ALLアプローチ協会

頭蓋仙骨療法をより理解できる最新情報

おはようございます。

いつも当協会の

公式ブログをお読みいただき、

誠にありがとうございます。

 

ALLアプローチ協会 関東支部長

鈴木正道です。

 

本日も、勉強熱心な

理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師など

セラピストの皆さんに向けて、

明日からの臨床ですぐ使える治療のアイデアや

ヒントをお伝えしていいます。

 

今回は

脳間質液、脳脊髄液(CSF)の循環に関して

2019年に出された脳脊髄液の情報を

お伝えさせていただきます。

 

動画でご覧になる方はこちらから↓

 

 

2018年版の過去のメルマガはこちらから↓

脳脊髄液(CSF)の循環に関する「論文」情報について
https://bit.ly/3d69dl1

山口代表の脳脊髄液に関するメルマガ↓
頭蓋仙骨療法のための脳脊髄液 解剖学・生理学について
https://bit.ly/2IN45Vd

 

頭蓋仙骨療法・脳脊髄液の基礎知識

(脳脊髄液の流れ)

・産出:側脳室、第 3 脳室、第 4 脳室の脈絡

側脳室→モンロー孔→第 3 脳室→中脳水道→第 4 脳室

 

→マジャンディー孔→ルシュカ孔→くも膜下孔 →くも膜下腔

吸収:静脈(上下矢静脈洞、直静脈洞、横静脈洞)、外側裂孔のくも膜顆粒

 

(分泌量)

・1日に500〜1000ml

・CSF全体に交換は1日に3〜6回

・脳脊髄液の140mlは、内側と外則の液腔にあるが脊髄は20mlしかない

 

 

(脳脊髄液の役割)

CSF は、神経系の水分量緩衝、栄養素・老 廃物・生理活性物質の運搬、

脳圧制御、衝撃吸収などの作用を発揮して脳を保護している。

 

 

というのが過去のオステオパシーの本や多くの

頭蓋仙骨療法のセミナーで伝えられてきた内容です。

 

【2018年の脳脊髄液の生産・吸収の情報】

髄液はどこで生産されているのか?

髄液は脈絡叢で作成されているとされてきたが、

脈絡叢を摘出しても髄液産生のかなりは

維持されていることなどから、

髄液産生は脈絡叢だけではないと考えられ始めている。

2014年ぐらいの報告では

Oreskovicらは脳毛細血管(脈絡叢も含む)からの

髄液産生を提案している。

 

 

また脳脊髄液の吸収に関する報告では

実験で、中脳水道完全閉塞モデルでも頭蓋内圧は上昇せず、

脳室拡大もなかったことから毛細血管が

主たる髄液吸収の部位であるとしている。

 

脳脊髄液の重要な役割

脳脊髄液の役割:伝達

一般的な神経伝達であるsynapse transmissionに対して

volume transmissionという考え方が存在します。

いわゆる液性伝達、血液で言えば内分泌に当たる機能です。

周辺の組織に液性伝達物質を介してシグナルを送る

と考えられていて、脳脊髄液を介して相当遠くの組織まで、

例えば下垂体から松果体に液性伝達物質が伝達され

相互に作用する機序を特にCSF signalingと呼んでいます。

 

脳脊髄液の流れは情報伝達にも重要ということです。

 

2019年における新しい情報のまとめ

1) CSFおよびISF(脳間質液)の産生と吸収は,

 

ともに脳内 の微小毛細血管網(ISFと静脈との静水圧・膠 質浸透圧)

 

で行われる.

 

 

2) CSFとISFとの間の水の交換は双方向で

 

自由 に行われる(広義にはCSFはISFと相同).

 

 

3) 脳室およびくも膜下腔におけるCSFは,呼吸,

 

心拍動,循環,体位などの駆動力を得て自由に 動くため,1方向性の

 

流れとして規定できない.

 

 

4) ISFは(脳間質液)脳実質アストロサイトと

 

aquaporin 4 (AQP-4)の支援のもと,

 

動脈性血管周囲腔 (perivascular space;PVS)を介して

 

最終的 に頸部体性リンパ系に排導される

 

5) CSFは,脳底部嗅神経鞘ならびに

 

脊髄硬膜- 脊髄神経根移行部から

 

髄膜リンパ管前通液路(MPLCs)を介して

体性リンパ系または髄膜リンパ管からも活発に吸収される.

 

 

 

これらの情報で重要なのは

 

脳脊髄液と脳間質液は脳の微小毛細血管から行われ

 

生産と吸収が行われていて、脈絡叢からの生産やくも膜顆粒からの吸

 

収はそこまで重要ではなかったことが分かっています。

 

 

また排出経路には脳神経系、特に嗅神経から

 

鼻腔粘膜を介してリンパ系に吸収されていく話が

 

一昨年までの話でした。

 

 

2019年の報告では、

嗅神経のほかに視神経,三叉神経、内耳神経の外鞘膜を介する

 

CSFリンパ管吸収路の報告もある.

 

特に視神経ならびに内耳神経 を介する脳底部リンパ吸収路については,

 

脳圧亢進 時の開放弁としての作用が推測されている。

 

 

また2018年では積極的に報告されていなかった

脊髄硬膜外リンパ管網(SEDLNs)を介する

 

脳脊髄液吸収システム(脊髄膜レベル)

が報告されている。

 

最近,Nature”誌発表以降CSF経鼻粘膜リンパ管吸収路とは別に,

 

SEDLNsからCSFが側副吸収される経路についても注

 

目されています。

 

 

全体のまとめ

簡単にまとめていくと

脈絡叢で作らて、くも膜顆粒で吸収される流れだと

思っていたが、脳の毛細血管から結構自由に作られていた。

 

排出経路(吸収経路)は脳も毛細血管に吸収される

報告もあるが、そのほかに脳神経(嗅、視、内耳、三叉)

からの排出経路もあり。

 

 

それだけではなく、脊髄硬膜外リンパ管網(脊髄レベル)で

吸収される報告も出ている。

 

 

結局最後はリンパに流れていくので

リンパの流れを整えておくことはとても重要。

 

 

実際脳圧が上がるほど脳脊髄液が吸収できて

いなければ非常用の排出路が開く(くも膜顆粒や脳神経系)

ので心配ない。

 

 

まだどの経路が人の生産・排出の中で

最も重要なのかは2019年の段階でも

決定的な情報はでていないが、

 

 

少なくとも

多くの脳神経が通る蝶形骨の捻じれは

脳脊髄液の流れを悪くしてしまうことは

予測されます。

 

 

また、頚髄や胸椎周囲の脊髄硬膜も

捻じれていたりゆがんでいると

脳脊髄液のリンパ系への吸収を

妨げるのではないかと考えられます。

 

 

皆さんもこれらの情報を元に

どこに介入すれば脳脊髄液の流れを

スムーズにすることができるか

自分でもチャレンジしてみてください。

頭蓋仙骨療法のセルフメンテナンス したい方はこちらの動画をぜひ↓

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

FB・ツイッターなどでシェアして頂けると幸いです。
ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道

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