おはようございます。
allアプローチ協会 鈴木 正道です。
今日は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師の方へ向けて
「東洋医学における「中庸」の考え方」
についてお話したいと思います。
まず、中庸につて説明すると
中庸とは、「偏りのないこと」を意味することばです。
日本語で言えば「和」という言葉で置き換えられると思っています。
陰に偏り過ぎても、陽に偏り過ぎても問題の解決にはならず、つり合いがとれた状態を目指しましょう。
◆具体的な例について説明します。
新人スタッフを指導をする時にも使える説明だと思うのでご参考ください。
理学療法士の新人症例発表でよくありがちな、筋力を鍛えて歩けるようにします!筋力を鍛えて立てるようにします!
といった発表はよくあります。
こういった時に他の問題点は?という話によくなりますが、中庸の考え方で話をすると違う見え方が出てくるかもしれません。
天秤を想像してみてください。
【パターン1】
+ < -- の時に+を足して ++ = -- にすることで中庸にする考え方
つまり筋力が出ない原因は置いといて、とにかく動く筋肉を鍛えまくって目的を達成できる状態にすること
【パターン2】
+ < -- の時に-を減らして + = - にすることで中庸にする考え方
循環を促通したり、筋の位置やアライメントを整えたり、関節の可動域を改善したりすることで筋力が発揮しやすい状態であれば今の筋力でも動けるようになるかもしれないですね。
パターン1を否定するわけではないですが、パターン2の視点も持ってもらえるようになると患者さんの捉え方が広がるかもしれないですね。
トレーニングでも食事指導でも中庸の話は使えると思います。
食事指導であれば、体に良い食品を高いお金を払って食べ続けるより、体に入ってくる有害な食品を減らす努力をすればつり合いが取れてきます。
トレーニングであれば、トレーニングの量を増やすのではなく、トレーニングの方法や意識の持ち方を変えることで量は少なく効果は高くすることができます。
様々な場面で、どのように考えて中庸の状態を目指すか視野を広げてみる視点としてご活用ください
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日も一日良い一日をお過ごしください。
ALLアプローチ協会 鈴木正道