頸長筋を治療することによる劇的なメリットとは…?
From 山口拓也
埼玉 越谷 治療院より
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ありがとうございます!
最近、こんなツイートをさせていただきました↓
今日行動をサボると
明日サボる確率が跳ね上がる。
サボり癖ほど怖いものは無いよね(笑)結局は毎日休まず続けるのが最強ですね✨
— 山口拓也@自由が好きな治療セミナー講師 (@A3sG9Y0vznzdM5Q) June 8, 2020
サボり癖にはみなさん気を付けましょう(笑)
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
頸長筋を治療することによる劇的なメリットとは…?
というテーマでお伝えしていきます。
頸長筋を治療することがあまりないセラピストさんが多いので、今回は頸長筋について解説していきたいと思います‼︎
【頸長筋について】
まずは、頚長筋の解剖から解説させていただきますね‼︎
頸長筋は、まず3つの繊維に分けられるんです。
1垂直繊維部
(C2〜4の椎体前面と、C5〜TH3の椎体前面と結ぶ)
2上斜部
(環椎前結節とC3-5の横突起と結ぶ)
3下斜部
(C5-6頚椎の横突起と、Th1−3の椎体前面を結ぶ)
1〜3の繊維に別れることにより
頚椎は、分節的な運動を可能にしているわけです。(屈曲方向)
頚椎って上部と下部で長いですからね。
ちなみに、上斜部は前斜角筋の筋繊維と合流して第一肋骨に付着します。
前斜角筋と協調的に働くことで、胸郭前面へ抗重力屈曲作用が伝えられ頭部と胸郭が連結されます。
頸長筋は、インナーマッスル(コアマッスル)であり深層を走行しています。そして、アナトミートレインのディープフロントラインの繋がりか
ら頸長筋が働くことにより体幹部や股関節の屈曲を引き起こすことができます。
※アナトミートレインのディープフロントライン(深前線)を書かせていただきますね。
舌骨筋ー頭長筋/頸長筋ー前縦靭帯ー横隔膜ー腸骨筋ー後脛骨筋ー長趾屈筋
【頸長筋を治療するメリットは他に様々あります】
・喉頭挙上のスピードが上がり嚥下機能の改善につながる
・頚部可動域の改善につながる
・頚部痛・肩こりの改善につながる
・僧帽筋や胸鎖乳突筋、斜角筋の過緊張緩和などにつながる
【頚長筋は、肩こりとの関連も強い?】
そもそも、頚椎は生理的湾曲で前彎しており重力や衝撃を分散できる構造をしております。
その生理的湾曲を保っている1つの筋肉に頭・頚長筋と呼ばれる筋肉があります。
これらの筋肉が破綻してしまうと頚椎の位置関係が不良となってしまい徐々に頭が前にきてしまう。
そうすると、僧帽筋や広頚筋などが伸長位になってしまい負担がかかってしまい循環も悪くなりますよね。
あとは、頚長筋というインナーマッスルが働いていないとアウターマッスルである胸鎖乳突筋や僧帽筋が持続的に収縮状態となってしまいます。
頚長筋を働かせることにより、アウターマッスルの過緊張を防ぐことができるのも肩こり防止につながりますね。
【頚長筋の治療のポイント】
・胸鎖乳突筋と気管の間に手指を入れていきます
・やや深く入ったら手指を頚椎に向かって沈み込ませる
・頚椎前面に触れつつ緩めていきましょう
・頸動脈に触れないように注意しましょうね 拍動感じたら、触診が違います
・痛みもあるので、患者さんに事前にやる理由を説明しましょう
以上が頚長筋についてでした。
治療するメリットはものすごくありますので、ぜひ実践して見てください。
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本日の記事は、これで以上となります。
最後まで記事を読んでいただき本当にありがとうございました。
山口拓也
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