ALLアプローチ協会

靴下着脱動作の獲得に有効な筋ランキング ベスト5

皆さんこんにちは!

ALLアプローチ協会 テクニカルアドバイザー 渡会です。

本日も当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。

今日も、

理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんに向けて、

明日からの臨床ですぐ使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えします。

 

今回は、

「靴下着脱動作の獲得に有効な筋ランキング ベスト5」

というテーマでお話していきます。

 

私は理学療法士として病院勤務をしており、

普段外来の患者様、代行で回復期の患者様を診させていただく機会がございます。

高齢者がほとんどなので、

大腿骨頸部骨折や転子部骨折の術後の患者様がいらっしゃるのですが、

股関節の可動域制限や下肢の筋力低下により、

靴や靴下の着脱が自力で行えずに悩まれている方が結構います。

リハビリ職で病院や整形のクリニックなどにお勤めの方はこのような悩みを持たれている患者様によく遭遇するかと思います。

そんな

「靴・靴下の着脱動作」

を獲得する上で、

原因となりやすい筋、結果の出しやすい筋について、

ランキング形式でご紹介いたします。

※今回は、バランス機能や運動麻痺、高次脳機能障害による影響は除外し、筋・関節系の問題での有効なアプローチについてご紹介いたします。

<靴下着脱動作を運動連鎖の視点で捉える>

靴下の着脱動作と言っても様々な方法がございますが、

人工骨頭挿入術などにより脱臼肢位を考慮すると、

靴下着脱に必要な動作は、

股関節屈曲・外転・外旋

の可動域が必要になってきます。

特に、

「外旋」

の可動域はかなり重要になってきます。

そこで、

歩行の運動連鎖の中で考えると、

股関節外旋の動きを伴う歩行周期は、

IC(イニシャル・コンタクト)」、「MSw(ミッド・スイング)

になります。

特に、

IC股関節の屈曲・外転の動きも含まれているのでかなり関わりは深いです。

そして、

MSwは、股関節屈曲・内転・外旋の動きを伴います。

 

なので、

IC」、「MSw

に関わる筋がキーマッスルになってきます。

 

ではその中でも、

臨床上結果の出しやすい筋はどこかを発表します。

 

第1位

「大殿筋下部繊維」

これは鉄板の筋肉と言えます。

まずは、ここを診てくださいというくらいに最も原因となりやすい筋ダントツ1位です。

この筋は、

股関節伸展・内転に作用する筋であり、ICのタイミングで伸びている筋になります。

そのため、

この筋に硬結があり短縮していると、

股関節屈曲・外転の動きを阻害してしまうため、

この筋を調整する意義は大きいです。

しかも、

かなり大きい筋になりますので、

関節可動域への影響力も大きいです。

 

第2位

「中殿筋前部繊維&小殿筋」

これらの筋は、

股関節外転・内旋に作用し、歩行のMSwのタイミングで伸びている筋になります。

そのため、

これらの筋に硬結や短縮がみられると、

股関節外旋の動きを阻害してしまいます。

 

第3位

「外側広筋」

外側広筋は、大腿四頭筋のうちの一つで、

膝の伸展に作用することは当然ご存知だとは思いますが、

実は、股関節の内旋にも作用する筋となります。

そして、歩行のMSwのタイミングで伸びていないといけない筋になります。

外側広筋は、

大腿骨の後面からぐるっと回って、前面に停止する筋となるので、

回旋の動作に関与します。

ちなみに、

内側広筋は、股関節外旋に作用します。

この外側広筋に硬結があり短縮していると、

股関節外旋の動きを阻害してしまいます。

 

第4位

腓骨筋」

この筋は、

ラテラルライン(LL)の上で、

腸脛靭帯・TFL・中殿筋とつながりがあります。

そのため、

腓骨筋の硬さが、腸脛靭帯・TFL・中殿筋の硬さを作り、

結果的に股関節の外旋を阻害する要因となります。

 

第5位

「長趾伸筋」

この筋は、

足関節外反・背屈に作用する筋であり、

ICのタイミングで足関節内反・底屈(距骨下関節回外位)となるため、

長趾伸筋は伸びる方向に働きます。

よって、

この筋に硬結や短縮がみられると、

ICの運動連鎖を阻害し、

股関節屈曲・外転・外旋の動きを阻害してしまいます。

 

以上ランキング形式でご紹介しました。

この5つの筋へのアプローチで、7~8割の大腿骨頸部骨折・転子部骨折の方は、

靴下着脱を自力で行えるようになりましたので、

ぜひ臨床で試してみてください。

詳しい調整テクニックは、

後日動画で配信いたします。

 

本日は以上になります。

最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。

それではまた!

渡会 賢太

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