from 山口拓也
整体院 デスク より
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
本日は、「脳が関連するストレス連鎖反応」について
というテーマでお話をさせて頂きます。
昨日にストレス連鎖反応パート①について記事を書かせて頂きました。
今日の記事は、パート1の続きを書かせて頂きますね。
【ストレスとHPA軸(コルチゾール)について】
HPA軸は、視床下部ー下垂体ー副腎の軸のことです。
ストレス反応に密接に関与しています。
まず、体内や体外から危険を知らせる情報(ストレスなど)が入ると
視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン放出因子
が分泌されます。
ストレスが慢性的にかかり過ぎると上記のホルモン分泌を抑制できなくなってしまいます。
上記のホルモンは、下垂体に作用して副腎皮質刺激ホルモンの産生を促します。
このホルモンが血流にのって副腎へ到達すると
コルチゾールの分泌が始まります。
そのため、交感神経系を優位にさせて免疫系の活動を抑制させます。
高濃度のコルチゾールは、免疫不全を引き起こすので
極度のストレスやトラウマを抱えた人は
感染症などにかかりやすいのもHPA軸が関与しているからと言われています。
しかし、低濃度のコルチゾールも問題になります。
免疫系の抑制が効かなくなると、過剰な免疫系の働きで
自己免疫疾患につながってしまいます。
なので、コルチゾールの量を基準レベルにすることが重要となってきます。
他にもコルチゾールには重要な役割があり
血流にのって脳に入ったコルチゾールは海馬に到達します。
その後、海馬から視床下部にホルモン抑制するようにブレーキをかけるという
フォードバックループがあります。
しかし、高濃度のコルチゾールは海馬の受容器を疲弊させて抑制能力を弱らせてしまいます。
【ストレスと記憶の関係について】
ストレスには、下記4つの記憶プロセスに関係しています。
①外部記憶
②潜在的な感情の記憶
③長期記憶
④短期記憶、ワーキングメモリー
上記の記憶に関連しているのが
側頭葉、海馬、扁桃体、視床下部、前頭前野です。
例えば、扁桃体は潜在的な感情の記憶を司っています。
ここは、感情的な記憶を保存する場所です。
トラウマなど記憶に「意味」付けなどをしている場所でもあります。
【ストレスに対するアプローチについて】
今までの記事からストレスに多大な影響を与える要因として
・視床
・視床下部
・下垂体
・扁桃体
・青斑
・前頭前野
上記の関係性が深いことは少しづつ分かってきたんじゃないでしょうか?
脳に対しの直接的アプローチは、マスターコース でお伝えしておりますが
頭蓋仙骨療法から脳脊髄液調整でも上記の脳に対しての良い反応を引き出すことができます。
上記の解剖を勉強しつつ頭蓋仙骨療法に生かしましょう。
本日の記事は以上となります。
最後までお読み頂き有難うございました。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也