「承認の在り方が、

片麻痺患者様の歩行自立に導いた症例」

というテーマでお話しました。

 

どうしても私たちセラピストは、

「問題点」

「悪い点」

を抽出するのが得意なものですから、

それが癖になってしまい、

そこばかりに目がいってしまいがちです。

それが悪いというわけではありませんが、

そこだけに観点が固定してしまうと、

それがかえって治療が行き詰まる原因にもなります。

今回のように、

「相手のプラス面」

「出来ているところ」

に着目し、

そこを、

否定的な声掛けではなく、

100%承認の声掛けで関わる事で、

より質が高く短時間で成果を引き出せるという、

そんな体験を今回の症例から学びを得ました。

是非とも、

この「承認の在り方」を大切にして、

より多くの患者様に貢献していただけたらと思います。

 

本日は以上になります。

最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、

本当にありがとうございました!

ALLアプローチ協会 テクニカルトレーナー

渡会 賢太

 

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