おはようございます。 all アプローチ協会 鈴木 正道です。
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師の方々へ向けて
脾臓の解剖学的イメージをお伝えさせていただきます。
脾臓の解剖学的膜のイメージを脾臓を動かす、循環を促す、他の臓器とのつながりをイメージするのにお役立てください
脾臓は膵臓の先についている臓器と思っている方が多いのですが、膵臓自体は後腹膜臓器で脾臓は腹腔内臓器です。
膜で区切られているため一緒にしないよう注意です。
脾臓は胃の背側胃間膜(大網)の中に発生するため、イメージとしては胃と同じ膜の中に包まれています。
胃と脾臓をつなぐ膜として胃脾間膜があり
脾臓と胃を結腸とつなぐ膜として胃結腸間膜・脾結腸間膜があります
脾臓は直接横隔膜に接しませんが、横隔脾間膜(肝冠状間膜とつながる膜)を介して横隔膜とつながります。
膵臓とは後腹壁(膵脾間膜)を介して接し、腎臓とは脾腎ヒダを介してつながる。(膵臓・腎臓は後腹壁臓器)
脾臓は様々な臓器と隣接するが、膜の連続性のあるつながりは胃となる。
血管においては腹大動脈から分岐した脾動脈が膵臓にも分岐して後膵動脈・膵尾動脈を形成し、静脈では脾静脈に左胃大網静脈・膵静脈が合流して門脈につながるため血流の面では膵臓・脾臓・胃のつながりがある。
脾臓のアプローチでは脾・胃間膜の伸長や、大網のリリース、膵臓・脾臓のポンプ手技などが行われる。
反射点やイメージを使ったアプローチでは、胃の後背側の袋の中で動く脾臓をイメージすることが良いと思われます。
位置から特徴をあげると
・胃に圧迫されやすい
・脾臓の肥大では腎臓や結腸・膵尾に圧迫を生む
・呼吸によって動かされやすい
といった特徴があります。
この解剖学的特徴をみると、経絡で言う胃経と脾経が陰と陽で裏表になっているのが解剖に基づいているんだなと発見ですね。
脾臓は血液・免疫に影響を与える臓器であるとともに、その存在位置から様々は影響を他臓器に与えるためチェックが必要な臓器です。
実際のアプローチはこちらからご参照ください。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日も一日良い時間をお過ごしください。
allアプローチ協会 鈴木正道
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