ALLアプローチ協会

ADL動作指導 3つのコツとは?~床上動作を例に~

皆さんこんにちは!

ALLアプローチ協会 テクニカルアドバイザー 渡会です。

本日も当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。

今日も、

理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師の皆さんに向けて、

明日からの臨床ですぐ使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えします。

今回は、

ADL動作指導 3つのコツとは?~床上動作を例に~」

というテーマでお話していきます。

リハビリテーション分野で働いているセラピストであれば、

患者様に日常生活に必要な動作を学習していただくために、

動作訓練を行うかとは思います。

しかし、

・なかなか動作が定着しない、次の日には忘れてしまう。

・手順を指導しても、手順通りに行っていただけない

といったことでお悩みのセラピストは多いかと思います。

そんな、

「動作学習」、「運動学習」

を効率的に、しっかりと定着していただけるように指導するための

3つのコツ・ポイントがございますので、

「床上動作」

を例にご紹介いたします。

私も以前は、なかなか動作を定着させることが出来ずに悩んでいましたが、

この3つのポイントを意識してからは、

動作指導が上手く出来るようになってきたので、

参考にしていただけたらと思います。

 

⓵手順だけでなく目的を伝える。

例えば、

人工骨頭挿入術を行っている患者様の床上動作指導を行う場合、

脱臼肢位に入らないような動作方法をお伝えしていくと思います。

その際、

・患側の方から床に膝を接地する。

・患側とは反対方向に臀部を接地していくように横座りを経由する。

といったように手順を一つ一つお伝えすると思います。

もちろん反復練習をすればこれでもできるようになりますが、もっと効率的に動作を理解・記憶していただく方法があります。

それは、

「なぜその手順なのか?」

つまり、

「目的」

もお伝えすることです。

この例の場合、

「脱臼肢位に入らずに行うこと。」

が目的になりますので、

これを患者様にお伝えして、手順を教えると、

それほど反復しなくても動作を覚えることができるケースが多いです。

この目的だけは忘れないようにお伝えすれば、

ふと動作の手順を忘れてしまっても、

ご自身で考えて動作を行えると思います。

 

⓶手順を口に出しながら実施する。

言葉の力を活用することは重要です。

私たちもそうですが、

アウトプットすることで動作は定着しやすいです。

初めは、セラピスト側が手順を声掛けしながら誘導していき、

その後、セラピストが手順を声掛けした後に患者様に反復してもらいながら動作を行っていただく。

そして、患者様自身で口に出しながら実施。

最終的には、患者様自身の頭の中で手順を言いながら実施する。

といった順番で行うのが理想ですが、

患者様のレベルに合わせて指導してみてください。

定着度は格段に上がります。

 

⓷できた時にオーバーに承認・賞賛する。

動作が100%自力で出来た時に、

めちゃめちゃ褒める!!

ということです。

 

サルの実験で、

サルの指に1秒間に1回、自動的に人差し指を動かすような機械を取り付け、

1万回人差し指を動かすと、

機械を外した後もサルは人差し指を無意識に動かしてしまうといった実験結果があるそうです。

これは、反復練習をすると動作が無意識レベルで定着するということを証明した実験です。

面白いのはこの続きです。

同じように、1秒間に1回人差し指を自動的に動かす機械を取り付け、

今度は、人差し指を動かす度に、エクスタシー(快楽刺激)を脳に意図帝に伝播させると、

500倍の学習効率があるといった研究結果があるようです。

つまり、

快楽刺激を動作学習に取り入れると、

動作の覚えが早く、記憶に残りやすいため動作が定着しやすいということが言えます。

なので、

大げさでも良いので、

完璧に出来た時は、一緒に喜んで承認・賞賛をしてあげることがとても重要です。

そうすることで、

脳は常に快楽刺激を求めているので、

またあの喜んだ感情が欲しいと思い、

また完璧に動作をこなそうと無意識レベルで努力してくれます。

特に認知機能が低下している方は、快楽刺激を与えることが運動学習にとても有効な方法であると様々な研究結果からも言われていますので、

是非試してみてください。

 

<まとめ>

実際の臨床では、3つ全ての指導方法をどの患者様にも有効かと言われると、

そんなことはありません。

目的を伝える方法は、

理屈で理解するタイプの方(特に男性)には有効ですが、感覚で理解するタイプの方(特に女性)には逆に混乱を招くこともあるので、注意してください。

患者様によって、入りやすい指導方法は多種多様ですので、使い分けることが重要です。

もし、動作指導が上手くいかずに悩まれている方は、

この3つのコツを参考にしていただけたらと思います!

 

本日は以上なります。

最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。

それではまた!

渡会 賢太

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