内臓調整

神経血管反射アプローチ(ベネット)のオススメ紹介

いつもお世話になっております。

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。

今回はセラピストの皆さんに向けて

「神経血管反射アプローチ(ベネット)のオススメ紹介」

というテーマで記事を書かせて頂きました。

内臓調整などの際にいろんな反射点を使いこなすことで、臨床もさらにレベルアップできます。

今まで教えてきた反射点とは違いますので、ぜひ実践してみて下さい。

【ベネットの神経血管反射とは?】

神経血管反射は、アメリカのカイロプラクターのテレンス・ベネットが発見した反射アプローチです。

使い方は、「チャップマンの神経リンパ反射」同様に反射点を活用して、診断や施術にも利用できます。

ベネットのアプローチ方法は、反射点に対して軽い圧をかける施術法です。

実際に、「組織が半虚血状態になれば、刺激として十分」と述べています。

軽い圧をかけた後に、軽く皮膚をストレッチするとより効果が上がることも経験で分かっています。
※皮膚の痛覚過敏帯を調整するとき、皮膚をやさしく伸長すると反射活動が引き起こされる。

理由は、痛覚過敏になると皮膚の弾力性が減少し、下にある筋膜が癒着しやすくなり、電気抵抗も小さくなるからです。

【ベネットのシステム】

皮膚のストレッチは、指先を軽く引き離して最低限の力でストレッチする。

軟部組織の機能障害がその領域に現れているときに、牽引すると、弾力性が失われている事がわかります。

皮膚に軽いストレッチをかけていると、皮膚が伸びやすくなり筋筋膜がリリースされ、律動感を感じる事ができます。

(律動感とは?)
1分間の間に70ー74回というレートで皮膚にある毛細血管床の初期の律動のこと。

【神経血管反射をやめるタイミング】

反射点をアプローチ中に組織の変化や弛緩という反応と律動を感じるまで施術する。

状態によっては、律動を感じるまで数分かかることもあるので、気長に待ちましょう。

【ベネットの神経血管反射の注意点】

①頭蓋の反射点は施術しすぎない(最大、2、3分)

②心臓が肥大している鎖骨中線にある第3肋骨は施術しない

③大動脈反射は、脳反射に触れる前に施術する

【ちなみにチャップマンの反射点のメカニズム】

神経血管反射ではないですが、チャップマンの反射点では、「神経リンパ」の反射パターンを応用しています。

(例)

前面の肋間筋膜に刺激(反射点押圧)

受容器官が刺激を受け、肋間神経を通じて反射が起きる

交感神経繊維を通じて、肋間動脈、肋間静脈、リンパ節に影響

リンパ液の流れも増減したことで、反射領域のリンパ系全体の排泄に影響する(結果、肝臓が緩むなど)

【反射点がなぜ有効なのか?】

ある特定の筋をアプローチしても、1つの(神経血管)反射しか反応しない。

反射点の多くは、1つ以上の筋に影響与える部位です。

ベネットの反射は、主に頭部と前表面にあります。

【ベネットのアプローチ方法】

①反射点の位置を特定し指の腹で触れる

②反射点上にある皮膚を軽く引っ張り、拍動を感じるまで指の接触を維持する

③拍動が現れない場合、拍動が現れるまで「引っ張る」方向を変えてみる

④拍動を感じたら、さらに15秒ー20秒、指で触れ続ける

このやり方は、私がセミナーでお伝えしている反射点や、チャップマンの反射点でも利用可能なので、ぜひ実践してみて下さい。

【情動的アプローチ】

ベネットの反射点は、情動アプローチでも活用可能です。

特に、前頭骨にある反射点を利用するのがオススメです。

しかし、情報に関連する反射点は効果が最も強いため刺激量に注意する。

【オススメのベネット反射部位】

①心臓の括約筋:剣状突起の先端(胸焼けなどにも有効)

②肝臓:鎖骨中線の右第5肋間

③幽門:臍の下縁

④回盲弁:右側の上前腸骨棘と臍の中間

⑤前立腺・子宮:恥骨結合

⑥下垂体:眉の右外側 (前葉)、眉の左外側(後葉)

⑦迷走神経:外耳道の5センチ上後方

⑧前頭前野:前頭結節の4センチ上方

【反射点を覚えるポイント】

反射点って言っても、

セミナーで学ぶ反射点、チャップマンの神経反射、

ベネット反射、マッケンジー反射、結合組織反射、

トリガーポイント、経穴など覚える事が山ほどあります。

全て覚えるよりも、たくさんの反射点をテストして一番使いやすく効果が高かったもののみ厳選して覚えるのがオススメです。

本日の記事は以上となります。

最後までお読み頂き誠に有難うございました。

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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