内臓調整

【内臓アプローチ】肝臓ポンプテクニックに重要な血管・門脈の知識について

肝臓ポンプテクニックに重要な血管・門脈の知識について

from 山口拓也

自宅 デスク より

いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、 ありがとうございます!

本日は、「肝臓ポンプテクニックに重要な門脈の知識」について
というテーマでお話をさせて頂きます。

体質改善や免疫アップ、疼痛治療など幅広く使われるテクニックですが

肝臓に関与する血管の知識をしっかり把握しておりますでしょうか?

肝臓テクニックの重要なポイントとしては、循環の流れが良くなる状態をしっかり意識することです。

今回はみなさんの内臓治療が精度アップするように血管の知識についてお伝えさせて頂きたいと思います。

【門脈について】

門脈は、消化管、膵臓、脾臓の血液を肝臓に運んで消化管で吸収された栄養分や

解毒すべき成分を肝臓に渡す役割を持っている血管です。

この門脈は特殊な血管なんですよ。

普通は血管の流れは、

心臓→動脈→毛細血管→静脈→心臓という流れなんですが

特殊なパターンとして

心臓→動脈→毛細血管→門脈→毛細血管→静脈→心臓

門脈は2度毛細血管網を通ります。

肝臓は解毒するシステムを持っているから

30パーセントは動脈血が入ってきて、70パーセントは静脈血が入ってくるんですよね。

肝臓が悪い人は、70%の静脈血の解毒などもできないということになりますね。

ちなみに、門脈といっても

肝門脈や下垂体門脈、副腎系門脈などいくつかありますが

肝門脈に絞って話しますね。

肝門脈は、下記の4つの静脈からなっています。

①上腸間膜静脈

②下腸間膜静脈

③脾静脈

④左胃静脈

特に肝臓は、うっ血しやすい臓器でもありますから

静脈還流の問題もよく起こります。

だからこそ、肝臓アプローチをする際は

この門脈をポンプしてあげると

肝臓のうっ血が改善し解毒機能や

内臓のアライメント改善、肝臓への栄養補給などへの効果に繋がります。

【門脈圧が亢進してしまうと・・・?】

肝臓などの障害が起こると門脈圧亢進症になる可能性があります。

門脈圧亢進になると以下の問題が起こります。

①脾腫(脾臓に血液が溜まってしまう)

②食堂静脈瘤(食堂の静脈が拡張)

③腹水

④肝性脳症(アンモニアが脳に流れ込み意識障害が発生する)

【肝臓の機能血管と栄養血管】

今まで話してきた門脈は、機能血管です。

栄養血管は何かというと、固有肝動脈で門脈と比べると30パーセント程度の割合です。

固有肝動脈は、新鮮な酸素を運ぶ栄養血管として働いています。

【肝臓アプローチのポイントについて】

肝臓に対してアプローチする際は、血管を意識することで精度アップすることができます。

特に7割は機能血管の門脈なので、静脈が心臓に戻るのを意識しつつアプローチしましょう。

ポンプテクニックでは、固有肝動脈と門脈同時に圧をかけられるので

2つとも行いましょう。(総胆管の管と間違えないように注意が必要)

本日の記事は以上となります。

最後まで見て頂きありがとうございました。

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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