いつも応援頂きまして本当に有難うございます。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。
本日は、「血糖値が不安定な患者さんに対するアプローチ・対応策」というテーマでお伝えしていこうと思います。
皆さんは、血糖値に対してどのようなアプローチをしていますか?
血糖値に対するアプローチをまとめましたので、参考にしてもらえればと思います。
【糖尿病の基礎知識】
まず、糖尿病の患者さん数は年々増えてきています。
平成9年の際は、糖尿病が強く疑われる人は690万人、可能性を否定できない人を含めると1,370万人と推計されている。
平成18年のデータでは、糖尿病が強く疑われる人は820万人、可能性を否定できない人を含めると1870万人いると推測されています。
日本の総人口から考えると、10人に1〜2人は糖尿病の疑いがあるということになり国民病と言われるまで増加している状態です。
【糖尿病の運動療法】
運動時は、インスリン作用とは別の経路でブドウ糖を取り込むため
インスリンの働きが悪くても血糖を筋肉中に取り込むことができるため血糖改善を期待できる。
【糖代謝と内臓について】
肝臓は、血糖値の状態に応じて膵臓や副腎に分泌を促すメッセージを出します。
糖代謝系に異常があり、高血糖の状態で肝臓が介入してくると膵臓に対して急激にインシュリンの産生を促した結果、血糖値が急激に降下します。
その結果、副腎皮質が血糖値の変化に順応できず血糖値の上下変化を起こします。
実際に、低血糖や高血糖で死亡した患者さんを解剖したところ、膵臓や副腎に器質的な変化はなく、ほとんどのケースで肝臓に異常がある事が分かった。
糖代謝不良の98%は、肝臓プロテイン代謝問題であり、残りの2%が膵臓、あるいは副腎の問題であるというデータも出ている。
【高血糖患者さんへのアプローチ】
医療機関では、栄養指導や運動療法が基本で伝えれており重度の場合は、経口薬やインスリン療法などを実施しているかと思います。
それに加えて、施術により血糖値を安定させていきます。
先ほども伝えた通り、糖代謝不良の98%が影響しているため
肝臓のアプローチが重要になってきます。
臓器は、境界内での癒着により固定され、それにより異常な動きをするようになり、次第に隣接臓器にも影響を与えて機能低下を引き起こします。
特に、肝臓周囲には数多くの組織と繋がりがあります。
(肝臓周囲の組織)
・横隔膜(右三角間膜・肝冠状間膜・左三角間膜)
・臍(肝感情間膜)
・右腎臓(筋膜)
・右結腸曲
・総胆管、胃(小網)
・胆嚢
肝臓周囲のリリースと肝臓への直接アプローチが重要になっていきます。
その他にも循環の関連で心臓のアプローチが必要だったり、
肝臓の動きを引き出すために、頭蓋仙骨療法の前頭骨アプローチも重要になってきます。
あとは、膵臓や副腎も血統に深く関わりがあるため、膵臓や副腎の調整も必要かと思います。
さらに、内臓系の調整効果や自律神経を整えるために胸腰椎部(T7)の修正も重要になるかと思います。
【実際の臨床報告】
一般的な数値として、食事の直前の血糖値が100mg/dl以下と食後2〜3時間の最高血糖値が120mg/dlで「血糖コントロール良好」とされており、140~200の数値となる場合は、「血糖コントロール不可」とされています。
実際に、施術した結果も朝食前は115mg/dl→104mg/dlという変化もあり、食後も177mg/dl→145mg/dlという結果となった報告もあります。
この変化の際に、体重変化や食事、運動療法、薬物も軽度なものへ変更しているため
施術の効果があったと考えられます。
【精神的なストレスによる血糖値変化】
血糖値は、精神的なストレスで大きく変化する事が分かっている。
それは、血糖値を上げるホルモンが副腎から出る抗ストレスホルモン(アドレナリンなど)であるため、ストレスから血糖値上昇ホルモンが産出されるからです。
実際に、ストレスが来た患者さんの血糖値を見ると血糖値が250を超える統計などがよくあります。
ストレスがかからない指導やストレスに対するアプローチが必要です。
そのため、以下のアプローチも重要になるかと思います。
・HPA軸
・脳のアプローチ(側頭葉、海馬、扁桃体、視床下部、前頭前野)、
・SERが起こりやすい部位
①胸骨
②前頸筋膜(鎖骨など含む)
③肋骨、胸椎
④内臓
⑤頭蓋骨
・小腸、大腸、腸間膜
・縦隔系アプローチ(ハートチャクラ)
などのアプローチも必要と考えます。
本日の記事は以上となります。
ぜひ血糖値のコントロールができない患者様に役立てて頂けると幸いです。
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ALLアプローチ協会 代表 山口拓也