ALLアプローチ協会

マニアック肝臓解毒シリーズ「グルタチオン抱合」

おはようございます

all アプローチ協会 鈴木 正道です。

本日も当協会のメルマガをご覧いただきありがとうございます。

今日は理学療法士・作業療法士・柔道整復師の方々へ向けて

マニアック肝臓解毒シリーズ「グルタチオン抱合」についてお伝えいたします

【軽く復習】

肝臓の解毒には第一相解毒システム・第二相解毒システムがあり、

第一相ではシトクロムP450とうい酵素が化学物質を中間物質に中和し、

第二相解毒システムの中で水溶性を高め、胆汁・尿の中へ排出できる状態にする。

第一相解毒と第二相解毒はバランスが大切。

第一相だけ過剰に働くと、第二相に必要な栄養素が欠乏すると第二相が働けなくなる。

第一相で生産される中間物質は毒性が高まっているため、第一相が働いて第二相が働けないと

毒性の高い代謝産物が排出できない形で体の中に残ってしまう。

第一相で必要な栄養素は銅・マグネシウム・亜鉛・ビタミンC

第二層では抱合反応という反応で毒物を代謝する。

抱合反応の種類:

グルタチオン抱合

アミノ酸抱合

メチル化

硫酸化

アセチル化

グルクロン酸抱合  など

今日はこの中でもグルタチオン抱合について説明します。

 

【そもそもグルタチオンとは?】

システイン、グルタミン酸、グリシンという3つのアミノ酸からなるトリペプチド

グルタチオン抱合では、腎臓を経由して排出される水溶性のメルカプツール酸が産生される。

脂溶性化合物、とくに水銀や鉛のような重金属が除去されるかどうかは

グルタチオン濃度が十分かどうかにかかっている。

グルタチオンはまた、重要な抗酸化物でもある。

解毒と活性酸素からの保護という働きによって、

グルタチオンは人体の細胞の中で最も重要な

抗癌物質および抗酸化物の一つとなっている。

 

※メルカプツール酸ってなんだ?

グルタチオン抱合では、まずグルタチオンのシステインが基質と反応する。

反応後のグルタチオン抱合体からはグルタミン酸とグリシンが抜け、システイン抱合体となる。

 

 グルタチオン抱合

 

システイン抱合体はアセチル化を受けてメルカプツール酸となる。このメルカプツール酸が尿中に排泄される。

 

【グルタチオン抱合】

・グルタチオン抱合で解毒するもの

→アセトアミノフェン、ニコチン、有機リン酸(殺虫剤)、エポキシド(発がん性物質)

・必要な栄養素

→グルタチオン

・グルタチオン抱合を阻害する因子

→ビタミンB2欠乏、グルタチオン欠乏、セレン欠乏、亜鉛欠乏のいずれか

 

【グルタチオン欠乏の原因となる状態】

グルタチオンの欠乏は、グルタチオンの必要性を高める病気、

合成に必要な栄養素の欠乏、あるいはその形成を妨げる病気のどれかによって誘発される。

突発性肺線維症、HIV感染、肝硬変、白内障形成の患者にグルタチオン欠乏が多くみられる。

これは、抗酸化物および解毒物質療法に対して、グルタチオンの需要大きく増加するため、

グルタチオンの欠乏を招きやすい。

身近な物では、

喫煙すると、ニコチンの解毒と煙の中の毒によって生産される活性酸素の中和の両方のために

グルタチオンの消費速度が上昇する。

 

【グルタチオンってどうしたら増えるの?】

グルタチオンは食物摂取と合成という2つの方法によって得ることができる。

食物性グルタチオン(新鮮な果物や野菜、調理した魚、および肉に見られる)は

腸によく吸収され、消化プロセスには影響されないとされている。

つまり、蛋白質として摂取すると通常はアミノ酸に分解されるが、

一部はグルタチオンの状態で吸収することができる。

しかし、グルタチオンサプリメントについては話が別なようで、

とある研究で、7人の健康な被験者が3000mg以下の

グルタチオンの1回分用量を与えられたが、

グルタチオン濃度が優位に上がったことは認められなかった。

 

対照的に、健康な個人であれば、1日500mgのビタミンCで、

組織グルタチオンレベルは健康的な状態に引き上げられる。

ビタミンC摂取を2000mgに引き上げても、赤血球グルタチオン濃度は

さらに5%上昇しただけであった。

ビタミンCのほかにグルタチオン合成を補助する成分にはN-アセチルシステイン、

グリシン、メチオニンがある。

 

【まとめ】

グルタチオン抱合は、水銀・鉛などの重金属の代謝に重要である。

グルタチオンは食物から摂取する方法もあるが、体内で合成もできる。

ビタミンC,N‐アセチルシステイン、グリシン、メチオニンはグルタチオン生産を促進する。

 

肝臓の血流や循環を促すだけでなく、必要な栄養素、ビタミンを摂取することや

体で生産できる状態に導くことが必要です。

解毒を調べていると、第一相でも第二相でもビタミンCが重要になってくることが多い気がします。

 

また、なぜかサプリメント摂取では良い効果が出たとうい報告も少ない気がします。

 

サプリメントは血中濃度を一気に上げてしまうため、体から排出する作用が働きやすいのが原因と思われます。

 

サプリメントも摂取量と摂取のバランスを考える必要がありますね。

 

本日も最後までメルマガを読んでいただきありがとうございました。

今日も一日良い時間をお過ごしください。

鈴木 正道

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