手根管症候群に対しての徒手アプローチについて・・・
From 山口拓也
埼玉 越谷 整体院より
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
手根管症候群に対しての徒手アプローチについて・・・
というテーマでお伝えしていきます。
本日は、手根管症候群に対して
記事を書かせて頂きたいと思います。
手根管症候群ですが、この記事を読んでいる方は、あまり施術することが多くないと思いますので
基礎から施術までお話させて頂きたいと思います。
私も作業療法士時代は、よくストレッチなど
可動域制限を作らないように施術してましたね。
ぜひ、この記事を読んで頂き手根管症候群の治療をしていただければと思います。
【手根管症候群について・・・】
●原因
基本的には、突発性が多く原因不明と言われております。
妊娠・出産期の女性・更年期の女性によく出る症状ですね。
他にもスポーツや外傷、手の使いすぎ、透析などでも出現しますね。
仮説として言われているのは、
・女性ホルモンの乱れによる
滑膜性の腱鞘の浮腫み
・腱鞘炎
・瘢痕組織の形成など
●病態
正中神経と屈筋腱は手根管を通ります。
手根管は手首の横手根靭帯(屈筋支帯)の下、手根管の上に位置します。
基本的には、手術により瘢痕組織を取り除いて、管のスペースを広げて正中神経への圧迫を和らげる方法をとることになります。
ここで、注意すべきなのは手根管の部位で圧迫されていない状況・・・
他の部位で神経が侵害されている場合も手根管症候群と診断される場合もあります。
頚部・肩部・肘部における侵害も手根管症候群と同様の症状を示します。
このパターンの中で、屈筋群の腱を治療することで痺れが取れるケースが非常に多いです。
手根管には、9本の屈筋腱が通っていますからね。
(※手根管を通る筋肉・神経)
・正中神経
・橈側手根屈筋
・長母指屈筋
・浅指屈筋
・深指屈筋
結論から言うと、
前腕の屈筋群を治療してみてください。
上肢が過労している人は、必須ですね。
必ず治療すべきポイント
①円回内筋
②内側上課に付着する筋肉
③手掌腱膜
治療のポイントは、
文章では難しいため動画で話しております。
【まとめ】
手根管症候群が本当に手根管レベルで起きているのか・・・?
近位の問題なのかを把握する必要あり。
もし、手根管より近位の問題であれば前腕の屈筋群の筋膜リリースをオススメする。
本日の記事は以上となります。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也