いつも当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございます!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です!
今回は、
【五十肩】内臓治療で右肩の夜間痛が改善するのはなぜか?
というテーマでお話していきます。
今日は、「五十肩」、「肩関節周囲炎」などの、
慢性肩疾患に対する治療のアイデアやヒントをご紹介します。
特に、「夜間痛」を訴える患者様の介入のヒントにフォーカスを当てて話していきます。
動かさなくても、
「夜寝ているだけで肩が痛くなってくるんだよね…。」
「痛くて夜寝られない…。」
「夜痛くて夜中に何度も起きてしまうんですよね…。」
といった主訴をお持ちの患者様を皆さんは見たことがありますか?
ケースとしてはそう多くはないとは思いますが、
中にはこうしたいわゆる、不定愁訴と判断されるような五十肩の患者様を、担当したことがあるセラピストがいるかと思います。
私も以前はそうでしたが、
このようなケースは、筋骨格のアプローチでは改善しないことが多くて、日中は痛みがないため原因の評価もしづらいために、なかなか対応しきれずに困った経験があります。
夜間痛や安静時痛などの訴えが聞かれる慢性肩疾患の患者様の場合は、
筋骨格だけの治療では対応しきれないのが、私が臨床上経験を積み重ねることで見えてきた傾向です。
皆さんもこういった患者様が来て苦戦したことってありますよね?
そうなってくると、筋骨格以外の視点での評価・治療が必要になってきます。
特に第一選択としては、「内臓治療」をおススメします。
内臓へのアプローチで、こういったケースは改善することが非常に多いです。
なので、是非、内臓の評価・治療を進めてみてください。
今回は一例として、特に、「右肩の夜間痛」の原因となりやすい内臓をご紹介いたします。
そして、「なぜその内臓が右肩の夜間痛を作ってしまうのか?」
そのメカニズムまでご紹介いたします。
<まずは肝臓を診てみよう!>
右肩の夜間痛に最も原因となりやすい内臓は、「肝臓」です。
よく右肩の痛みには「肝臓」と言われている通り、やはり、まずは肝臓を評価し必要であれば治療をしていくと良いでしょう。
<右肩の夜間痛と肝臓のつながり>
「なぜ、肝臓が右肩の夜間痛の原因となりやすいのか?」
2つの理由をご紹介いたします。
① 時間
内臓には、「時刻表」が存在します。
「内臓が最も活動的な時間」というものがそれぞれ2時間単位で目安があります。
肝臓は、「午前3時~午前5時」の間が最も活発になる時間だと言われています。
そのため、肝臓が疲弊している状態だと、この時間にさらに過度な負担がかかり、さらに疲弊してしまう。
その結果、右肩の症状も強くなりやすいです。
そのため、肝臓が夜間痛の原因となりやすいということが言えます。
② アライメント
背臥位で寝ている場合、「重力によって肝臓は後方に偏移しやすい。」
ということは物理的にイメージが出来ると思います。
肝臓が後方ないし下方に偏移していくと…、肋骨下部が後下方に引っ張られる。
↓
前胸部が下方に引っ張られる。
↓
胸筋群などディープフロントラインなど前面の筋・筋膜の緊張が亢進or短縮が起きる。
↓
烏口突起や関節上結節などに付着する筋によって、肩甲骨が前方に引き出される。
↓
肩甲上腕関節のアライメント不良により、関節包の過緊張や周囲筋の緊張亢進などにより軟部組織に炎症や血流障害が起きる。
↓
右肩の疼痛を引き起こす。
といった流れによって、右肩の夜間痛の原因になっている場合があります。
<治療のワンポイントアドバイス>
肝臓が原因だと評価で仮説が立てられたら、実際に治療をしていきます。
特に、「右肩の夜間痛」の場合は、
「肝臓の後面」が硬くなっているケースが比較的多いので、
後面を意識して治療を進めていくことで、治療効果は最大化するので、是非参考にしてください!
【まとめ】
「五十肩」などの、「慢性肩疾患」の患者様で、
「夜間痛」が主訴の場合、筋骨格系の治療では改善しないケースが多いです。
その場合の第一選択として、「内臓治療」を選択してみてください。
特に、「右肩の夜間痛」に対しては、
「肝臓」を評価・治療してみてください。
特に、「肝臓の後面」が硬いことが多いので、
そこを意識して治療を進めてみてください。
本日は以上になります。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございました!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也