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腕神経叢と胸郭出口症候群のしびれについて

腕神経叢と胸郭出口症候群のしびれについて

From 山口拓也
埼玉 越谷 治療院より

いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!

今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
腕神経叢と胸郭出口症候群のしびれについて
というテーマでお伝えしていきます。

学生時代に学んだ知識だとは思いますが、忘れている方も多いと思いますのでぜひここで再度覚えて臨床に活かしていきましょう。

上肢のしびれ治療には必須の知識ですよ。

 

【まず、腕神経叢とは何か?から解説していきたいと思います。】

腕神経叢は、第5頸神経〜第1胸神経の前枝から構成されています。

大きく分けると根・神経幹・神経束の3つで構成されています。

3つの神経幹から説明していきたいと思います。

 

上神経幹:C5,6の合流

中神経幹:C7

下神経幹:C8、T1の合流

これらの神経幹は、浅層と深層に分けられます。

 

まずは、浅層の説明からさせて頂きます。

上神経幹と中神経幹が合流することで、外神経束を作ります。下神経幹の浅層が内側神経束になります。

分岐
外側神経束→筋皮神経

内側神経束→内側上腕皮神経、内側前腕皮神経、尺骨神経

外側神経束、内側神経束の分岐した残りが合流して正中神経となります。

 

筋皮神経(C5・6・7)について

上腕二頭筋、上腕筋、烏口腕筋を支配します。感覚は、前腕の外束を支配します。

 

●尺骨神経(C7・C8・T1)について

短母指屈筋、母子内転筋、少指外転筋、短小指屈筋、小指対立筋、短掌筋、深指屈筋、虫様筋(正中神経と尺骨神経の二重神経支配)

・掌側骨間筋、背側骨格筋を支配します。

症状:鷲出、フローマン兆候陽性など

 

 

正中神経(C5〜T1)について

円回内筋、橈側手根屈筋、長掌筋、方形回内筋肉、母指対立筋、短母子外転筋、短母子屈筋(正中、尺骨の二重神経支配)

虫様筋(正中、尺骨神経の二重神経支配)、長母子屈筋、浅指屈筋、深指屈筋(正中と尺骨神経の二重神経支配)

症状:低位麻痺→猿出、母指対立運動不能、perfect O徴候、チネル徴候など
   高位麻痺→円回内筋症候群、低位麻痺の症状も+される

 

次は、深層の説明をさせて頂きます。

3つの神経幹の深層が合流して後神経束となります。

後神経束は、腋窩神経と橈骨神経が分岐します。

 

腋窩神経(C5・6)について

三角筋と小円筋を支配しています。

 

橈骨神経(C5〜T1)について

上腕筋、上腕三頭筋、長橈側手根伸筋、尺側手根伸筋、短橈側手根伸筋、総指伸筋、小指伸筋、肘筋、腕橈骨筋、回外筋、示指伸筋、

長母子外転筋、短母指伸筋、長母指伸筋を支配

症状:下垂手

 

他にはどんな神経に分岐しているのか?

①肩甲背神経(C5):大小菱形筋、肩甲挙筋を支配

②鎖骨下筋神経(C5):文字通り鎖骨下筋を支配

③肩甲上神経(C5・6):棘上筋、棘下筋を支配

④長胸神経(C5~7):前鋸筋を支配

⑤肩甲下神経(C5・6):大円筋、肩甲下筋を支配

⑥胸背神経(C6・C7・C8):広背筋を支配

⑦外側胸筋神経(C5~C7)、内側胸筋神経(C8,T1):大胸筋、小胸筋を支配

 

【胸郭出口症候群について】

胸郭出口症候群は、斜角筋、鎖骨、第一肋骨、小胸筋など部分(全て胸郭を構成)で腕神経叢などの通り道を狭窄することから起こる。

神経や血管を圧迫、牽引してしまうことによって起こる一群の症状です。昔は、斜角金症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群に分かれていたのです

がそれらを1つにまとめたのが胸郭出口症候群です。

 

なので、1つ1つ解説していきたいと思います。

(斜角筋症候群について・・・)

ここで、重要なのが斜角筋隙(しゃかくきんげき)です。

斜角筋隙を構成しているのが、「前斜角筋」、「中斜角筋」、「第一肋骨」の3つが構成する三角形の隙間のことを指します。

ここを通る道は、腕神経叢の神経束と鎖骨下動脈が通ります。

これをチェックするテスト方法としては、アレンテストというものがあります。

 

(小胸筋症候群について・・・)過外転症候群とも呼ぶ

上肢を外転させた際に肩甲骨の烏口突起と小胸筋の間に通る腕神経叢と鎖骨下動脈を圧迫することにより起こる痛みとしびれです。

テストとしては、肩の外転でみたり小胸筋の緊張度を見て仮説を立てたりするのが一番ですね。

 

(肋鎖症候群について)

鎖骨と第一肋骨の間で腕神経叢と鎖骨下動脈、静脈を圧迫することにより起こります。

鎖骨下筋や斜角筋の影響によるアライメント不良により神経、血管の通り道を圧迫している可能性が高い。

 

【胸郭出口症候群の考え方】

基本的には、どこで神経、血管が圧迫しているかを見極めなければなりません。

 

①斜角筋隙で圧迫されているのか?

そしたら、斜角筋をリリースするのか第一肋骨の可動性を引き出すのか?

 

②肋骨と鎖骨の付近で圧迫されているのか?

肋骨と鎖骨の可動性を引き出せば治るのか?周囲の斜角金や鎖骨下筋を治療すれば改善するのか?

 

③小胸筋と烏口突起の間で圧迫されているのか?

小胸筋の治療をすれば治るのか?

などなど・・様々な仮説を立てて治療しなければいけません。

 

もしくは、ディープフロントラインなどの治療をしなければ戻りが出てしまうんじゃないか?なども考えられます。

 

【他の視点から胸郭出口症候群を考える】

・デスクワークなどで、小胸筋などの使いすぎやなで肩のアライメント不良になっているのでは?

・逆流性食道炎などの炎症作用により斜角筋が緊張しやすいのでは?

・胸式呼吸のため小胸筋などが緊張しやすいのでは?

・ストレスによりなで肩のアライメントになっているのでは(ストレスは、斜角筋や小胸筋も硬くします。)

 

本日の記事は、これで以上となります。

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ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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