筋膜リリース

【筋膜リリース】立ち上がり・起き上がりの初動時の痛みに関与する部位

皆さんこんにちは!

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。

本日も当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。

今日も、勉強熱心な理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんに向けて、

明日からの臨床ですぐ使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えしていきます。

今回は、

【筋膜・内臓】立ち上がり・起き上がりの初動時の腰痛

というテーマでお話していきます。

脊柱管狭窄症の患者様の中で、

「起き上がる時が痛い」

「立ち上がろうとした瞬間がズキっと痛くなる」

といったお悩みを訴える方は臨床上多くいらっしゃるかと思います。

このように、

「動作の初動時」

に腰痛を訴える方への介入の考え方、有効なアプローチ方法について、

詳しく解説していきます。

「初動」というところに、運動学的な特徴が実はあります。

それが介入のヒントになります。

どんな動作も、基本的には、

「頸部」から動き始めます。

要するに、首に問題があると、動作の初動がゆっくりとなり、動きが鈍くなるということです。

つまり、初動時の腰痛は、首周囲の筋・関節に原因があることが多いということです。

特に臨床上診ていただきたい筋は、

「斜角筋」

「後頭下筋」です。

斜角筋は、前・中・後部繊維と分かれていますが、

どの繊維も、頚椎に付着している筋であり、

最も初動時の腰痛に関与しやすい筋です。

続いて、

後頭下筋は、後頭骨と頚椎を繋いでいる筋であり、

起き上がり・立ち上がり動作の特徴として、

・頚椎が過伸展する。

・腹筋群や腸腰筋がほとんど使えておらず、伸筋群(脊柱起立筋・広背筋など)で代償している。

・伸展パターンでの姿勢戦略

があるような方は、この筋が原因になっていることが多いので、是非チェックしてみてください。

おまけに上記の2つの筋ほどメジャーではありませんが、

「頸長筋」

「鎖骨下筋」

も関与していることが多いです。

頸長筋は、頚椎椎体前面に付着している筋であり、起き上がり・立ち上がりに重要な腸腰筋とも深いつながりがあるため、チェックしておく必要があります。

鎖骨下筋は、斜角筋・後頭下筋とのつながりが深いため、

チェックしておく必要があります。

また、後半の内臓でもお伝えしますが、鎖骨と第1肋骨の間は血液循環に深い関わりがあり、

循環系の改善にも繋がるため診ておくべき筋だと言えます。

続いて内臓をご紹介いたします。

上記の筋に対するアプローチでも改善しないケースがあります。

その場合は、内臓からの原因を疑うと良いでしょう。

特に、

「朝起き上がる時が特に痛い…。」

「日によって痛いときと痛くない時がある。」

といった症状の特徴が聞かれる場合は、

特にチェックする必要があります。

では、具体的に私が臨床で結果の出やすい部位について

ご紹介いたします。

まず一番は、「心臓」です。

心臓は、第1頚椎(環椎・C1)とつながりがあります。

C1は第2頚椎(軸椎)と環軸関節を形成し、頸部の動きに大きく関与しています。

また、「朝が特に痛い…。」といった特徴がある場合には、

「循環系」の問題があることが推測できます。

朝起床時というのは、

体内の水分量が減っており、体温も一日のうちで最も下がっている時間です。

そのため、最も血液循環が悪く筋骨格に十分な血液が送り込めていない状態、代謝が出来ていない状態である可能性が高いです。

そのため、どうしても朝起床時には症状が強く出やすいのですが、

特に症状が強い場合は、根本的には循環に関わる内臓の疲労が関与している可能性があります。

なので、

循環システムの役割を果たしている心臓が、

初動時の腰痛の原因であることが多いので、

是非チェックしてみてください。

2番目は、「脾臓」です。

脾臓は、斜角筋とのつながりがあります。

なので、斜角筋が初動時の痛みの原因だった場合、

斜角筋の硬結の根本原因が脾臓である場合があります。

その時は、脾臓も同時に調整しておく必要があります。

また、脾臓は左後頭骨つながりがります。

そのため、後頭下筋への関与もあるため、

脾臓は初動時の痛みではもどり対策・根本原因として捉えて介入しておく必要があります。

特に、「花粉症・アレルギー」がある場合はアプローチしておくべきでしょう。

まとめると、

「初動時の腰痛」には、

・斜角筋

・後頭下筋

・頸長筋

・鎖骨下筋

・心臓

・脾臓

ということになります。

是非皆さんの臨床で参考にしてみてください!

本日は以上になります。

最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。

それではまた!

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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