こんにちは(^^)
ALLアプローチ協会 ブルと申します。
本日は1~3年目の理学療法士・作業療法士・柔道整復師など
新人セラピストの先生方に向けて
はじめてのトリガーポイント アプローチ編
というテーマで記事を書かせて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
前回ははじめてのトリガーポイント 5つのポイント
というテーマで記事を書かせて頂きました。
前回のブログ・動画はこちらからご覧ください↓
今回はアプローチ方法についてお伝えできればと思います。
目次 1. アプローチ方法 2. 押圧時の工夫 指を痛めない 3. 患者とのコミュニケーション 4. トリガーポイントと経穴 探索のヒント 5. まとめ |
【アプローチ方法】
今回紹介させて頂くアプローチ方法とは
ディープ・ストローク・マッサージと虚血圧迫法です。
ディープ・ストローク・マッサージは
トリガーポイントの上を何回かストロークする方法です。
具体的には
‣深くゆっくりと短いストロークで行う
‣1秒間に1ストローク以内
‣1回のストロークは4㎝以内
‣患者が感じる痛みのレベルは10段階ペインスケールで7ぐらい
(痛気持ちいい程度)
メリットとしては
即効性が高い
トリガーポイントへの不快な刺激や皮膚や筋を傷つける危険が
少なくなるという点です。
また、
このようにストロークを繰り返すことで
血液やリンパ液の流れを良くすると言われています。
次に虚血圧迫法です。
トリガーポイントを特定の秒数、
あるいは「消失した」と感じるまで押し続ける方法です。
(NRS7程度 痛気持ちいい程度)
圧迫して痛みが軽減してきたら圧を調整し
再度NRS7程度を目安に圧迫を繰り返します。
その名の通り、組織から血液を絞り出す方法になります。
メリットは
方法がシンプルであること。
デメリットは
‣患者が持続的に痛みを伴う。
(ストローク法のように1ストロークごとに痛みが途切れることがないので
精神的に苦痛になりやすい)
‣セラピストの腕・指への負担が大きい
という事が挙げられます。
私個人としては虚血圧迫法の方が効果が早くて高いと感じていますので
こちらを用いています。
虚血圧迫法を実施するときは指を痛めないようにする工夫が必要です。
【押圧時の工夫】
私自身、トリガーポイントを知り治療に取り入れたときは
2~3人治療するだけで指が痛くなったり、
母指球筋がパンパンに張っていました。
効果はあるけど体がもたないなぁと思ったこともあります。
実際私の友達の中には指を痛めてしまい、痛みを抱えたままの人もいます。
ですので、手や指の保護が重要です。
いくつか紹介しますね。
‣母指で押圧する時は他の4指で補助をしながら押圧し負担を減らす
‣手をナックルの形にして押圧することで指への負担を減らす
‣肘を使って押圧する
‣マッサージ器具を使用することも工夫につながります。
(けっこう色々あります)
いずれにしても指の力で押すというよりも
セラピストの体重を使って押していくイメージです。
指先で押すというより骨で押していくイメージを持つと
指先に無駄な力が入りにくいなと感じています。
セラピスト側に力が入っていると、
その緊張が患者さんに伝わってしまってうまく効果を出せないだけでなく
筋の硬さや緩む感覚を捉えにくくなってしまいます。
ぜひ試してみて下さいね♪
アプローチする筋によっても
母指、肘、道具など選択していく必要があると思うので、
ぜひ実践してより良いコツを掴んで頂けたらと思います。
【患者さんとのコミュニケーション】
アプローチしていく時や触診でトリガーポイントを探っていく時に
とても重要なのが患者さんとのコミュニケーションです。
これはトリガーポイントの一番敏感な部位にたどりつくために
患者さんに誘導してもらう必要があるからです。
深層筋だったり、肥満体形の方のトリガーポイントを触診するのに
苦労することもあるのでなおさらです。
痛みに関連する場所などを聞いていきます。
それだけでなく、
アプローチの時には痛みの程度を聞きながら行う必要があります。
痛すぎてしまうと筋の緊張を高めてしまいますし、
弱すぎても効果が薄いことになりますので、
10段階で7くらいの痛気持ちいいレベルの刺激を入れていくためにも
痛みの程度を聞きながら治療していく必要があります。
たまに、患者さんに痛くないですか?と聞くと、
悶絶した表情で
「い、痛くないです」
と言われる方もおられませんか?
セラピスト側に遠慮していたり、
痛い方が効果があると思い込んでいる方もおられますので、
治療前に説明しておくことも大切な事かなと思っています。
トリガーポイント探索のヒント
一番敏感なトリガーポイントに辿り着くために患者さんのフィードバック(痛みの有無や程度)はすごく参考になる👍
特に深層筋だったり肥満体型の方の治療には◎🔥
対話を通して患者さんと一緒に痛みに向き合ってる感覚が心地良い😊
— ブルちゃんPT (@CxnhsUKYBnOStHE) April 26, 2020
【トリガーポイントと経穴】
トリガーポイントは東洋医学のツボ(経穴)の位置とよく一致し、
両者は誤差3cmの範囲内で71%一致する
という報告があります。
※数値に関しては様々な報告あり
これらの情報はトリガーポイントを探していくヒントになります。
痛みの場所によって治療対象の筋を決めた後、
その筋のどこを治療していくかわからない場合は、
経穴やその周囲から触診していくことで
トリガーポイントを探す手がかりになりますよね♪
それに加えて患者さんと対話しながら探していくと
さらに精度は高まるかと思います。
なかなか触診で探すことが出来ないという方は、
この知識を持っておくことでトリガーポイントを探すヒント
になると思いますよ♪
【まとめ】
‣アプローチ方法としてディープストロークマッサージと虚血圧迫法を紹介
‣押圧する時には指を痛めないよう工夫が必要
‣患者さんとコミュニケーションを取りながら実施する
‣トリガーポイントは経穴と71%一致している
本日ははじめてのトリガーポイント アプローチ編について
お伝えさせて頂きました。
以上になります。
本日も最後までブログをお読みいただき、
本当にありがとうございましたm(__)m
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