骨格テクニック

浮腫を一気に取り除く足部調整テクニックとは?

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也 です。


今回は、

「浮腫を一気に取り除く足部調整テクニックとは?l

というテーマでお話していきます。


「足先がむくんじゃって…。」と訴える患者様は、

寒い季節には多いのではないでしょうか?


季節に限らず、病院などに入院されている患者様は、

車いすでの生活や、ほとんど座っている時間が長く、浮腫み易い患者様って多いですよね。

また、高齢者になると、

既往に、糖尿病や高血圧、心疾患などがあり特に浮腫が出来やすいです。

足に浮腫があると、立位や歩行の安定性にも影響し、

歩行の自立度の低下や日常生活動作能力の低下の原因の一つにもなります。

さらには、膝の痛みや下肢のシビレなどがなかなか改善しない・もどってしまう要因にもなってしまいます。

そんな下肢の浮腫に対しては、確実に結果を出すことが出来る自信があります。

もちろん、根本的に循環機能が低下している方や水を全く飲まない方では、

さすがにもどりはありますが、その場で浮腫を改善させることはできます。

浮腫改善の結果を出すためには、3つのポイントがあります。

① 血管に関わる筋・筋膜へのアプローチ

② 触診能力

③ 三次元的な治療手技

が重要です。

と言われても、よくわからないと思いますので、

一つ一つ、解説していきますね。

【血管に関わる筋・筋膜アプローチ】

浮腫改善に重要な3つの部位を今から紹介いたします。

① 第1~5趾の足趾間

・第4~5趾の中足骨間

・第1~2趾の中足骨間

へのアプローチで浮腫が改善する方が多いです。



ここは、「足背動静脈」が通っており、

この部分の癒着や硬結が、血流障害の原因となり浮腫に繋がるケースが多いです。

⓶距骨と腓骨・脛骨の間(前面)

ここは、「小伏在静脈」と「足背静脈」の分岐点であり、

「長趾伸筋」や「長腓骨筋」、「伸筋支帯」などと癒着を起こして、

血流障害を起こして、浮腫の要因となっているケースが多いです。

② 距骨下内側

ここは、「内側足底動脈」や「後脛骨動脈」

が通過する部分であり、「後脛骨筋腱」や「長母趾・長趾屈筋腱」

と癒着を起こしやすく、それが血流障害につながり結果浮腫に繋がるケースが多いです。

【浮腫改善に重要な触診】

① 癒着をはがす

筋膜と血管、筋腱と血管、骨膜と血管といったように、

2つの組織間での癒着があることで、血管の圧迫や狭窄に繋がっていることが多いので、

この間の癒着を剥がしていくような意識・イメージで触診を行い治療していくことが浮腫治療で結果を出すポイントになります。

⓶硬結部位をピンポイントに捉える

全体的な硬さを取るというよりも、足趾間や距骨周囲の中でも、

特に硬結が出来ている部位を触診できるかが、かなり浮腫改善の結果が出せるかを左右します。


私の場合、「注射針で触れる」イメージで触診を行うことで

ピンポイントに硬結部位を捉えているので、

参考にしていただき試してみてください。



【三次元的治療手技で浮腫改善】

① 奥行きの深いタッチ

「注射針で触れる」イメージとお伝えしましたが、

注射針で皮膚から深い位置まで針を侵入させていくように、

指圧をしていくことで血管と筋膜などの軟部組織の間までアプローチができます。

抽象的ではありますが、かなり重要なイメージになります。

⓶捻じれを解消していくタッチ

血管や筋膜などの間に癒着が起きているのと同時に、

血管や膜の捻じれが生じていて、それが血管の狭窄や圧迫が起きて、

浮腫へと繋がっているケースが多いので、捻じれを解消していくような、施術のタッチが重要です。

【まとめ】

今回は、「浮腫を一気に取り除く足部調整テクニックとは?」

というテーマでお話しました。

「血管と筋膜や骨膜などの癒着」を解消させ

「触診」と「三次元的なイメージでの徒手治療」を工夫することで、

浮腫に対して結果を出すことが出来ますので、是非チャレンジして下さい。

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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