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骨盤・膝周囲に影響を及ぼすアライメント・評価について

【骨盤・膝周囲の評価、アライメント】

みなさん、こんにちは。

関西支部の井上です。

 

前回は股関節の評価、アライメントについて記載しましたが、いかがだったでしょうか?

意外と臨床上、見逃している筋肉などがあったのではないでしょうか?

前回でお伝えしましたが、股関節は身体の中心に位置する関節で、全身あらゆる痛みに関与してきますから、

もう一度解剖学の本を取り出して復習しておいてくださいね。

 

 

さて、今回は股関節と関わりの深い骨盤と膝関節の評価、アライメントのついてご紹介させていただきます。

<目次>

①骨盤に影響を及ぼす筋群とその評価

②まとめ

 

①骨盤に影響を及ぼす筋群とその評価

 

骨盤に影響を及ぼす前面の筋群

 

外腹斜筋

 

起始 

第5~第12肋骨の外側

 

停止 

腸骨稜の外唇前半、鼠経靭帯、腹直筋鞘前葉

 

支配神経 

肋間神経

 

作用

両側動くと骨盤を後傾、一側の外腹斜筋が反対側の内腹斜筋とともに収縮しているときは、体幹骨盤の回旋運動が生じます。

※外腹斜筋は体幹を反対側に回旋させる。つまり、左の外腹斜筋と右の内腹斜筋が同時に活動すると、体幹の右周り回旋を生じます。

 

評価

外腹斜筋の一側の過緊張は同側の腸骨稜を頭側に引きあげ、骨盤の側方傾斜を生じさせることから、フルスパイン(脊柱)に捻じれが起こり、腰痛、首痛、肩痛に原因になります。

特に片方の肩だけ前方に突出しているケース、片方だけ肩甲骨が外転位しているケースでは、小胸筋や広背筋などに目が行きがちですが、意外と外腹斜筋が短縮しているケーズがありますから、一度評価してみてください。

 

臨床上では、長距離ドライバーでハンドルを片手で握って運転している方、学校の先生などの片手だけをよく使う職業、パソコンのモニターが正面と横にもあるデスクワークの方などは外腹斜筋が硬くなりやすく、腰痛、肩の痛みの原因になっていることが多いです。

 

(内腹斜筋は外腹斜筋の共同筋ですので割愛させていただきます。)

 

腹直筋

 

起始 

恥骨稜、恥骨結合前面

 

停止

第5~7肋軟骨、剣状突起

 

支配神経

肋間神経

 

作用

体幹の屈曲、骨盤の後傾

 

評価

腹直筋の過緊張は骨盤を後傾させます。

骨盤を後傾させる筋肉と言えば、大殿筋、ハムストリングスの印象強いですが、実は腹直筋や先ほどご紹介した外腹斜筋も関与しています。

また、腹直筋は外腹斜筋よりも優位(硬くなりやすい)になりやすいことから、、外腹斜筋の作用である体幹の回旋に制限をかけ、体幹の回旋時痛を起こすことがあります。

 

私の過去の体験談ですが、以前病院でヘルニアと診断された患者さんが来られました。

その方は身体をひねると腰から臀部にかけてビリっとした痛みが出るという症状でした。

触診していくと、腹筋が異常に硬く、指が入らない程でしたので、まず腹圧をさげるために肝臓、腎臓調整を行ったあと、腹直筋の調整を行うと、痛みはほほその場で消失しました。

体幹回旋時痛と言えば,,,大殿筋や胸椎という印象がつよいですが、こういったイレギュラーなケースもありますので、みなさんも一度腹直筋を評価してみてください。

 

腹横筋

起始 

第7~12肋軟骨、胸腰筋膜深葉、鼠経靭帯、腸骨稜

 

停止

剣状突起、白線、恥骨

 

支配神経

肋間神経

 

作用

腹腔内圧上昇

 

評価

腹横筋は脊柱を硬くし、内臓を圧迫します。

評価の段階で内臓が引っかかるけど、実際治療すると、変化ないケースでは、腹横筋が内臓を圧迫しているせいで、内臓が最後まで緩みきれていなことがあります。

 

また腹横筋は筋肉のコルセットととも呼ばれることから、腰痛にも関係しています。

特に反り腰や、お腹が出ている方で腰痛がある方は、この腹横筋が弱化していることが多いので、鍛えていく必要があります。

 

※腹横筋の鍛え方

ドローイン

①仰向けの状態で、まず深呼吸を行います。

②次に息をゆっくりと吐くと同時にお腹を凹ませます。

③最大限にお腹を凹ませた状態で30秒キープ

④これを1日5~10回行う。

 

 

骨盤に影響を及ぼす後面の筋群

 

腰方形筋

 

起始

腸骨稜 腸腰靭帯

 

停止

第12肋骨、L1~4の肋骨突起

 

支配神経

腰神経叢

 

作用

腰椎の伸展、側屈、第12肋骨の下制

 

評価

腰方形筋は腰痛やギックリ腰などに関係しやすい筋肉です。

また腰方形筋や大腰筋はゲロータ筋膜で腎臓と繋がっています。

 

※ゲロータ筋膜

密性結合組織の膜状の構造物である。筋膜といっても、筋組織を包んでいるのではなく、腎、腎周囲脂肪組織(脂肪被膜)、副腎を被っている。腎筋膜ともいう。

(ウィキペディア参照)

 

腎臓と繋がっていることから、腎臓が疲労して硬くなると、その硬さが腰方形筋に伝達してしまいます。

腎臓が疲労する要因としては、たんぱく質、塩分、糖質の過剰摂取、過剰なサプリや医薬品の服用、アルコール、カフェイン、添加物の過剰摂取、ストレス、寝不足などです。

要するに現代人の典型的な生活習慣が起因しているケースが多いです。

 

生活習慣が乱れていて、かつ腰痛持ちの人は腎臓を一度評価した方がいいです。

ちなみに簡単な腎臓の評価法は、第2肋骨外側と腓腹筋内側頭+内側ハムストリングスの交差している所です。

これらのポイントは反射点と呼ばれ、腎臓が硬いと反射点も硬くなってします。

 

②まとめ

さて、今回は骨盤に付着する筋肉をご紹介してきました。

今回ご紹介した筋肉は正直、臨床でバンバン使う筋肉ではありません。

しかし、大腰筋、大殿筋を調整しても取りきれない腰痛や肩周りを調整しても取りきれない肩こり、首痛などには、今回ご紹介した筋肉が関係しているかもしれません。

 

ですから、もしそういった患者さんが来られたら、この話を思い出して、是非臨床で活用してみてくださいね。

 

では、本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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