皆さんこんにちは!
ALLアプローチ協会代表の山口拓也です。
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
パソコン仕事が多いので最近は
蒸気でアイマスクで目を癒しております!
目の疲れには温めると良いですよ。
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
腎臓治療について【反射点一覧ー内臓治療 腎臓編】
というテーマでお伝えしていきます。
【腎臓生理学について】
腎臓治療するにもやはり生理学の知識は必須なのでご紹介させて頂きます。
●概要
長さ:12㎝
幅:7センチ
厚さ:3センチ
●位置
左腎臓:T11~L2
右腎臓:T12~L3
※右の腎臓は、左の腎臓よりも約1~1,5㎝低い位置にあります!
●腎臓の機能とは?
①排泄機能(解毒)
・尿を通して物質の排泄
・異物の排泄(薬物の排泄など)
※尿の色やにおいは体の状態がチェックできるので
頭に入れておいてください!
②血圧の調整(レニンーアンギオテンシンーアレルドステロン系)
③ビタミンD3の活性化
④PH調整
⑤ホルモンの生成(エリスロポエチン、レニン、プロスタグランジン)
腎臓には、①~⑤までの機能があります。
●消化器と腎臓の関係とは?
腎臓には「消化器の腎臓」という呼び名もあります。
名前の由来としては、
消化器が右腎臓に大きな影響を与えることからつけられています。
右腎臓に影響を与える主な臓器は、肝臓と上行結腸と言われております。
左腎臓ではないですよ!
右の腎臓は、左の腎臓より下垂しやすいことで有名です。
◆右腎臓が下垂しやすい理由
①肝臓がより強く下に押してくるため
②右側の方がトルツ靭帯が弱い
③左結腸曲の方が強く固定されている
他にも十二指腸の機能障害を受けたり(構造的に近い)
上行結腸の圧迫(肝臓の圧迫による二次的な意味合いが強い)、
小腸の下垂から腎臓がうっ血することもある。
他にも「生殖器の臓器」という名前もあります。
これは、左腎臓が卵巣/精巣静脈に大きな影響を受けることからつけられています。
ここのつながりが左腎下垂につながっています。
左卵巣/精巣静脈は、
左腎静脈に入ってから下大静脈に入るため影響を受けやすい。
右卵巣/精巣静脈は直接、下大静脈に入る。
ゆえに左腎臓は、うっ滞症状を生殖器の影響で起こることが多い。
他にも結腸が悪影響を引き起こすこともあるので、注意が必要!
【腎臓評価編】
腎臓反射点を紹介!
反射点の硬さや圧痛で腎臓の状態を評価しましょう!
①上肢→示指中手骨頭
②下肢→腓腹筋内側頭+内側ハムスト停止部の合わさっている所
③肋骨部→第2肋骨の外側
④頭蓋→側頭骨
(ここは、反射点という呼び方ではないが
評価でも使えるので書かせていただきます!)
【臨床でどんな時に使うの?】
内臓治療の中でも腎臓治療は非常に使うことが多い臓器でもあります!
痛みでは、肩こりや腰痛、股関節痛など様々な痛みに関与しています。
腎臓が大腰筋中部や腎臓周辺の腰方形筋などにも、筋硬結を引き起こす要因となってしまいます。
痛み治療では必須ですね!
他には、浮腫みや冷え性、高血圧、アトピー、頭痛(腎臓→筋骨格)などですね。
【臨床で使うときの注意点】
腎臓は、人間で非常に重要なろ過装置としての機能を持っているので大きな予備力を持っています。
本来腎臓が悪くなって1つになっても
健康で生きれるくらいの予備力が持っているのですが、
その分気付かないうちに負担をかけやすい臓器でもあります。
腎不全は、残った1つの腎臓が50パーセント以上破壊されてからです。
なので、腎臓は余裕がある分様々な障害を代償的にカバーしやすいんです。
【症状を考察する際に「消化器の腎臓」「生殖器の腎臓」という観点からも考えること】
先ほども書かせて頂いた通り、
右の腎臓は消化器の影響を受けて左の腎臓は生殖器の影響も受けます。
なので、腎臓を治療して満足するのではなく
消化器系や生殖器系からの悪影響をどの程度あるのか考える必要があります。
ここの考察を見逃してしまうといつまでたっても症状や腎臓の下垂が戻りやすくなってしまいます。
最後まで読んで頂き本当にありがとうございました!
それでは、また明日!
ALLアプローチ協会 山口 拓也