皆さんこんにちは!
ALLアプローチ協会代表の山口拓也です。
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
今回も、治療テクニックと心理学を理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
「肝臓評価 反射点や見るべきポイント」
というテーマでお伝えしていきます。
【肝臓の概要・解剖】
肝臓は、横隔膜に直結する「無漿膜野」以外は腹膜に覆われています。
重さは約1.5〜2.5kgで、血液は1分間に約1.5リットル流れます。
◆上端
前面:右第5肋間隙〜左第6肋間隙
左側:左鼠径靭帯中央を通る体の垂直線あたり
後面:T8〜T9
◆下端
前面:下部肋骨弓。そして左上に上がっていく。
後面:T11〜T12
横隔膜との繋がり:右三角間膜、左三角間膜、肝冠状間膜、肝鎌状間膜
そのほか、右結腸、右腎臓、小網を経由して総胆管と胃などが繋がります。
また、いつもセミナーでお伝えしていることですが、このように肝臓は様々な臓器と繋がっているため、内臓治療をする際は、最初に肝臓した方が効率的です。
【肝臓の反射点】
①右母指の水かき
②第2肋骨中央
③アキレス腱移行部
④右上腕内側部
⑤第6胸椎左右
【反射点の使い方】
・上記の①~⑤は、肝臓と関係している血流やリンパが関係している部位(主にリンパ)ともいわれています。
(文献によって様々ですが)
・反射点を押しながら肝臓リリース時することで肝臓をさらに緩ませることができます!
・患者さん本人が反射点を押すだけでも肝臓のセルフメンテナンスにつながります!
・評価として使ってください。圧痛や硬さを見ましょう。
【他に評価すべき点】
・胸郭の硬さ:肝臓は後下方に変位しやすく肝臓の硬さが胸郭の硬さにつながります。治療の前に胸郭の硬さを評価してみましょう。
・大腰筋上部をチェック、肝臓は大腰筋上部との関連性が非常に高いです。
・肋骨弓や鎖骨の位置もチェックしましょう。アライメントチェック。可動域もチェックしましょう。(肩関節や体幹)
・肝経の井穴の硬さをチェックしましょう。肝経は、DFL(ディープフロントライン)の筋膜に関係してます。
・前頭骨ともつながりあり。1次呼吸や前頭骨の硬さもチェックしてみましょう。
【肝臓に負担をかける要因】
・病理学的変化:肝炎、脂肪肝、伝染性単核球症など。
・不摂生な食生活
・アルコール、糖質過剰、添加物の過剰摂取、毒物の摂取、薬物
・ホルモン剤など
(肝臓の負担が続くと?)
肝臓はあらゆる負荷や負担がかかると、腫れるという反応を示します。
触れると肋骨弓下に張りのあるような抵抗を感じ、また圧に敏感になり、圧痛を生じることがあります。
この状態が慢性化すると、肝臓に関係しない症状も起こります。
例えば、炎症促進、口内炎、不眠、活力の低下、咽頭炎など。
また、肝臓の負担は連鎖反応により体性症状も出ます。
肝臓が腫れると、肝臓の血流障害が起こるため、血液が門脈に逆流することがあります。
逆流した血液は、下腸間膜静脈を逆流し、上・下直腸静脈に向かい、最終的には総腸骨静脈に入ります。
肝臓が悪いと全身の血流障害につながるため注意しましょう。
【肝臓作用】
①解毒……腎臓も解毒機能あるが、肝臓が解毒の主役!
②代謝
③胆汁の生成と排泄
④ホルモンの生成と排除
⑤糖の貯蔵……100グラム程度 甘いものやパスタなど糖質を多く取りすぎると肝臓が重くなり後下方の変位を強くします。
その他多数 循環、免疫など
【なぜ、肝臓からアプローチすべきなのか?】
¨必ずしもとは限らないが……
・解毒作用があるため、他の内臓や血流を促すと毒素が回るリスクがある
【痛みに関係する部位】
全身に影響しますが、よくある部位は?
・大腰筋由来の腰痛(大腰筋上部と肝臓が関係性が高いです!)
・朝起きて20分以内と腰背部痛(循環が関係していることが多い)
・首痛、右肩こり
【手技以外の治療】
数えきれないくらいあると思いますが……簡単に指導できるものは?
・食事に気を付ける。硫黄を含む食事を避けたり、糖質、脂質に気を付ける
・苦みのある野菜をとる
・水分を2~3ℓとる。(体重にもよりますが……)
・暖かいタオルで圧迫する
プレミアムコースでは、様々な肝臓アプローチを紹介してますので
ぜひ実践して頂ければと思います。
是非皆さんも使ってみてください。
それでは、また明日!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也