頭蓋仙骨療法

臨床に使えるドーパミンの知識について

皆さん こんにちは

ALLアプローチ協会 代表の山口拓也です。

今回のメルマガ記事は、「臨床に使えるドーパミンの知識について」です。

ぜひ、臨床の参考にして頂ければと思います。

ドーパミンが出ているかどうかで

その人の自然治癒力って全然変わってくるんですよ。

メンタルや運動系に関連が深いドーパミンなので

患者さんのドーパミンをアップしてもらいましょう。

【そもそもドーパミンって何?】

ドーパミンってよく聞く言葉だと思いますが非常に重要な神経伝達物質です。

アドレナリンやノルアドレナリンの前駆体ですね。

みなさんがよく知っているパーキンソン病などは、
ドーパミン減少による病気で非常に身体との関連が深い
ことはみなさんもご存知だと思います。


「運動調節」や「多幸感」、「意欲・モチベーション」などに関連するホルモンなので

このドーパミンが減少するとやる気がなくなって幸せを感じられない状態となってしまいます。


しかし、ドーパミンが多量すぎると
幻覚や妄想などの出現も起きたり
お酒やギャンブルなどの依存症状を生んだりしてしまいます。

【ドーパミンはどこで作られているのか?】

中脳の黒質緻密部と腹側被蓋野にあるドーパミンニューロンです。

ここから、線条体にドーパミンを送っているのですが

パーキンソン病の場合は、黒質緻密部のドパミンニューロンが死ぬので

線条体で放出されるドーパミンが減り運動症状を引き起こしてしまいます。

【ドーパミン分泌低下から起こる問題】

精神的ストレスを感じると、ドーパミンの分泌を低下させます。

その代わりコルチゾールと呼ばれる副腎皮質ホルモンが分泌されてしまい

交感神経を優位にさせて様々なホルモン分泌を阻害してしまいます。

【ドーパミンを増やす有名な方法?】

①瞑想

②チロシンを含んでいるタンパク質を摂取する

③音楽を聴きながら作業を行う

④新しいことを始める

⑤運動・スポーツをする

⑥外出や趣味など様々な刺激を受ける

⑦堂々とした姿勢を意識する

【臨床におけるドーパミンの評価】

患者さんにセルフメンテナンスや栄養指導をする際に

なかなかやる気が出ない・モチベーションが上がらない、メンタル低下

などはドーパミンが減少している可能性があります。

メンタル低下などの影響は、患者さん自身でドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質を

調整できるように徒手アプローチを行いましょう。

【ドーパミンを増やすための指導と徒手アプローチ】

(生活指導)

①外出の機会を増やす

患者さんは自宅にこもっているケースが非常に多く

ドーパミンが出にくい状況です。

だからこそ、外出する機会を一緒に相談していろんな刺激を受ける生活に変換して行きます。

②有酸素運動を取り入れる

運動を取り入れることでドーパミンが出やすい状況となります。

散歩や運動を入れる指導をしっかり行いましょう。

③食べ過ぎや糖質の制限・タンパク質の摂取

食べ過ぎや糖質はコルチゾールを増やし

ドーパミンを抑制してしまいます。

タンパク質でドーパンミンを摂取しやすい状況にしつつ

食べ過ぎと糖質は制限しておきましょう。

(徒手アプローチ)

①副腎アプローチ

副腎皮質ホルモンのコルチゾールやアドレナリンなど

抗ストレスホルモンが分泌されると交感神経に傾きドーパミンを抑制に働きます。

そのため、ストレスに強い身体を作り上げるために

副腎などのHPA軸を強化しておく必要があります。

②視床下部・下垂体調整

HPA軸のためアプローチしておきましょう。


③中脳〜線条体のアプローチ

中脳でドーパミンを放出するため

直接脳にエネルギーアプローチをしていきます。

もしできない場合は、脳周囲に脳脊髄液の循環を流すアプローチをして下さい。

④胸郭前面のアプローチ

胸郭前面の小胸筋などの硬さがあると

猫背姿勢となりメンタル低下に大きく影響します。

胸郭の問題→不良姿勢→精神的ストレス→抗ストレスホルモン・交感神経優位→ドーパミン低下

⑤脳血流の体液循環アップ(質も含めて)

脳血流の循環をアップすると脳に栄養素が回るので

頸部の調整や頭蓋骨の調整、内臓の調整をしっかり行っておきましょう。

本日の記事は以上となります。

最後までお読みいただき誠に有難うございました。

FB・ツイッターでシェアして頂けると非常に嬉しいので宜しくお願い致します。

一般社団法人 ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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