ALLアプローチ協会

【筋骨格治療】階段降段時の膝の疼痛に対して介入すべき筋とは?

皆さんこんにちは!

ALLアプローチ協会 テクニカルアドバイザー 渡会です。

本日も当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。

今日も、

理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんに向けて、

明日からの臨床ですぐ使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えしていきます。

 

今回は、

【筋骨格治療】階段降段時の膝の疼痛に対して介入すべき筋とは?

というテーマでお話ししていきます。

 

前回は、

「階段昇段時の膝痛改善に有効な筋」

についてお話していきましたが、

今回は、

「降段時の膝痛改善に有効な筋」

についてご紹介していきます。

 

昇段時と降段時では、

同じ部位の痛み、同じような痛みの質であったとしても、

全く原因部位が違うケースがほとんどです。

患者様の中で、

「昇る時は痛くないけど、降りるときはどうしても痛いのよね…。」

「昇るのは平気だけど、降りるのはまだおっかないわね…。」

と訴える方って臨床上多くいませんか?

「降りるときは大腿四頭筋の遠心性収縮が必要だから…。」

「遠心性収縮は求心性より筋力が必要だから…。」

といったように考える方もいますが、

果たしてそれだけが原因なのでしょうか?

四頭筋の遠心性収縮が出来なくなっている原因を深く考えたことはありますか?

これも、

「歩行の運動連鎖」

の視点から捉えることで、

昇段時の膝痛と同様に、

簡単に結果を出すことが出来ます。

では、

階段降段と歩行の運動連鎖にはどういった関連があるのか?

について解説していきます。

 

<歩行の運動連鎖の視点から考える>

階段降段時に疼痛を訴えるタイミングは、

簡単に言うと、

「患側下肢を軸に、健側下肢を降ろそうとした時。」

であり、

運動学的に説明すると。

健側下肢を降ろそうとつま先接地をし、後ろ足である患側下肢の踵が浮き上がりつま先離地する時」

患側の膝に痛みを訴えるパターンがほとんどだと思います。

これをさらに動作分析していくと、

・ヒールオフ

・足関節底屈、外返・膝蓋骨下方移

・寛骨後傾、股関節外転

といった運動が起きています。

 

これは歩行の運動連鎖で言うと、

PS(プレ・スイング)

とほとんど一緒の動きを出していることになります。

 

つまり、

「歩行周期のPSwの運動連鎖に関わる筋・関節に対してアプローチ」

をしていけば、

簡単に階段降段時の膝痛に対して結果を出すことができます。

そして、ほとんどの痛みはここに対してアプローチをすれば改善します。

 

PSwの運動連鎖>

では、

PSwの時はどのような運動連鎖があるのか?

について詳しく解説していきます。

 

<関節>

足関節:底屈、外返し

下腿:脛骨前方移動、外側方移動

膝蓋骨:下方移動

膝関節:伸展

股関節:伸展、外転

寛骨:後傾

 

<筋>

・前脛骨筋

PSwのタイミングで、

足関節は背屈、外返しという運動連鎖があります。

前脛骨筋は、足関節背屈・内返しに作用する筋のため、

この筋は伸びることが出来る必要があります。

 

・腓骨筋(後脛骨筋)

腓骨筋は、足関節底屈・外返しに作用する筋となります。

よって、

PSwのタイミングでこの筋は縮むことが出来る状態である必要があります。

そして、

後脛骨筋は、足関節底屈・内返しに作用する筋であり、立方骨に停止部を持つ筋となります。

腓骨筋(長腓骨筋)は、立方骨の上を通って第1中足骨に停止する筋です。

そのため、

立方骨付近でお互いの筋同士が癒着を起こすケースが多いです。

そうなると、

腓骨筋は収縮しづらくなることがあります。

なので、

後脛骨筋に対するアプローチで、

腓骨筋が縮みやすい状態へと調整することへと繋がります。

結構、この後脛骨筋が階段降段時の痛みの原因となっていることが多いので、

是非チェックしてみてください。

 

・長内転筋、恥骨筋

長内転筋と恥骨筋は股関節内転させる筋となります。

PSwのタイミングで股関節は外転するので、

この筋が伸びていくことが出来る状態にする必要があります。

 

 

以上まとめると、

・前脛骨筋 

・腓骨筋 

・後脛骨筋 

・長内転筋 

・恥骨筋

になります。

 

【異レギュラーパターン】

ほとんどの方が、

上記で挙げた筋に対するアプローチで改善はしますが、

・どうしても最後のNRS1~2の痛みが取り切れない…。

・その場では痛みは取れるけど、もどってしまう。

といった場合には、下記の筋に対してアプローチしてみてください。

・腸腰筋

・斜角筋

・小胸筋

 

これらの筋は、

PSsに関与する、

「長内転筋」

そして、腓骨筋とのつながりで関与する

「後脛骨筋」

と、

「ディープ・フロント・ライン(DFL)

という筋膜のラインで繋がりがあります。

そのため、

これら3つの筋が、

階段降段時の膝の痛みに関わっているケースもありますので、

是非参考にしてみてください。

 

本日は以上になります。

最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございました!

それではまた♪

渡会 賢太

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